それぞれのたびの空

成田のラウンジです。いつの間にやら珍しくもなくなったA380が、デルタ塗装になってなんだか図体ばかりデカイ地味な嫁入り娘みたいに見えるジャンボの向こうをノソノソとタキシングしていきます。確かに、離陸につかってる距離は他の飛行機に比べると圧倒的に長いぞ。

３ヶ月弱ぶりなんだけど、妙に久しぶりな感じがする成田は、アメリカ中西部はストームで大変らしいけど、いつものようにノンビリ午後便の出発が続いてる。

チェックインカウンターの向こうの薬屋さんで、今井信子さんにお会いしました。あら、お久しぶり、どちらへ。ご無沙汰してます、短期でNYです。すっごく寒いらしくて…

敢えて何の取材かは言わなかったし、伝えたところで今の今井さんには、「ああそう」でオシマイのことでしょう。彼女の演奏家としてのある時期に必要だったから付き合った団体だけど、今は彼女は彼女なりのやることがいっぱいあって忙しい。だから、別の道をいく。それだけのこと。

やくぺん先生とすれば、あまりひとつのところに長くいるよりも、次々と自分の仕事の場所や人間関係を変えていく人の方が信用出来る、って感覚がある。だから、今井さんみたいなあり方は、なかなかカッコイイと思うです。この空の駅から、いろんなところにみんな散っていく。それでいい。

本日NYに乗り込んだ連中がどんな風になってるか、こんなページがあるので、ご関心の方はどうぞ。
http://ameblo.jp/rintaro-kaneko/
http://d.hatena.ne.jp/mp-yamamotohiroyasu/
ある世代から下の日本で育った人たちの「アメリカ」という場所に対する感じ方は、とっても興味深い。「アメリカ」は、探せば探す程判らなくなる。唯一確かなのは、何でもケチャップかけちゃう連中、ってだけ。

さて、そろそろ乗りましょか。13時間の貧乏人席難行苦行が始まります。世界で最も強い乗り物との対決の先に、冷蔵庫のようなマンハッタンが待ってる。22日まで、気楽に携帯に電話しないでね。