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今年のお庭は現代曲大豊作 [現代音楽]

溜池初夏の青薔薇室内楽お庭祭りが続いております。お祭りだけあって、ともかくいろんな人がいて、その人達に会ったり話したり連絡したりしているとドンドン時間がなくなっていき、佃オフィスでガッツリ仕事をする週間だったのに全然進んでません。ヤバいぞ、あたしっ。

本日も、急に明日の昼に某所でエンデルレ家と昼飯を喰らうことになり、明日の午後が潰れてしまった。パシフィカともどっかで飯食おうと言ってるのだが、嫁さんの方がグチャグチャでまだ訳が判らぬ。ふうう…

てなわけで、恙なく進行中の室内楽お庭祭り、今年はキュッヒル御大をその楽しい仲間達のベートーヴェンが続く一方で、実は実は、例年にない現代曲の当たり年となっておりまする。

もう終わっちゃって、宣伝にもならないのだけど、火曜日にパシフィカQが日本初演したシュミット・ランの第3弦楽四重奏が大当たり。ショスタコ、ヴァインベルクのラインをそのまま今に引っ張ってきてような表出力豊かな作品で、会場が現代曲初演とは思えぬ大受けだったばかりか、ファーストのシミンも「いろいろ委嘱してきたけど、良いのが出て来たわね」とご満悦だったとか。エクも、ラボエクで使えるかなぁ、って感じでした。こういう関係者が沢山いるフェスティバルみたいなところで良く出来た作品が初演されるってのは、なかなか有効なんだなぁ、とあらためて思った次第です。

本日のチューリッヒ音楽院のコンサートも、チューリッヒという街がヨーロッパのNYというか、いろんな訳の判らぬ奴らが流れてきていろんなものを落としていき、グチャグチャにしていきながらやってきた街なのだなぁ、という事実を納得させられるような演奏会で、シュニトケやペンデレツキがとても説得力がある音楽になっていた。いやぁ、勉強になりました。

さて、まだ終わってない演奏会がもうひとつあります。来る土曜日、いったい東京中でいくつの演奏会がバッティングしているのだと呆れかえるしかない午後2時半から、ハープの吉野さんをフィーチャーしたマリー・シェーファーとかクラムとかヒナステラとか細川とかの演奏会があります。本日、練習をしている方から、これはもの凄く面白いしもの凄く貴重な機会だから聴かねばダメだ、と強く言われ、なるほどそーゆーもんか、と思って、行く予定だったハーディング&NJPを取り止めました。吉野さん以下、演奏者が歌うそうです。は?ですけど、あああいかにも、ですね。
http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/schedule/detail/20140621_S_2.html

もうひとつ、最終日にパシフィカ+エク+しゅーさんで披露されるゴリホフの弦楽九重奏曲「ラスト・ラウンド」は、絶対に聴きものです。これ、小生はもう10数年も前、まだまきちゃんがセカンドやってた頃のロータスQがシュトゥットガルトのリリンクがやるミニフェスティバルみたいなもんのゴリホフ室内楽の日に出て、セント・ローレンスQと共演したのを聴いたときに、これは使える曲だ、と膝を叩き、以降、ことあるごとにやれやれやれやれ言ってたんだけど、コントラバスが必要ということで案外難しく、やっと実現した、って感じ。メンデルスゾーンやショスタコの八重奏をやり尽くした音楽祭の定番曲になるだろうと思ったけど、なかなか普及が進まないのが残念であります。ジュリアードの学生さんたちの演奏がYoutubeにある、ほれ。他にもいっぱい有るのは名曲の証でしょ。


現代音楽は嫌いだ、って人ほど、欺されたと思っていらっしゃいな。もう土曜日は他のどの演奏会もチケット買えない…のかどうか。うううん…

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