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栄冠は元シンプリーQのチェロ君に! [カサド・コンクール]

第3回八王子カサド・コンクールの結果が出ました。ホントは「カサド・コンクール」カテゴリーじゃなくて、「弦楽四重奏」カテゴリーにしたいくらいなんですけど。

優勝は、中国ってか上海出身で、今はジョージア州のマーサー大学にいるホー・シーハオ君ですっ!わおおおおおお!上位2位が発表され、ひとり取り残され、「おれか、おい、おれかっ?」って顔を隠せないホー君。初々しいなぁ。
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なにがわおおおおお、かといえば、ホー君、なんのことはない、2011年9月の北京国際弦楽四重奏コンクールで、参加した中国勢の中では最も期待されていた上海の弾ける子たちチーム、シンプリーQのチェロだった当時18歳の男の子なんでありますよ。ほれ。
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実質的に「国内団体最優秀賞」みたいな扱いになったシンプリーQ。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2011-09-20
その後、マイスル先生のところに留学し、あの「ハイドン・トータル」にも参加している。へえ、頑張ってるんだねぇ、と思ったんだけど、その録音ではチェロだけはヴィーン地元の奴が入っていて、ああチェロ君、抜けたんだぁ、上海のオケにでも若手首席かなんかに大抜擢されて地元に残ったのか、さもなきゃ弦楽四重奏には見切りを付けて別の道を歩んだのか、またどこかで会うことがあるのかねぇ…なんて思ってた。

そしたらさ、昨日、いきなりシューマンの協奏曲弾きに出て来たじゃあないの。そのときは「あいつ、なんか知ってる感じがするなぁ」と思ってただけだが、記者会見のプレスリリースで詳細な経歴が初めて出て来て、あああああああああそーかぁあ、と思った次第。

今回はシューマンQのマーク君も来ていて、2次予選まではきっちり残りました。まあ完全に室内楽系チェロなんでファイナルの3人には厳しいだろうなぁとは思ったし、これはこれで良いでしょう。彼のソロを聴ける良いチャンスだった。

てなわけで、ショスタコ全曲1日で、という音楽鑑賞としてよりも人体実験としての興味しか持てぬイベントはあっさりパスし、これからまた八王子に向かいます。なんとファイナリストは全員が二次予選3日目の連中で、やくぺん先生とすれば親父の三回忌法要にぶつかってしまって独奏やピアノとのデュオは誰もちゃんと聴いてないので、本日の入賞者発表演奏会は聴かないわけにいかぬ。正直、ショスタコを聴かない堂々たる理由が出来て、ちょっと有り難い次第でありまする。

さても、今回の30数名、さらにはテープ審査で涙を呑んだ150数名のなかから、来年9月のミュンヘンで出会う奴はどれくらいいるかな。ホー君には無論、「じゃあ、次はミュンヘンでね」と言ってあります。ニヤニヤしてたのは、不敵な自信なのか、はたまた照れなのか。偉くなってシンプリーQとシューベルトの五重奏をやってくれたら、世界のどこでもオジサンは聴きに行くからねっ!

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