「キチ」のあるホール [音楽業界]
先週末と今日と、「キチのあるホール」に座っておりました。
去る土曜日は、沖縄県浦添市のてだこホール。この地図をご覧あれ。
てだこホール.pdf
浦添市といえば、本土でもいくらなんでも話題になってる、アメリカ海兵隊が海外に分遣隊として出している唯一のオスプレイの本拠地たる普天間基地のある宜野湾市に隣接してます。てだこホールがある浦添市のスポーツ芸術総合文化施設は、地図から判るように沖縄南部の丘陵地の上に開かれた普天間基地の隣、谷を越えてもうひとつ南の丘に広がってる。基地滑走路滑走路南西端の真下4キロ弱くらいで、ホールがあって、運動施設があって、その向こうの丘の頂上の浦添大公園というところは普天間基地を一望出来るスポットとして、普天間でなにか動きがあるとマスメディアが詰めかける場所となってる。
この写真は、文化スポーツ施設複合公園の横を通って、那覇から普天間方面に向かう幹線国道の跨線橋の上から、普天間方面を眺めたもの。丘の上の四阿のようなところが、普天間基地覗きスポットのようであります。なんせ、沖縄戦では大激戦地となった辺りですから。
浦添市には西の海岸沿い、那覇から嘉手納を通って名護に向かう幹線道路がもうひとつ通っていて、その海側には海兵隊のキャッンプキンザーが広がっていて、実質上普天間基地の海上からの補給基地となっているわけで、ここもやっぱり基地の街。当然ながら、日本国政府は我らが税金をたっぷりと浦添市には落としていることでありましょう。その辺り、地元の方はよーくご存知でありましょうが、めんどーなんでここではいろいろ記しません。ともかく、どんな理由であれ、独立棟の大ホールと小ホール、管理施設を併設した冷房完備の市民集会室、広大な中庭に面したダンス演劇練習室、などがいくつも併設された、浦添カルチャーパークというもの凄く立派な公共施設が存在している。
http://www.city.urasoe.lg.jp/docs/2014110102566/
小ホールに向けて駐車場から降りていくところは、シーサーたちが守ってます。
世間は北朝鮮がどうだなんだ、シリアへのミサイル攻撃だと大騒ぎだったけど、先月から日本海で韓国軍との合同演習を行っていた海兵隊部隊を乗せた強襲揚陸艦(所謂「ヘリ空母」でんな)「善人ディック」丸は前日にミサゴ君含む全ての部隊をキャンプキンザーと普天間に下ろし、普天間は訓練が終わって完全にお休み状態で全く静かなもの。上空には、8キロくらい北にある嘉手納のP-3やら空軍特殊部隊のMC-130がノンビリと舞っているくらい。
下の写真、C-130が写ってるのも判らないでしょ。この数日後、アフガニスタンで米軍が世界最大の通常爆弾をMC-130から投下したとの報道がありましたが、なんだか嘉手納のこの部隊が使われたような気がするなぁ。
通常の平日なら、普天間のシースターリオンやら最新型コブラ、はたまたミサゴ君が散々に頭の上を通過しているだろうけど、この日は練習室でミュージカルのリハーサルで大声立ててる若い役者さんたちの方が遥かに騒々しかったです。
この状況を眺めて、「へえ、基地のアプローチ真下とはいえ、案外、静かなもんだなぁ」と思っていいものやら、なんとも判らぬ。だけど、こんなスゴい施設がここにあるということそのものが、どういうことなんだろーなーと思わざるを得ないのは致し方ないところでありましたです。
んでもて、沖縄から戻って数日の本日、やくぺん先生が沖縄・韓国取材のテープ起こしをやりながら座っているのは、こんなところ。
大和シリウス.pdf
大和駅周辺商店街の向こうを降下しているC-130は、311復興特別予算使って我らが海自が中古品で買い込んだ奴じゃなくて、何故か習志野空挺部隊で葛飾でもお馴染みの空自の奴です。アリオスの東を南から進入し、相模原補給所の上辺りでグルッと回って降りてきました。なんの用事で海軍基地に来たのやら。
ここがどこかといえば、沖縄に継ぐ日本で2番目に米軍基地に溢れる神奈川県は大和市に昨年秋にオープンした総合文化施設、大和シリウスの6階市民交流広場野外スペースでありまする。小田急と相鉄が交差する大和駅から、横浜方面に向け相鉄が地下を貫いている道の真上。アメリカ本土以外に展開するアメリカ海軍唯一の航空基地たる厚木基地の滑走路北端、東名大和トンネルとして知られる辺りまで1キロちょっとの辺り。こちらはアプローチ真下ではなく真横なんで、頭の上を直接かすめるのはヘリくらいなのが救いですが。
やくぺん先生的には、佃の縦長屋の横やら上やらを高度300メートルくらいでいつでも我が物顔で飛び回っている空母ロンやらヘリ空母善人ディックの艦載ヘリ海鷹くんの巣(上の地図の厚木基地滑走路右側のエプロンが、海鷹くんの巣です)まで1キロ程の場所、って認識でありまするな。今日はもう明日からのイースター休暇ということで、海鷹くんは横須賀に人を運ぶお仕事をしていたくらいで、訓練で大和シリウス上空をグルングルンまわることはなかったけど、まるで佃縦長屋の勉強部屋で海鷹くんが六本木から銀座、八丁堀を抜けて大川遡り天樹遊覧飛行に向かうのを眺めてるのと同じ気分になってきたぞ。ま、飛んでるのはもっと物騒な、空母ロンの超蜂くんたちなのが違うけどさ。
いやぁ、「世界でいちばん騒々しい飛行機」と言われるだけのことはある、いかにも艦載機らしく、決して編隊着陸はせず、滑走路上空を通過しブレイクして一機づつ着陸していくのだけど、そんな着陸よりも離陸の騒々しさったらありゃしない。南風で新幹線真上を抜け湘南方面に離陸していくときったら、北に開けたシリウス6階屋上からは姿はまるで見えないのに、街全体がガード下になったみたいな猛烈な爆音っぷり。これじゃあ騒音訴訟も起きるだろーに。
本日、こんな場所にどうしていたかといえば、オープン前に見物させていただいたときには空母ロンが出航中で、超蜂くんたちの爆音がホールにどの程度響くのかが経験できなかったから。朝鮮半島で戦争が起ころうが、巨大地震が来ようが、5月までは原子炉内部掃除も含めた定例大修理中の無敵巨大空母ロン、まるで動く気配もなく、艦載機は厚木の塒に降りて、練習してるわけでありまする。とはいえ、残念ながらホールに座っているときにこの騒音を味わうことは出来ませんでした。可能性があるのは、この日。
わお、我らがヤマト弦楽四重奏団の人気者が昼間に演奏会をやって下さいます。とはいえ、イースター休暇の真っ最中だから、超蜂くんたちは飛ばないだろーけどなぁ。
大和シリウスったら、なんでこんな立派な、と思うほどのピカピカの図書館、ホール、集会所、練習所など集めた複合文化施設。
http://yamato-bunka.jp/
やくぺん先生が座ってたのは、上のホームページの写真右手のテラスでありまする。地上1階にはこんなものも入り
盛況でありましたとさ。
「キチ」のあるホール、どこも立派なもんだ、うん。まるで六ヶ所村の巨大文化施設みたいじゃわい。
基地外で 基地は吉だと 叫ぶ阿房
去る土曜日は、沖縄県浦添市のてだこホール。この地図をご覧あれ。
てだこホール.pdf
浦添市といえば、本土でもいくらなんでも話題になってる、アメリカ海兵隊が海外に分遣隊として出している唯一のオスプレイの本拠地たる普天間基地のある宜野湾市に隣接してます。てだこホールがある浦添市のスポーツ芸術総合文化施設は、地図から判るように沖縄南部の丘陵地の上に開かれた普天間基地の隣、谷を越えてもうひとつ南の丘に広がってる。基地滑走路滑走路南西端の真下4キロ弱くらいで、ホールがあって、運動施設があって、その向こうの丘の頂上の浦添大公園というところは普天間基地を一望出来るスポットとして、普天間でなにか動きがあるとマスメディアが詰めかける場所となってる。
この写真は、文化スポーツ施設複合公園の横を通って、那覇から普天間方面に向かう幹線国道の跨線橋の上から、普天間方面を眺めたもの。丘の上の四阿のようなところが、普天間基地覗きスポットのようであります。なんせ、沖縄戦では大激戦地となった辺りですから。
浦添市には西の海岸沿い、那覇から嘉手納を通って名護に向かう幹線道路がもうひとつ通っていて、その海側には海兵隊のキャッンプキンザーが広がっていて、実質上普天間基地の海上からの補給基地となっているわけで、ここもやっぱり基地の街。当然ながら、日本国政府は我らが税金をたっぷりと浦添市には落としていることでありましょう。その辺り、地元の方はよーくご存知でありましょうが、めんどーなんでここではいろいろ記しません。ともかく、どんな理由であれ、独立棟の大ホールと小ホール、管理施設を併設した冷房完備の市民集会室、広大な中庭に面したダンス演劇練習室、などがいくつも併設された、浦添カルチャーパークというもの凄く立派な公共施設が存在している。
http://www.city.urasoe.lg.jp/docs/2014110102566/
小ホールに向けて駐車場から降りていくところは、シーサーたちが守ってます。
世間は北朝鮮がどうだなんだ、シリアへのミサイル攻撃だと大騒ぎだったけど、先月から日本海で韓国軍との合同演習を行っていた海兵隊部隊を乗せた強襲揚陸艦(所謂「ヘリ空母」でんな)「善人ディック」丸は前日にミサゴ君含む全ての部隊をキャンプキンザーと普天間に下ろし、普天間は訓練が終わって完全にお休み状態で全く静かなもの。上空には、8キロくらい北にある嘉手納のP-3やら空軍特殊部隊のMC-130がノンビリと舞っているくらい。
下の写真、C-130が写ってるのも判らないでしょ。この数日後、アフガニスタンで米軍が世界最大の通常爆弾をMC-130から投下したとの報道がありましたが、なんだか嘉手納のこの部隊が使われたような気がするなぁ。
通常の平日なら、普天間のシースターリオンやら最新型コブラ、はたまたミサゴ君が散々に頭の上を通過しているだろうけど、この日は練習室でミュージカルのリハーサルで大声立ててる若い役者さんたちの方が遥かに騒々しかったです。
この状況を眺めて、「へえ、基地のアプローチ真下とはいえ、案外、静かなもんだなぁ」と思っていいものやら、なんとも判らぬ。だけど、こんなスゴい施設がここにあるということそのものが、どういうことなんだろーなーと思わざるを得ないのは致し方ないところでありましたです。
※
んでもて、沖縄から戻って数日の本日、やくぺん先生が沖縄・韓国取材のテープ起こしをやりながら座っているのは、こんなところ。
大和シリウス.pdf
大和駅周辺商店街の向こうを降下しているC-130は、311復興特別予算使って我らが海自が中古品で買い込んだ奴じゃなくて、何故か習志野空挺部隊で葛飾でもお馴染みの空自の奴です。アリオスの東を南から進入し、相模原補給所の上辺りでグルッと回って降りてきました。なんの用事で海軍基地に来たのやら。
ここがどこかといえば、沖縄に継ぐ日本で2番目に米軍基地に溢れる神奈川県は大和市に昨年秋にオープンした総合文化施設、大和シリウスの6階市民交流広場野外スペースでありまする。小田急と相鉄が交差する大和駅から、横浜方面に向け相鉄が地下を貫いている道の真上。アメリカ本土以外に展開するアメリカ海軍唯一の航空基地たる厚木基地の滑走路北端、東名大和トンネルとして知られる辺りまで1キロちょっとの辺り。こちらはアプローチ真下ではなく真横なんで、頭の上を直接かすめるのはヘリくらいなのが救いですが。
やくぺん先生的には、佃の縦長屋の横やら上やらを高度300メートルくらいでいつでも我が物顔で飛び回っている空母ロンやらヘリ空母善人ディックの艦載ヘリ海鷹くんの巣(上の地図の厚木基地滑走路右側のエプロンが、海鷹くんの巣です)まで1キロ程の場所、って認識でありまするな。今日はもう明日からのイースター休暇ということで、海鷹くんは横須賀に人を運ぶお仕事をしていたくらいで、訓練で大和シリウス上空をグルングルンまわることはなかったけど、まるで佃縦長屋の勉強部屋で海鷹くんが六本木から銀座、八丁堀を抜けて大川遡り天樹遊覧飛行に向かうのを眺めてるのと同じ気分になってきたぞ。ま、飛んでるのはもっと物騒な、空母ロンの超蜂くんたちなのが違うけどさ。
いやぁ、「世界でいちばん騒々しい飛行機」と言われるだけのことはある、いかにも艦載機らしく、決して編隊着陸はせず、滑走路上空を通過しブレイクして一機づつ着陸していくのだけど、そんな着陸よりも離陸の騒々しさったらありゃしない。南風で新幹線真上を抜け湘南方面に離陸していくときったら、北に開けたシリウス6階屋上からは姿はまるで見えないのに、街全体がガード下になったみたいな猛烈な爆音っぷり。これじゃあ騒音訴訟も起きるだろーに。
本日、こんな場所にどうしていたかといえば、オープン前に見物させていただいたときには空母ロンが出航中で、超蜂くんたちの爆音がホールにどの程度響くのかが経験できなかったから。朝鮮半島で戦争が起ころうが、巨大地震が来ようが、5月までは原子炉内部掃除も含めた定例大修理中の無敵巨大空母ロン、まるで動く気配もなく、艦載機は厚木の塒に降りて、練習してるわけでありまする。とはいえ、残念ながらホールに座っているときにこの騒音を味わうことは出来ませんでした。可能性があるのは、この日。
わお、我らがヤマト弦楽四重奏団の人気者が昼間に演奏会をやって下さいます。とはいえ、イースター休暇の真っ最中だから、超蜂くんたちは飛ばないだろーけどなぁ。
大和シリウスったら、なんでこんな立派な、と思うほどのピカピカの図書館、ホール、集会所、練習所など集めた複合文化施設。
http://yamato-bunka.jp/
やくぺん先生が座ってたのは、上のホームページの写真右手のテラスでありまする。地上1階にはこんなものも入り
盛況でありましたとさ。
「キチ」のあるホール、どこも立派なもんだ、うん。まるで六ヶ所村の巨大文化施設みたいじゃわい。
基地外で 基地は吉だと 叫ぶ阿房
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