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ラザレフ御大ホームランを予告す! [演奏家]

今週の土曜日は、ホントに困っちゃうほど沢山の演奏会があって、ターサ=キンスキー先生から「私の新作を宜しく」と言われている一方で、311直後に一緒に香港ツアーをした御陰でなにやら親近感のある日本フィル首席指揮者ラザレフ氏からも、スゴイ宣言をされてしまいました。

本日、日本フィル練習場で記者会見があり、一応は商売ものなんだけど、告知宣伝という意味では直ぐにでも記さないと腐っちゃうお言葉なので、敢えてこんなへっぽこ三文壁新聞にアップさせていただきます。

この金曜日と土曜日にサントリーで行われる定期を以て、ラザレフ&日フィルはラフマニノフ・チクルスを始めます。その冒頭一発に据えられるのは、言うまでもなく、第1交響曲。この作曲家のファンの方なら、超有名曲の第2ピアノ協奏曲の演奏会に行く度に、「第1交響曲の散々の失敗で3年間作曲出来なくなったラフマニノフが、根性を振り絞って書き上げた出世作」という解説をお読みになっていることでしょう。そー、この週末に演奏されるのは、音楽史上希な初演の大失敗ばかりが知られ、あまり演奏されることのないこの大曲なんですわ。
http://www.japanphil.or.jp/cgi-bin/concert.cgi
んで、ラザレフ御大、記者会見の最後の質疑応答でこの作品の評価を記者に質問され(誰がそんなこと訊いたかは教えません)、こう仰いました。曰く、
「ラフマニノフの第1交響曲の初演の失敗に音楽的な理由はありません。あくまでも指揮者のグラズノフに責任があります。そのことは、私が明後日の演奏会で証明いたしましょう。(ラザレフ)」
012.JPG

おおお、すげええええカッコイイ大見得だっ!これって、予告ホームランじゃないですかぁ!もう、こんなハッタリかました発言を聞いただけで、こりゃ行かねばならぬと思っちゃうでしょ。凡百の指揮者じゃあ、ここまで断言は出来ませんわなぁ。

てなわけで、お暇な方は金曜日はサントリー、土曜日は晴海へいらっしゃいませ。

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quinquin

見事に証明されました。凄まじい演奏、でも荒っぽくなく緻密で繊細なラフマニノフでした。
by quinquin (2011-11-13 20:20) 

Yakupen

いやぁ、正に最良の意味での「爆演」でなければ真価が分からぬ曲なんだなぁ、と思わせてくれましたね。これは酔っぱらったグラズノフでは指揮なんて出来なかったでしょう。曲そのものはいろんな意味で問題作で、まるで曲想は違いますけど、ショスタコの第4交響曲みたいな無茶さ無謀さ、でもストレートな個性の発現だなぁ、と感じ入ったです。
by Yakupen (2011-11-14 08:40) 

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