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北國新聞に代わってお詫びと訂正 [お詫びと訂正]

金沢発午後9時、東京行き最終の新幹線です。今、富山に到着。いくらなんでももうクレメルのサイン会長蛇の行列は終わったでしょーねぇ。
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一昨日午後に金沢入りし、「いしかわ金沢 緑と風の楽都音楽祭2019」の取材でありました。なんせ、大連休前のバタバタで編集長とちゃんと話が出来ておらず、どういう切り口で記事にするかはなーんにも決まってないままで来ていたので、どこが商売もんでどこが商売にならないか、全く判断が出来ません。んで、当電子壁新聞立ち読みの皆々様にはなーんにもお伝えすること出来ずにおりました。ま、昨日は朝の9時半から夜の9時10分まで8公演、本日は朝の10時から午後8時10分まで7公演…だったかな、もーなにがなんだか判りません。

おっと、富山からはそれなりに乗客が増えました。満席だそうだが、まだ隣は空いてます。

んで、唯一絶対に表の記事にならない話。いきなり、「お詫びと訂正」ですっ!

まだ記事になってないネタの何がお詫びと訂正だ、と訝しげのそこの貴方。仰る通り。お詫びと訂正が必要なのはあたくしめではなく、北國新聞なのであります。で、北國新聞に代わって、お詫びと訂正でありまする。

ええ、世界のどこの音楽祭やら地方オペラ劇場とも同様に、この音楽祭もメイン会場の一角に「メディアにこんなに紹介されました」とイベント掲載記事を切り抜いて貼り付けるということをやってます。残念ながら、そんなに人だかりがしているわけではないけど、音楽祭らしい風景ではありますな。

そんななかに、ひときわ大きく昨日の本公演オープンを扱っている記事があります。北國新聞の、こんな記事。
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わ、田中泯氏のお馴染みの舞踏姿と、でっかいオケの写真が掲載されてますね。流石に協賛に名を連ねるメインローカルメディアだけあるぞっ。

何が書いてあるのかじーっと眺めると…や、や、やばいっ!!!!!!

今時の若い人達用語の「ヤバイ」ではなく、爺の言葉としてのやばい、です。これはマズい、ってこと。すごおおおく、マズいじゃんかぁああ…

ご覧のように、大きなオケの写真の上に「エーテボリ管弦楽団登場」とありますね。これ、もの凄くマズいのです。だってさ、この見出しを見た音楽ファンのほぼ全ては、「ああ、あのヤルヴィパパが振ってショスタコやらをシャンドスやDGに入れてたエーテボリのオケが来たんだぁ」と思うでしょ。そう思うな、って方が無理。

ところがどっこい、今回、楽都金沢に日本初上陸したのは、同じボルボの街のオーケストラではあるものの、DGやらシャンドスやらBISやらに膨大に商業録音しているシンフォニー・オーケストラの方じゃなくて、オペラのオーケストラなんであります。ここのオケ。
https://sv.opera.se/
英語表記は、The Göteborg Opera Orchestraってなってます。金沢の音楽祭の公式な刷り物には、全て「エーテボリ歌劇場管弦楽団」としてあります。ちなみに、もうひとつのオケ Göteborgs symfonikerの日本での表記は「エーテボリ交響楽団」みたいですな。

それなら違いが分かるから良いじゃないか、とも言っておられない。なによりこのオーケストラの最大の特徴は「オペラのオケ」というところなんだから、ぜーんぜん性格は違うんねん。

てなわけで、北國新聞社長及び校閲部に代わり、お詫びと訂正。

北國新聞2019年5月4日朝刊(ページ不明)誤:「エーテボリ管弦楽団」→正:「エーテボリ歌劇場管弦楽団」

以上、宜しく御願いします。明日の朝刊に訂正、出して下さいよぉ。マジレスすれば、21世紀10年代も終わろうとする今、速報性をまるで失った紙メディアの最大の機能はアルヒーフ機能です。後の人が国会図書館や佃やくぺん先生の塒縦長屋足下にある地方新聞センターで昔の記事を調べるとき、「ああ、金沢がオリジナルブランドになって2年目の音楽祭ではゲーテボリのシンフォニーが来ていたんだぁ、そんなデータは他にはなかったが、メインで後援している新聞がそう書いているのだから、当然、正しい情報なんだろう」と思ってしまうわけです。歴史捏造になりかねませんからねぇ。

おお、富山から新潟にかけてトンネルだらけでネットが繋がらない区間ばかり、今、長野に到着してしまいましたぁ。

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