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カルミナQ10年ぶりにDENON復帰 [弦楽四重奏]

今、チューリッヒの安宿、朝の6時過ぎ。これから7時のTGVでパリに向かいます。時間がないので、事実関係の情報のみ、

昨日から、チューリッヒ湖辺某所のチューリッヒ室内管練習スタジオで、カルミナQが10年ぶりにDENONに録音セッションを行っています。曲目は「鱒」。共演ピアニストは、田部京子さんです。まだ練習が始まってないけど、もう1曲はシューマンのピアノ五重奏曲です。シュテファン社長のチェロがバリバリでしょうねぇ。わくわく。

どうして10年間も録音がなかったか、説明を本気で始めると今のレコード会社を取り巻く世界経済情勢から議論を興さねばならぬので、とてもやってられません。いずれにせよ、DENONの株を取得している大投資会社の判断で世界戦略が動いていて、現場の気持ちや努力だけではどーしよーもない、ということ。
そんななか、田部さんから「室内楽を録音するなら絶対にカルミナと」という強い希望が出され、なんとか実現したわけです。写真はプレイバックを聴く田部&カルミナの面々。マティアスの超複雑フィンガリング、相変わらず冴え渡ってます。そんな男どもを、ウェンディがじっくり見据えてコントロールしている。

とにもかくにも、昨日は無事に第2楽章と終楽章の収録を終え、セッション初日を終えました。まだまだ煮詰まったりするのはこれからでしょう。録音の様子は、東京の「ラ・フォル・ジュルネ」で田部さんが讀響メンバーとこの曲を披露するのに会わせ4月に緊急発売される頃に、「レコード芸術」にベルリン在住の評論家城所氏(こちらも10年ぶりくらいにお会いしたけど、すっかり学生さんっぽさは抜けて、ダンディになってら)のレポートが掲載される予定ですので、お楽しみに。

なお、田部さんは「ラ・フォル・ジュルネ」でカルミナと共演したかったそうです。でも、ま、皆様ご存じのように、仕入れ先はまるちゃんのご意向次第のあの巨大音楽スーパーマーケットでは、それが叶うはずもない。で、いきなり、6月に田部さんの浜離宮のリサイタルでシューマンの五重奏を披露するためだけのために、カルミナQの緊急来日が決定しました!来年6月の晴海での「クァルテット・ミュージアム」での大カルミナ祭りを前に、そこでいろんなことがなされるようです。

え、DENONとのクァルテットとしての録音はないのか、ですって?そんなこと、あたしが現時点で言えっこないでしょ。ただ、乞うご期待、とだけ漏らしておきましょ。

捲土重来、DENONから世界に飛び立ったカルミナの時代が、再び巡って来る。


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