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ライヴの日程が戻る日 [パンデミックな日々]

実質上の「非常時日記」であるこのカテゴリー、こんなタイトルが出るのは終わりが見えてきたということなのか、それとも新たな日々が始まったというだけのことなのやら?

ちょっと早すぎる桜が咲き誇る上野の山の超三密を抜け向かった旧奏楽堂で、《大公》が鳴り終わった3月21日の土曜日から、本日でまるまる11週間が過ぎたところ。こんな頃だったのかぁ。
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2020-03-20

昨日の夕方、東京都独自の政令でもない要請で警戒が出ているとはいえ、聖霊降臨祭も終わり水無月に入り、梅雨入り前の一年で一番外で過ごすのが気持ち良い新帝都には夏至へと向かう長い昼間が続く湿気もそう酷くない爽やかな日曜日。日常になるんならもうちょっとオシャレなアイテムとできんものか、計算高い頭の良い皆さんがたくさん居るファッション業界なのに妙な商売っ気の無さに陰謀でもあると思わざるを得ぬ無骨なマスクが人々の顔面下部に貼り付いているものの、オーストラリア東海岸の12月みたいな爽やかな風が吹き抜ける中を帝都新開地川向こう葛飾の柿ノ木下オフィスに戻ると…ひとつ連絡が来ておりました。

ええ、現状ではどのようなコンサートか、オープンにして良いものやら判らない。んで、残念ながらデータなどは記せません。とにもかくにも、再来週の日曜日の夕方に、ひとつライヴの演奏会を聴けることになりましたです。このパンデミックのお籠もりの間、連日、YouTubeで自分の演奏をアップしていた某打楽器奏者さんが、孤独に鍛え上げていた大作を一気に披露するという独奏演奏会。オーケストラをパラパラ配置し、耳に優しい楽しい名曲を久しぶりにやりましょ、とかじゃない。全く普通の、まともな「ゲンダイオンガク」のライヴでありまする。

先週くらいから、4月頭の緊急事態発令で急にストップさせられていた「無観客有料ライヴのネット配信」が堰を切って各地で始まろうとしている今、「いつもの演奏会が出来ないのでこの演目です」というニュースに喜びつつ、複雑な気持ちを抱くばかりであった今日この頃、そんなハンディキャップ無しで、正真正銘、真っ向勝負の演奏会であります。本来なら、このパンデミックお籠もり期間中に「B→C」に出演する予定だった若きソリストさん(誰だかバレバレ…)、復活の演奏会に相応しい夕べとなるでありましょうぞっ。

などと思いつつも、なんだかこの緩みはマズいんじゃないかぁ…と思いつつ、さっさと寝て起きて、すっかり夏の空になった柿の木の上を見上げながら朝のゴミ出し前の掃除をしてたら、これまたコロナ禍では大変なことになった(なっている)遙か北の大地から、こんな連絡が入りました。
https://quartet-excelsior.wixsite.com/schedule/20-7-1

7月1日のエク札幌定期、三密回避で決行することになりました。で、NPOエクの顧問として、公式カメラマン&動画撮影諸々のボランティア仕事のため、赴くことになった次第でありまする。

何しろ演目は、かのベートーヴェンの作品132です。この瞬間を狙っていたように、「病からの快癒を神に感謝するリディア調の讃歌」が、PMFがなくなってしまいぽっかりと空いてしまった札幌の音楽好きの心の空白を埋めよと響き渡るのでありまするっ!

世間では大規模合奏や合唱がいつ再開出来るかという話題ばかりが聞こえてくる気がしないでもないが(ひがみ、と言えば言えっ!)、今こそ独奏や弦楽四重奏こそがその真価を発揮するときであります。作品132の第3楽章は第九の第3楽章にだって匹敵する、いや、敢えて暴言すれば、凌駕さえする音楽!三密回避条件など軽々と乗り越え、高く深く、北の空に響けえええええ!

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