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オケの定期でミュージカル [音楽業界]

ぼーっとしている間にいつの間にか締め切りが迫る原稿が積み上がってしまった。なんてこった。楽な季節だと思って気を抜きすぎた。マズい…

などと思いつつ、まったくエンジンがかからない感じで、しょーがないから海胆頭・豆腐前頭葉でも処理できそうな秋以降のツアーの雑事をやってたら、説明するのも面倒なアホな失敗をしてしまい、こんなことすら出来ないなんて廃人寸前ではないかと呆れかえる残暑の午後、いかがお過ごしでしょーか。

さても、そんなツアーの日程調べをやってて、へええええ、と思ったこと。

こちらは天下のメイジャー管弦楽団ニューヨークフィル定期演奏会の公式チケット販売サイト。
http://nyphil.org/ConcertsTickets/EventDetails?event=%7BDB5680BE-6B67-4A72-80D7-26B63F400843%7D
だからなんだ、って思うでしょ。さても、じっくり演目をご覧あれ。ほれ…ね。そー、《ショーボート》ですぅ!右手に載ってる綺麗な女性は化粧品やら香水の宣伝とかじゃなく、出演者のヴァネッサ・ヴィリアムスですう。

へええ、ニューヨークフィルが定期でミュージカルやるんねん。土曜日なんて昼夜公演で、ここはブロードウェイかい…って、モロにブロードウェイなんだけどさぁ。よーするに、N響が定期演奏会で《キャッツ》やります、ってなもんですわね。←ちょっと違うかなぁ、まあ、本当に適当な例がなくて…無理に言えば、大フィルが定期演奏会で《ヴェルサイユの薔薇》やります、って感じかしら。

こういう傾向が定着したものなのか、筆者は寡聞にしてしりませんけど、NYPって、特別演奏会みたいな形では結構こういうのやってることは確かで、「一度限りの公演!」なんて派手な煽りのリリースを送ってきたりはしてたことがあり、へえ、って思ってたんだけど。でも、やっぱり定期でどっかーんと連日やる、ってのはまた話が別ですからねぇ。

もうひとつ、こんなのもありました。
http://cso.org/TicketsAndEvents/SeriesDetails.aspx?cid=25953
こっちも言わずと知れた天下のシカゴ響であります。オーケストラホールで、シカゴ響がピット、ってのかな、に入って、ライブで映画をやる、ってコンサート。これはもう年間にシリーズ化されてて、『メトロポリス』なんて凄く観たいですよねぇ。『2001』の日に行けそうかな、と思ってたんだけど、大阪で澤さんデュオの取材をして日本を出ねばならない感じなんで、ちょっと無理だなぁ。ライブでリゲティのあの合唱曲をバックにホントに月面移送車が飛ぶんだから、これはもー観たい視たい見たい。残念だなぁ。

映画のライブでオケが弾く、ってのは、どうもかなり定着してきているようで、ダラス室内管コンマスの高木さんに拠れば、ダラスでは古い無声映画に委嘱した新作を当ててるそうな。こうなるともう、一種のオペラでんなぁ。グラスの《美女と野獣》なんか、どっかのオケが本気で定期でやってくれないかしら。

日本では新日が《イントレランス》を定期でやったことがあるし、アベル・ガンスの《ナポレオン》のコッポラ・パパ版のオケ上演なんかもあったけど、まだ定着しているとは言えませんねぇ。日本のホールはバブル期以降「コンサートホール専用」が大流行しちゃったんで、案外と映画の上映設備なんかがない、ってのが最大の問題ではないかとやくぺん先生は邪推しているのでありまするが。

時代は変わる。ホントに、ぼーっとしてるとすっかり爺ですわ。いやはや。

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おおおやややままま

新日フィルの生演奏で寅さんを
by おおおやややままま (2015-03-12 13:12) 

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