SSブログ

ヨーロッパ公演は興行ではないのか? [音楽業界]

本日もひたすら引越であります。昨日は雨だった御陰で、多少は原稿が出来ましたが、金曜に大阪日帰りその日中に原稿作成、というオソロシー仕事が飛び込み、もうまるっきり時間の余裕がない。とはいえ銀座東京駅から一番近い田舎町佃はノンビリしたもんで、新厄偏庵から徒歩数十歩の佃堀にはエイが出現し、「エイちゃん」と名付けられテレビ局も押し寄せてるそーな。えいちゃんは大阪とバルセロナだろーに!
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20090421/20090421-00000549-fnn-loc_all.html

さても、そんなこんなで、本日もニュースのみ。NYタイムズがこんなニュースを出しました。チョロっと、です。
http://www.nytimes.com/2009/04/17/arts/music/17arts-ECONOMICWOES_BRF.html?emc=eta1
不況で2010年に予定されていたボストン響ヨーロッパ演奏旅行がキャンセルになった。

へえ、ボストンも大変だなぁ、そうそう、広報のホーガンねーさんに連絡しなきゃならないことがあったなぁ、なんて思って、それでオシマイなのだけど…冷静に考えたら、ちょっと不思議。

つまり、「ボストン響のヨーロッパ公演は、ボストン側のスポンサーシップがないと成り立たない」ということです。そりゃそうだ、と思っちゃうけど、冷静に考えておくれなもし、天下のボストン響のヨーロッパ演奏旅行にして、今や「興行」ベースではやられていない、ということでですわ。

果たして「今や」なのか、実は「ずっと昔から」なのか、その辺りは判らないけれど、少なくとも純粋に金儲けにヨーロッパで演奏しに行くのではない、ということですね。

いやぁ、そう考えると、なにからなにまで招聘側が負担する日本の民間団体によるヨーロッパのオーケストラやオペラ招聘なんてのは、極めて特殊な状況なんだなぁ。シンガポールとかソウル、北京なんかも日本と同じなのかしら。

まあ、ボストン響のムジークフェライン公演が300ユーロ、なんて話は聞いたことがないわけだから、そもそも興行として成り立ってないことはハッキリしているわけなんだけど。

ううううん、ヴィーンフィルやミラノ・スカラ座の東京公演とかは、世界的に見ると、とっても特殊なのイベントなのであるなぁ。うん。

nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 1

Minochan

いや、これはヨーロッパ公演だからだと思いますよ。
ヨーロッパとアメリカの関係は、ヨーロッパと日本の関係と同値である、とアメリカの人が言っていました。つまり、あちらは本家、アメリカは今も新開地なんです。
弦楽四重奏の世界でも、アメリカの主催者はやっぱりヨーロッパの団体をありがたがる傾向にあるとか。日本でもおおざっぱな言い方だけど、ヨーロッパのクラシックは舶来の上等品、アメリカのは大味なコピー品みたいな言い方する人、未だにいますものね。
世界同時不況下、町をひとつ動かすようなオーケストラやオペラのツアーのやり方は多様化していることも確かです。一概に、日本の興行元がすべてのリスクを負わないケースもどんどん出てくるでしょう(ヨーロッパからの団体でも、国の助成金をもらって来日というのはすでにいっぱいあります)。
あとは、藝術団体側がそこまでしてツアーをするかどうか、という決断になるのかな。BSOもこの記事の中で、しばらくは地元に専念すると言ってますものね。はっきりと地元があるのがアメリカのオーケストラの強み。こう言い切れるのがうらやましい。以上、酔っぱらいの独り言でした。
by Minochan (2009-04-23 00:03) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0