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世間知らずの新佃例祭町内会役員の悩み [新佃嶋界隈]

昨日、我が長屋前に聳える高層マンション前の御仮屋が撤去され、清澄通りに積み上がったビールの空き缶の山も消え去り、佃二丁目からお祭りが消えた。

だが、町内会班長には、まだ仕事が残っていたのだ。そーです、お祭りへのカンパを頂いた人々に、祭礼委員としてお礼をしてまわらねばならぬのだ。

具体的には、2丁目町内会副会長のNさんちのおばーちゃんが、タオルを一山持ってくる。「御礼・新佃島祭礼委員会」と書かれたのし紙に捲かれ、ビニール袋に入っている。タオルそのものはまっさら。なーんの絵図らもないし、「新佃」と染め抜いてあるわけでもない。うううん、しぶいぞ。

で、これを我が班でお祭りにカンパしてくれた人のところに捲いて歩くのです。一軒一軒、ありがとうございました、と手渡すんですな。

ところで、数がおかしい。多すぎるのだ。

よーくみると、タオル一山と一緒にメモが入っている。それによれば、なんとなんと、「一口あたり一枚でお願いします」。

どうやら一万円で一口らしい。どうも、我が班は祭り好きばかりのようで、我が家のような貧乏人でも一万円を出している。並びの炉端焼き屋さんや、通りに面して1階にはハイセンスなカリスマ美容院が入っているちょっと古いマンションのオーナーのハイカラばあちゃんなど、太っ腹にも二万円も包んでいるのだ。

ここで、おーいに悩んでしまったわけですよ。

つまりですねぇ、お礼へのお返しって、額によって決まるんでしょうか?

世間というのはそういうものなのか。だったら、イエスは怒るぞおおおおお。住吉さんはどうなんじゃい。

なにやら納得できないままに、今、各戸に配り終えて、また仕事に戻ろうとしているわけですけど…うううん、納得いかんなぁ。炉端焼き屋のオバチャンも、「へんなところだねぇ」と疑問を呈しておりました。

山車を引き続け、額と鼻の頭がすっかり火傷になってしまい、マキロン塗り塗りヒリヒリしながら生きているのも、お祭り騒動の楽しい話題になる。世は全てこともなし。

明日は東京湾大花火大会で、月島駅は一部出口が閉鎖されるなど大騒動になる。でもそれは、町内会じゃなくて消防団の仕事。それに、嫁さんにとって、とっても大事な人が急に亡くなって、鎌倉までお通夜にいかねばならぬ。どうせ地べた長屋からは花火などまともに見えぬし。

地べた人 火の音遙かに 聞くばかり


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