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東京新風景誕生 [ご当地五輪への道]

ドタバタと独伊仏を駆けまわり、昨日夕方、ぶっ倒れそうになって戻ってまいりました。明けて本日、やってきた取材のデータ10数ギガをクライアントさんにさっさと渡してしまわないと気持ち悪いので、大川端からチャリンチャリン、途中のカメラ量販店でUSBメモリーを購入するや再びチャリンチャリンと目の前の日比谷公園に乗り付け、お弁当開いてるじいちゃんばーちゃんの横に座ってパソコン開き、鷺さんがご飯をお食べになりセキレイたちが尻尾振りながら追いかけっこしてるのを眺めること半時間、やっとデータを全てメモリーに転送。またまたチャリンチャリンとどこに国やら知らぬ国旗たなびく外務省前を通り溜池某所まで至り、担当者さんに「ほいなぁ」とお渡し。かくて終わった終わったと、またまたまたまたチャリンチャリンと湾岸方向に戻る。

さてもさても、時差やっつけのためにも、少しは気持ちの良いところをグルッとしていこうかいな。日本財団前からJT、虎の門病院前とマッカーサー道路と一緒に整備された自転車道を進み、相変わらずネックとなってる虎ノ門ヒルズの北側を通って再びマッカーサー道路沿のコイケだったかマスゾエだったかもう訳が判らぬ都知事さんが「東京のシャンゼリゼにしたい」などと恥ずかしくて穴に入りたくなるようなことを仰った新開発地域を走破。新橋に至り、山手線潜って、電通やら共同通信やらの足下のグチャグチャな辺りを抜け、おおおサンクスギビング休暇なのに何を元気に帝都上空舞っとるんじゃ座間の黒鷹くん、と騒々しい姿を見上げ
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流石に車道横を抜けるのは気を使うわいなぁ、と浜離宮北西入口横で一息付いていると…
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なんじゃらほい、この道は?

朝日新聞南側と浜離宮の間の運河に沿って、仮設っぽいけど明らかに自転車道と歩道としか思えぬ道が整備されている。
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こんなもんあったっけ、どこに向かうのかしら、今日はもう頭も動かないし、ダメなら戻ってくれば良いだけ。ちょっくら行ってみるべえか。

ちょっと進むと、左手は築地市場跡地となり、どう見ても市場関係者とは思えぬ車両が走ってるぞ。
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あああ、なるのどなるほど、これこそが11月頭に開通すると言われていた築地市場跡地の隅をぐるりと強引に巡って新しい橋を2本跨ぎ新市場へと繋がる晴海通りのバイパスじゃあありませんか。その南側に沿って、自転車道と歩道とが仮設されてるということは、このままマッカーサー橋を越えて豊海に行けるということではないかぁ。
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かくて、地元住民の一部が勝手に「マッカーサー橋」と呼んでいる、大川最下流に数年前に架けられたはいいが、渡らずの橋となっていた場所に至ったのであった。
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東詰で橋の袂を眺めると、なるほど、正式名は「築地大橋」というのかいな。
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もうちょっとなんとかならんかとは思わんでもないが、まあ、まさか地元民の言う「マッカーサー橋」というわけにもいかないだろう。いちばん心配だったのは「オリンピック記念橋」とか「森喜朗橋」とかになることだったが、流石にそれはなかったので一安心じゃ。ま、御上がなんといおうが、これからも「マッカーサー橋」って呼ぶだろうけどさ。

案外と高さが感じられない不思議な橋の真ん中まで自転車を押し、どかんと駐めて、川上の勝ちどき橋側から周囲をぐるりと眺めれば…
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勝ち鬨の橋開閉部機械室の向こうに聖路加タワー、そして今や東京駅周囲に巨大な壁を巡らせつつあるアベバブルの高層オフィスビル群の間に天樹の真ん中から上、日本橋コレドから讀賣日経ら現在の日本の政治経済を実質支配する悪の巣窟大手町、皇居の森はビル群に隠れ、橋の西詰向こうに旧市場、奥には朝日新聞から汐留の電通共同通信ら新橋界隈吹き込んでいた東京湾の夕方の爽やかな浜風を完璧にブロックしてしまった醜悪な汐留再開発地区が浜離宮の背景を成す。
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そして、さらに奥には新五輪バブルの象徴虎ノ門ヒルズから、もっと奥なる六本木ヒルズ、そして東京タワー!なるほど、この角度が開いているということは、六本木ヘリポートに出入りする占領軍のマシン猛禽類もよく見えるということじゃな。まだまだ目を巡らせば、東京都内島嶼部に向かう艦船ターミナルの向こうにゆりかもめが走り、虹橋へと向かうお台場の芝品川側が眺められ、眼下を行き交うは今や同型艦3隻の大艦隊となった大川観光船ヒミコ丸タイプの新造艦じゃわい。
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大川河口は豊海水産埠頭の無骨な風景で切り取られ、そこからは新興住宅地区たる構想アパート並ぶ豊海地区。上空には豊洲越えて塒の東京ヘリポートへとファイナルアプローチしていく消防ヘリJA119シリーズのいるか君が走り抜けてく。視線もほぼぐるり、晴海トリトンから大川端リバーシティへと戻って、東京新風景ぐるり一周と相成るのであったぁ。

浜離宮に出入りする観光船を眺め、佃大橋辺りよりもなんだか妙に狭い感じの河口の真ん中に立って秋の終わりの風に吹かれていると、流石に腹も減ってくる。このままマッカーサー橋を突き抜け、今や指揮者として有名になりつつある某メイジャーレコード会社のご隠居録音プロデューサーさんお住まいの豊海タワーアパート足下のスーパーでなんか買い、帝都で最も淋しいメイジャー観光地、晴海水産埠頭までチャリチャリ行ってみましょか。

マッカーサー橋を自転車下り通路で下り、豊海のスーパーで見切り弁当を買い、朝潮運河を渡るこれまた晴海新住民悲願の新大橋を越え
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かつての晴海国際展示場跡に辿り着けば…

ななななな、なんじゃここわあああああああ!
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向こうに豊洲大橋が突き抜け、なんにもなく、防災演習やら、今世紀初め頃にはあっと言う間に失敗した観光遊覧飛行船基地だった原っぱは、巨大な住宅建設が行われており、虹橋どころか晴海客船ターミナルすらロクに見えやしない。
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https://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2016-12-30
https://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2017-04-28
工事現場をチャリンチャリンとすり抜けて辿り着いたやくぺん先生のレギュラーノマド場のひとつ、豊洲新市場を川向こうに眺めるターミナルの隅っこからは、なんとなんと、トリトンの姿すら隠れちゃってるし。
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ご当地五輪へのろくでもない思惑詰まりっぱなしの道は、とうとうまるで新しい、そしてこの街が廃墟になるまで保たれてしまいそうな帝都新風景を生み出した。恐らくは、やくぺん爺さんが眺める帝都最後の変貌の姿であろー。なんせガキの頃は、ここにスケートしに来たわけだしさぁ…

東京新風景、皆の衆も是非ともご覧あれ。新橋方面から歩いても、晴海埠頭まで1時間程度。佃縦長屋からサントリーなんぞに行くのに、新橋銀座が混雑が見込まれタクシーをぶっ飛ばすなら、晴海通りを豊海まで下り、マッカーサー橋渡って旧市場横を抜け、浜離宮交差点を左折してもらうのがいちばん近くなるかも。

大川に 架ける新橋 道何処

[追記]

んで、これが佃縦長屋から眺めた大川端河口。いちばん奥がマッカーサー橋で
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勝ちどき橋をこえ、写真のいちばん下が佃大橋。

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