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カサド・コンクールやってます [カサド・コンクール]

「事実」が御上の思いのままになる法案が衆議院を通過しようとしている秋の終わりの気持ちの良い昼、これからは日本の役所などの取材も中国なんかと同じ感じになるのか、と暗澹たる思いに押しつぶされそうになる我が心をなんとかもちあげつつ、今日も今日とて京王線は内藤新宿から旧街道沿いをひた走り、遥か八王子に向かっております。ふうう…結局、大手マスメディア労働者の皆さんは、我らフリーのためになにもしてくれなかったわけです。御上がどうだというより、そちらがショックです。みんな職を人質に取られて生きてる、21世紀の初めお日本国社会。いやはや…

こんな話をしているとキリがないし、もう仙川を過ぎてるじゃないか。で、これから2次予選2日目のセッションに向かうカサド・コンクールについて。

いろんな事情が上手い具合に絡まり合って、2006年からアルノ川の畔フィレンツェじゃなく、多摩川の支流流れる八王子で開催されるようになったこのコンクール、その後も2009年に開催され、ジュネーヴの世界コンクール協会にも参加を認められ、ますますのご発展を…と思っていた矢先、皆々様よーくご存じ、八王子市最大の地場産業たるオリンパスがあんなことになってしまい、最大のスポンサーを失い、開催が危ぶまれておりました。なんとか1年予定から延期になったものの、無事に第3回が開催され、先週の金曜日から日曜日まで、30数名の参加者が1次予選を戦っていたわけです。
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で、昨日から16名による2次予選が行われてて、土曜日には最後の3人がファイナルでオケと弾きます。会場は、前回にはまだ存在しなかったJR駅南のオリンパスホール。客席数が倍以上になったので、お席もまだまだ余裕があるみたいですよ。

一部の方々から「今回はカサド展、やらないの?」と尋ねられました。ぶっちゃけ、今回はありません。理由は、まあ、説明の必要もないでしょう。この予算削減の中でコンクールが無事に行われていることを喜ぼうではありませんかっ。

300円で販売されている当日プログラムには、小生が前回前々回に作成した「カサド年譜」と「カサド歴史的写真とキャプション」が再収録されています。後者は見開き2ページで写真はちっちゃいですけど、ミニチュア・カサド展だと思って下さいな。そういう意味では、今回は小生はボランティア参加、ってこってすな。

あ、地下に入ったと思ったら調布だ。うううん、慣れないなぁ、この感じ。我が青春田舎町調布近辺には、西脇順三郎の秋が訪れてる。砧を打つ女は流石にもういないけど。

んで、どうも周囲からは「カサドって、作曲家なんですよねぇ」とか、「どうして八王子でやるんですか」などという若い方々からの声も聞こえてくる。この器械にカサドとかこのコンクールの経緯とか、オフィシャルに挙がっているのだけではない現場のいろんなことをお知りになりたい方は、当電子壁新聞紙面の左下にある「検索」というところで、「カサド」とか入れてみて下さい。カテゴリー検索で「カサド・コンクール」と調べていただいても結構。ゴッソリ出て来ますから、お暇ならどうぞ。

いくら「書いてあることはみんな嘘、信じるな」と平成の治安維持法の策定を予期していたかのようなモットーを掲げる当壁新聞としても、このカテゴリーは特に嘘を書く必要もないので、ご安心あれ。

かつての武蔵国の中心地、府中に到着。ここも高架になって久しい。

八王子を貫き甲斐国へと向かう街道は、銀杏の葉が落ち、昨晩の大雨を含んでじっとり重いゴミになってる。
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おおおお、いまのあたしのこころのよーだわさ、なーんてステレオタイプに詩的になってみたりしても…

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