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「一粒の麦 ここに芽ぐむ」全国放送決定 [こしのくに音楽祭]

10月に北日本放送で放送され、当電子壁新聞でもとりあげた「こしのくに音楽祭」を巡るドキュメンタリーhttp://blog.so-net.ne.jp/yakupen/archive/20061028が、全国放送されることになりました。制作担当者及び「こしのくに音楽祭」広報から正式の連絡がありました。担当ディレクターからの連絡抜粋を下に貼り付けて、告知とさせていただきます。

                            ※※※

「一粒の麦」全国放送&県内再放送のお知らせ
11月29日にふるさとスペシャルとして KNBで放送した特別番組「一粒の麦 ここに芽ぐむ」の全国放送と県内での再放送が決まりましたのでお知らせいたします。番組を放送できたこと、そしてまた全国での放送や再放送につながったのは、皆様のご協力と温かい声のお陰です。本当にありがとうございます。
BS日テレ 12月24日(日)午後3時~4時
北日本放送   12月31日(日)午後4時5分~5時

                            ※※※

このように、キー局ではない放送局が制作した、ハイヴィジョンBS放送を前提に制作した硬派のドキュメンタリーが全国放送されるのは、極めて異例なことでしょう。関係者の皆様のご努力には頭が下がります。局内の番組審議会でも評価が高かったようですね。http://www2.knb.ne.jp/committiee/

作品は全編50分弱。全体は4部で構成され、シモン・ゴールドベルクの略伝、こしのくに音楽祭開催までの経緯、そしてゴールドベルク山根美代子未亡人の最期の演奏会となった「バロン・ヴィッタ里帰りコンサート」の模様などから成っております。あの壮絶なブラームスも、一部ながら、お聴きになることが出来ます。BS日テレをご覧になれる方がどの程度いらっしゃるか判りませんが、是非ともご覧になって下さいませ。当日は小生はハノイにおり、リアルタイムで視られないのが残念です。

富山方面の方に付け足し情報。12月26日、オーバードホールに新日本フィルが客演します。
ご存じの通り、シモン・ゴールドベルク翁は最晩年にこのオーケストラの指揮者団に加わり、今も語り種になっているシューマンの交響曲第4番、シェーンベルク「浄夜」(ゴールドベルク版との言うべき独特の楽譜での演奏だったそうです)、伝説のハイドン全曲シリーズの一部、そして日本で最晩年に独奏した数少ない協奏曲としてのバッハなどを披露しています。
すべてが一期一会だったあれらの出会いを通し、チェロの花崎薫氏やオーボエの古部賢一氏は、ゴールドベルクのレガシーを伝える列に加わることになりました。両者とも、「一粒の麦」に登場し、翁の想いでを語っておられます。花崎氏は1日だけ日帰りで東京から駆けつけた魚津セミナーでのレッスンの様子も収録されております。
本日、新日本フィルの練習を拝見に行った際に確認したところ、両者とも年末の小澤氏との演奏旅行には乗っているそうです。ゴールドベルク縁の楽器で始まった音楽祭の年の最後に、指揮者ゴールドベルクが日本で手兵としたオーケストラが富山に登場し、残念ながら音楽祭では演奏者として登場する機会がなかったチェロとオーボエの両首席奏者が富山のゴールドベルク・メモリアル・イヤーを締めくくってくれることでしょう。


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コメント 2

sa

お久しぶりです。ついに全国放送ですか。よかったです。BS日テレというのは又少し難しいですが、それでも少しでも多くの人に見てほしいですね。関係者の皆さん、本当にご苦労さまです。
 実は今年は自分の父親に次いで先生が亡くなるという悲しみの年でした。私自身と先生とのかかわりは随分昔のことで、しかも今やってるのは実はクラシック音楽ではないのですが、何で思い出すたびにいまだにまじで泣いてしまうのか、先生のまかれた麦の一粒は、こんなちっぽけな私の中でもすごく大きなものだったことに改めて驚いたこの秋でした。病院にいる父親と、優しくもお見舞いに来られた先生の2ショットを見て、あ~2人とも天国から情けない私を見て笑いころげているだろうなあと思ったりします。頂いた麦の一粒、むだにしないように少しずつ自分の音楽を育てていきたい。
 やくぺん先生もお忙しそうですが、お体に気をつけられて、よいお年を!
by sa (2006-12-14 15:37) 

Yakupen

そもそもがハイヴィジョンで収録されていたので、BSで放映されるのは有難いことだ、と思うようにしようではありませんか。
この先、この音楽祭がどうなるか、正直、よくわかりません。このドキュメンタリーの尺が長いヴァージョンが出来るのかも、よくわかりません。でも、このような形で世の中に出たことを有難いと思って、じっくり眺めていただきたいものです。
by Yakupen (2006-12-14 22:28) 

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