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マリンスキー劇場オケにグルジア人はいないのか? [演奏家]

プーチンのお友達、ゲルギエフさんが(下のテレグラフ紙に拠れば、ゲルギエフはプーチンの孫のゴッドファーザーだそうな)、こんなことをなさったようです。なんと、振ったのは「悲愴」(ワシントンポストは違うこと言ってる)と、ショスタコの7番だそうです!
小生はロシア語が出来ないのでロシア圏からの情報はありません。なお、ワシントンポストは「アメリカの讀賣新聞」です。その旨、ご了解あれ。テレグラフの記事でのロンドン響責任者のコメントがなかなか微妙で興味深い。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080822-OYT1T00407.htm?from=main3
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/europe/georgia/2598068/LSO-conductor-Valery-Gergiev-leads-pro-Russia-concert-in-Ossetia.html
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/08/21/AR2008082102735.html
小暮先生のページで知りました。ありがとうございます。
http://kogure.exblog.jp/

最初に思ったのは…「マリンスキー劇場のオケには、グルジアのメインランド出身の奏者はいないだろうか?」です。

ゲルギエフ氏のプーチン政権との深い繋がりは誰でも知っていることだし、あの政治力がなければあれだけの無茶な仕事は出来ないことも誰だって判っている。彼が分離独立を目指すところの出身ならば、こういう行動も良いでしょう。無論、この行動が彼の今の西側での活動にどういう支障を来す可能性があるかは、あれだけ頭の良い人だから、きっちり計算した上でやってることだろうし。

問題は、付き合わされるオケです。

マリンスキー劇場のオケというのはかなりの大所帯でしょうから、南オセチア独立についてゲルギエフとは違った考えの人だってひとりやふたりはいるでしょうね。ゲルギエフ社長は人心把握能力(オケの中に味方を作る能力)は高い筈だから(そうじゃなかったらあんな仕事の仕方はできない)、そういう人は上手い具合に外してやってるんだろうなぁ。そこでどういう会話が成されたかが、ゲルギエフの本音でしょうけど…そりゃー絶対に判らない。

ちなみに小生が始めてゲルギエフを聴いたのはまだソ連時代、出来たばかりの五反田の簡易保険ホールでした。調べてみたら1984年の秋、東京交響楽団だったんだなぁ。当時は「ソ連」がなくなるなんて、だーれも夢想だにしていなかった。「日ソ音楽協会設立記念コンサート」だったそうで、ゲルギエフは若造でした。そして、振ったのはなんとなんと、フレンニコフの交響曲!無論、フレンニコフも来てましたよぉ、すげええええ偉そうにね。

ですから、我が厄偏庵でのゲルギエフに対する評価は、彼がどんなに偉くなろうが、「フレンニコフなんか振ってた奴」というものであります。今回のこのニュースも、ぜーんぜん驚きません。マリンスキー劇場のオケには、ソ連時代のオケやらにKGBがいっぱいいたみたいに、ロシア国家諜報部のエージェントが何人もいるんだろうなぁ。もうそんな時代じゃあないのかしら。

秋のプロコフィエフ・チクルスに「グルジアをロシアの侵入から守れ」なんてデモ隊や右翼が押し寄せないといいけど。ま、振るのはロンドン響だし、いまどきそんなこたぁあり得ないか。

え、フレンニコフって何者じゃ、って?勝手に調べてちょ。

往く油 ソ連は遠く なりにけり

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