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セシリア優勝! [弦楽四重奏]

第10回バンク国際弦楽四重奏コンクールの結果が出ました。

第1位&委嘱作品賞:セシリアQ
第2位&ベートーヴェン賞:アフィアラQ
第3位:ザイーデQ
091.JPG
以上です。本選でちょっと波乱があり、セシリアがアフィアラを寄り切った試合でした。
これが彼女らの優勝を決めた本日のドヴォルザーク、慟哭の2楽章をどうぞ。
http://www.cbc.ca/radio2/cod/codPlayer.html?http://www.cbc.ca/radio2/media/20100905cecil/02.asx#BISQC 2010, Final Round: Cecilia Quartet (Dvořák) - 1st Prize|Quartet in G Major, Op. 106, No.13: Adagio ma non troppo

試合経過や分析はまたどっかに書くかもしれませんので、ともかく、結論だけ。

さああ、次の国際大会は八ヶ月後、いよいよ日本グランプリ、大阪です!アマリリスQの悲願の優勝なるか、それとも伏兵が登場し大波乱の大会となるか。5月大阪、6月レッジョ、7月メルボルンと続く国際ラウンドの開幕まで、皆の衆、心して待たれい!

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コメント 3

言志館

渡辺先生、慟哭の2楽章の情報ありがとうございます。最近の若手は、先週もFM放送のミロQの「アメリカ」のレントでも感じたのですが、こういう繊弱な表現がうまいですね。しかし、先生がON BOOKSで絶讃されたABQのこの楽章を取り出して比較してみたんですが、曲の骨格をがっちり見せるABQに軍配を揚げざるを得ませんでした。しかし、今後が楽しみです。詳細な選評を書かれたら掲載紙をこの場でお聞かせ頂ければ幸いです。今回のバンフ長編紀行、また多くのことを教えて頂きましたが、SQのコアのマニアは世界で以前数百ではあるが、実に深くSQを愛されていること、オフの静寂の神秘体験がSQの世界の深遠を際立たせたこと、そして、CBCの音源情報(特にブラームスop.36,メン8全曲)に感涙です。
by 言志館 (2010-09-06 23:52) 

Yakupen

言志館様

返事が遅くなってスイマセンです。ABQの作品106は、長い間隠れていたこの作品の評価を一転させた程の、個人的にはABQの仕事の中でピカイチなものだと思っていますので、いきなり比べるのも可哀想じゃないかしら。

とは言え、こうやって比べられてしまうのが演奏家という商売の恐ろしいところ。そういう怖さも含め、まだ20代後半くらいの人たちですから、いろいろとこれから学んでいくのでしょう。ABQのピヒラーやらエルベンは、セシリアQの年頃にはまだオケにのってた頃だったはず(調べてないから良く分からないのですが、フィレンツェ5月祭の1960年代後半のプログラムで、ヴィーンの室内管が来てるメンバー表にピヒラーの名前がありましたっけ)。その意味では、20代からクァルテットに専念している仕事の仕方を選んだ連中がどこまで行くか、まだまだ期待してもいいんでは。

眠くて何を言ってるか判らなくなってきました。この辺で。なお、もしも関西方面にご在住でありますれば、機会がありましたら来年の5月の大阪コンクールは二次予選辺りを覗いてみると面白いと思います。なにせ、大阪は日本独自の民間放送局&新聞社のメディア連合が主催者になっているため、放送の権利が非常に面倒なことになっており、ネットでの生中継などはまず不可能なのです。なんだかなぁ、ですけどね。

by Yakupen (2010-09-09 21:09) 

言志館

奇しくも先生がコメントされた9月9日はピヒラーの誕生日でした。1940年のお生まれなので、満70歳です。おっしゃる通り、20代の頃はオケにのってますね。58年、18歳の時にウィーンSO、61年からVPOと国立歌劇場Oのコンマスを務めたとあります。ABQ創設は70年ですから、30歳の時。この風格の差は年齢とオケとオペラでの研鑽・格闘の賜物だったのでしょうか。以上データは音楽の友・別冊「演奏家 WHO'S WHO」(1991年)。
by 言志館 (2010-09-11 08:32) 

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