SSブログ

ひこにゃん大変 [指定管理者制度]

明後日に急にヴァシリー・ペトレンコというリバプールで働いてる若いロシア人指揮者に電話インタビューする仕事が入り、朝からチャイコフスキーの交響曲やら、ラフマニノフの交響曲やらを延々聴いていて、まだショスタコの交響曲全集に手が着いていない。とてもじゃないが全部は聴けぬ。BBCやABCがやったインタビューの録音も聞いておかねばならぬし。ふうう…頭が割れそうだ。ちょっとロシア訛りの早口の英語で、電話だときっついなぁ。

てなわけで、全然違う話を。昨日、栗東のジュニアオケで驚く程立派なブラームスを聴かせていただきスポンサーの栗東市民の皆さんありがとう御座いますと感謝しつつ、連休最終日夜のカーブで横転するのではないかと思うほど混雑した新幹線で東京湾岸に戻って参りました。彼の地で久しぶりにお会いした方々から聞いた話。ガチ指定管理者ネタです。

栗東から新幹線乗り換えの米原まで向かう途中、彦根という街があります。街としては鉄道の表裏日本結節点だったことで明治以降に発達した米原とは異なり、昔からまともな街。いまどきは「ひこにゃん」で有名なのかな。

その彦根の街にも、いずこも同じ公立文化会館があります。「ひこね市民プラザ」なる空間。
http://bunpla.jp/
大ホールでは劇団四季やら宝塚なんかもやったりして、この辺りではかなり大きな規模の公立文化ホールでありますな。

ここは指定管理者業界ではそれなりに関心を集めていたところ。というのも、数年前に市民がNPO法人ひこね文化デザインフォーラムを作って指定管理を取ったからであります。で、結論から言えば、来年度以降の指定管理者切り替えで、彦根市の事業団やこのNPOなどを含め手を挙げた中から、なんとなんと、日本中の公共ホールの指定管理を取っている(今の「栗東さきら」も取ってる)東京のケイミックスという会社が選ばれた、ということ。こちらの地元紙の記事をどうぞ。それにしても、ケイミックスとJTBコミュニケーションズとが共に手を挙げたってのは、なかなか激戦だったということですねぇ。市の出している公式な結果はこちら
http://www.city.hikone.shiga.jp/somubu/keieikaikaku/shiteikanri/kekka27.html
結果を受けた地元紙の論調はこちら。
http://shigahikone.blogspot.jp/2013/07/blog-post_3338.html
NPOといってもいろいろあり、営利は不可能にしても実質普通の会社となんにも変わらないところもあるけれど、このNPOは相当に「市民」という色を残していたところらしく、この決定を巡ってその後はいろいろな波紋が広がってるとのこと。
http://shigahikone.blogspot.jp/2013/09/blog-post_6954.html
この騒動を総括するようなインタビュー記事も最近出たようです。
http://shigahikone.blogspot.jp/2013/10/blog-post_255.html

正直、小生はこの騒ぎをどう捉えるべきなのか、良く判ってません。「地域住民がやってるローカルNPOと日本中の指定管理を取って商売しているプロの会社がガチンコでぶつかって、コストカット出来ると主張した後者を市議会が信じて前者が負けた」という風に単純素朴に考えて良いやら、それともなにやらいろいろ面倒くさいドロドロした地元の事情があるのか。

なんにせよ指定管理の話は最終的にはもうまるっきり地元にしか判らぬ、といういつもの結論にしかならないんだけど、とにもかくにも、自分に対するメモとしてここに纏めておきます。ご関心のある方は調べてみて下さいな。

まあねぇ、市議会議員さんというのはブンカに対してはなんともな方々みたいでして…実は昨日も、栗東のジュニアオケ、小生の前列と隣は明らかに市議会議員さんと思える方々で埋まっていたのだけど、メンデルスゾーンとモーツァルトが終わっていよいよ後半のブラームスとなる前に、なぜか全員が帰ってしまって、前から11列目の真ん中辺りはガラガラでした。まさか琵琶湖から怪獣が上陸して栗東市に迫っている、なんて連絡があったんでもなかろーになぁ。

nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0