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2020年へのプレリュード [大阪国際室内楽コンクール]

今、京都コンサートホールでベルチャQのベートーヴェン初期中期後期から1曲づつ、というヘビーなプログラムを聴いて戻って来ました。
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これから数時間寝て、明日の北関東某所でのQアマービレに向かいます。

本日の演奏会、今のフォーメーションになる前から、ベルチャQがメイジャー級のプロとしての活動を本格的に始めた頃、EMIだっけかにシューベルト後期チクルスを録音し始めた辺りから顕著になってきた「まるでレコードみたいだぁ」というライブ再現でありました。20世紀型メイジャー団体のやってたような「猛烈に作り込んで、しっかり解釈がなされ、演奏する全員が完璧に判っている」というパーフォーマンス。こういうことを真っ正面からやってる団体って、現役の弦楽四重奏団で他にあるだろうか、と思わされる音楽であります。

無論、CDに残っている演奏とはメンバーも代わってる(大阪にも来ていた初代セカンドさんは、今はロンドンシンフォニエッタだっけ、のコンミスやってる筈←未確認、ゴメン)けど、全員できっちり作り込んだ完成度の高さは「まるで録音みたい」ですわ。いやぁ、大層なものを聴かせてもらったでありまする。

さても、このベルチャQ、言うまでもなく第3回大阪国際室内楽コンクール第1部門の覇者で、客観的にみて大阪卒業団体の中でいちばん「売れてる」団体ですな。その大阪大会、いよいよ来年が第10回大会、ましてや大阪初期のベートーヴェンばかりという異常な課題曲が懐かしい、来年はベートーヴェン・イヤーでではないかぁ。

というわけで、大会を盛り上げるため、大会1年前からこんなコンサートシリーズが始まるのであります。
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西はフェニックスホールで東はサルビアホール。元号も新たになった5月にスタートで、アルカディア(第8回優勝)、エク(第2回準優勝日本人最高位)、ドーリック(第6回優勝)、ヘンシェル(第2回優勝、鶴見のみ)、ベネヴィッツ(第5回優勝)、アタッカ(第7回優勝)、という豪華ラインナップ。何を隠そう、本日のベルチャは、シリーズ開幕の時期が初夏からだったので加えられなかったけど、実質上の「大阪優勝団体総ざらえシリーズ」のプレ企画だったのでありました。

さあ、2020年に向けて、弦楽四重奏で盛り上がろー!

なお、まだ各方面の確認が取れていないのであくまでも「ということらしい」という未確認情報ですが、2020年には日本列島で現時点で確認されている限り3回のベートーヴェン弦楽四重奏全曲チクルスが予定されております。6月には毎年お馴染みになっている溜池の室内楽お庭、9月には鶴見でプラジャーク、そして、なんとなんと、先程当人らの口から隠す必要ないよと言われたので記しますが、11月には札幌(某Fホール?)でベルチャがやるそーなっ!

5月には大阪で若者達が競うわけだし、2020年、日本は弦楽四重奏列島になるっ!

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