SSブログ

元タンクとかティンアレーとか [弦楽四重奏]

オーストラリアで拾ってきたネタ。弦楽四重奏コアマニアさん限定。

当電子壁新聞でもあれやこれや紹介してきた大阪国際前々回の優勝団体オーストラリアQ(ってか、元タンクストリームQ)と、4年前のバンフであっと驚くノーマーク優勝を遂げちゃったティンアレーQ
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2007-09-03
90年後半から00年代前半の室内楽業界に押し寄せたオーストラリア旋風の中心にいた両団体、リーマンショック以降の世界経済衰退の影響をモロに被っていろいろ大変そうだ、というのはご存じの方はご存じの通りです。前者はオーストラリアQ襲名後に創設メンバーがいろいろ抜けちゃったり
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2007-06-06
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2011-03-09
後者は政府系文化援助が激減しヨーロッパでの活動が難しくなりファーストが抜けて些か迷走気味だったり
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2009-04-13
中央から離れたところをベースに弦楽四重奏団が「インターナショナル」な活動をするのがいかに大変か、見せつけてくれるような状況でありました。

さても、もう先々週のことになるのか、メルボルンはABC放送の道を挟んでアーツセンター側の向かいに2009年に建てられた「リサイタルセンター」なるヴェニュでメルボルン国際室内楽コンクールの本選があった際、チラシ棚を眺めてたら、おお、元タンクとティンアレーのチラシってか、案内があるでないの。両者ともメルボルンはこのリサイタルセンターを会場に、年間3回、シドニー、アデレード、パース、ブリスベーンなど大陸の大都市を動く定期演奏会シリーズをやってます。公式ホームページをご覧あれ。
これが元タンクで、
http://www.asq.com.au/
こっちがティンアレーQです。
http://www.tinalley.com.au/cms-home/index.php

運営のゴタゴタがどうあれ、興味深いのは、両者ともムジカ・ヴィーヴァやチェンバーミュージック・オーストラリアなど主催者団体が開催するシリーズに出るのではなく、日本の言い方をすれば「手打ち」の公演であること。共にバックになる愛好会を作り、各地に実行委員会を作り、スポンサーを自分らで探して、ってやり方で、なんのことはない、澤先生が20年来頑張っておやりになってたり、今のエクがやってるようなやり方と同じと言えば同じ。ちなみに、ムジカ・ヴィーヴァのシリーズにメインで出て来てる弦楽四重奏団は、以前のようにオーストラリアQではなく、ゲルドナーQみたいです。
http://www.musicaviva.com.au/
なるほどねぇ、って感じだなぁ。しっかり、ケレマンQは俺のもの、ってなってますね。

ただ、日本と大きく違うのは、ティンアレーなどはABC放送のバックがあること。あの放送局の影響力は凄く大きいみたいなんで、こういうのは知名度アップには役立つんでしょう。

てなわけで、元タンクもティンアレーもやってます、案外、日本みたいなやり方みたい、ってご報告でした。

蛇足ながら、ABCはゴッソリ地元演奏家のCDを出してるんだけど、今回、トーマスの店でこんなCDを買ったです。
365722.jpg
タンクが襲名する前の、旧オーストラリアQ最後のメンバー、邦人女性がオジサンたちを引っ張ってたごく短い期間の録音です。こちらのサイトで買えるみたいなので、ご関心の方はどうぞ。
http://shop.abc.net.au/browse/product.asp?productid=365722

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1