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226アベ要請から2週間で見えてきたこと [パンデミックな日々]

我が業界ではコロナウィルスというより「226アベ要請」以降の騒動、当面の期限となっている2週間を明日に控え、ある程度の流れは見えてきたようである。どうやら今回は我らがソーリはご自身での「要請」は出さず、「専門機関」の座長さんみたいな方が仰って、あとは空気まかせ、って感じだなぁ。この2週間でも、「列島住民全員検査」なんて夢のまた夢、根っこの不安を取り除く対策は御上としてはしない、出来ない、という状況は変わってないけど。

ま、なんであれ、我らが業界は棄民的なポジションであるということは判ったことを踏まえ、2週間目で見えてきた状況の纏め。

《ネット中継大流行の兆し?》

週末7日8日のびわ湖ホールからのYouTube舞台配信と、8日のミューザ川崎でのニコニコ動画による演奏会無料ライブ配信で、ソーシャルネットワークを用いた業界生き残り(再編成、と仰る方もいらっしゃるようですが)という動きが一気に注目されるようになりつつあります。

びわ湖は緊急事態を強引な腕力(恐らくは、政治力)で乗り切った緊急事態という感じだけど、こちらは本日発表された群響の例。
http://www.gunkyo.com/info/%E7%AC%AC556%E5%9B%9E%E5%AE%9A%E6%9C%9F%E6%BC%94%E5%A5%8F%E4%BC%9A%E3%81%AF%E7%84%A1%E8%A6%B3%E5%AE%A2%E5%85%AC%E6%BC%94%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%88%E6%9D%B1%E4%BA%AC/
「地元FMとネット中継」という今後ありそうなやり方ですね。ここはRadikoというところ。要は、FM側から全国に広げた、ということですな。

川崎の事例、狭いせまああああいクラシック音楽業界業界では「10万が視聴」などというと吃驚して舞い上がってしまうけど、IT系の営業じゃなくて現場をやってる方からは「そんな数、ゴミですよ」とあっさり言われてしまいましたです。ま、ネットの常識からすればそうなのかもしれないけど、普段は百から多くても千単位の業界ですから、この数は目がくらんでしまいますな。

ベルリンフィルが10年代にオーケストラのブランド化戦略の中で行ったやり方は、果たして同じようなレベルのオーケストラが1ダースも活動している東京首都圏で成り立つのか、投資に見合うだけの収益があがってくるものか、ぶっちゃけ、極めて難しいでしょう。とはいえ、ともかく非常時に商売になるかの実験をしてみようと考える奴が出てきたのは、資本主義の社会としては極めて健全なわけで、ぐぁんばってください、と見守るべきでありましょうねぇ。

《コンサートスペースの危機?》

今回の騒動、2週間前の時点では「大きな集まりはやりにくくなる、これから暫くはオーケストラやオペラはダメなので、いよいよ小規模コンサートスペースでの室内楽が大盛況になるぞ」と思える空気がありました。

ところが、皆様ご存じのように、大規模コンサート会場での感染が確認された直後、なんと大阪の京橋と梅田のライブハウスがクラスター発症地となってしまいました。富田林市のご注意。特にこの市をアップしたのは深い意味はありません。便利だったから。
https://www.city.tondabayashi.lg.jp/soshiki/28/35966.html
結果、京橋駅がターミナルとなっている京都方面に向けてのコンサートスペースでも、極めて慎重な対応になっております。

正直、この辺りに関しましては、コンサートスペースのオーナーさんが「どのような対応になっているかを含め、やっていることそのものをあまり大きく騒がないで欲しい」という意向をお持ちなので、詳細はいかな当電子壁新聞でも記しません(当電子壁新聞も、下書きはある「パンデミック戒厳列島西へ:関西編」がアップ出来ていない理由は、そこにあります)。ここに書かれたことで「はあ、あそこのことか」とお判りになる方で、本当に興味のある方は、問い合わせるなりしてみてください。

とにもかくにも、小規模コンサートスペースでの演奏会は、開催されているにしても今は不特定多数への開催情報提供がない状況である、と思ってくださいませ。これは恐らく、東京首都圏でも同じだと思います。

ぶっちゃけ、知り合いが出ていてやるかどうか演奏者に問い合わせられる、いきつけのコンサートスペース(世間で言うライブハウス)でオーナーさんやプロデューサーを個人的に知っていて連絡が取れる、という方は、自分なりのやり方で確認してくれ、その指示に従ってくれ、ということです。

小さなヴェニュでもネット情報網で不特定多数への告知が出来る状況が、10年代に入ってからのコンサートスペース大発展の基本にありました。今はその手段が使えず、かつてのホントの口コミだけで運営される小規模サロンコンサートの時代に逆戻りしている、ということです。そういう認識を持てばそれまでですので、あとは皆様のご判断で、よろしくお願いしますぅ。

こんな状況で、両手くらいの聴衆を前に演奏されたショスタコーヴィチのピアノ五重奏曲は、正直、《神々の黄昏》よりも強烈に心に染み入った、という事実だけは記しておきます。

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