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弦楽四重奏もどんどん戻ってくる…ようです [弦楽四重奏]

一昨日、「世界一斉お籠もりモード」が急に緩んだ東京首都圏を中心に、過去四分の一年の間になくなってしまった弦楽四重奏演奏会がおそるおそる戻り始めているようだ、と情報を募ったところ、いくつかの主催者さんから「日程変えてやるぞー」という連絡がありました。今、開場前でチラシ束を貰う、演奏会に行ったついでに18日過ぎには会場で「ぶらあぼ」を拾ってくる、という圧倒的多数の首都圏音楽ファンの皆様の最も日常的な情報収集行動が出来なくなっており、さらにはこの数ヶ月で「Web情報というのは極めて蛸壺で、見えているピンポイントの繋がりにしかならず、全体を俯瞰するのが極めて難しい」という問題点も露呈してきているところで、ま、Web媒体とは言え昔なら「怪文書」に近い当無責任私設電子壁新聞、来た情報をお気楽にペタペタ貼り付けておきまする。

さても、まず、何度もメンバー交代を重ねつつ思えば四半世紀に近い長い航海を続け、現在の第1ヴァイオリンさんがハマの人気者となって健全にローカルな活動が出来るようになったYAMATOの諸君、実質上の本拠地ハマの坂の上でベートーヴェン記念年の作品18抜きサイクルをやると発表していたところ、コロナ禍をモロに被ってしまっていた。で、そのチクルス、8月から9月にかけての短期集中という、逆に願ったり叶ったりの形になり、決行されるとのこと。主催の県立音楽堂さんからの連絡ですので、少なくともテキサスやフロリダみたいな第2波騒動にはなっていない現時点では、以下の日程でやられることでありましょうぞ。詳細は以下をご覧あれ。最初の3つは交代公演で、最後の9月は当初の予定通り。結果として8月は、1週間に一度の平日昼のチクルス、という形になって、なんだか夏の紅葉坂ベートーヴェン音楽祭、って感じになりましたな。

演奏曲目は、初回が《ラズモ》全曲に始まり、以降は作曲順。後述の静岡AOIにも近いやり方で、まあ、サイクルの方法としては奏者と聴衆の負担を考えると、最も妥当なやり方のひとつでしょう。作品130の差し替え終楽章は第3回で《大フーガ》の前に演奏してしまう、というやり方ですな。

◆8月5日 13;30 神奈川県立音楽堂
https://www.kanagawa-ongakudo.com/detail?id=36800&fbclid=IwAR2fZ4Y6robtV3M8ZLIa0w-jTRo0sOAMUeRR54nSh8bFj8Pp6mdaYjsawyU
◆8月12日 13:30 神奈川県立音楽堂
https://www.kanagawa-ongakudo.com/detail?id=36801&fbclid=IwAR0uJWZ4bh9wshAWs59KDl_2SaLRucBYl4iB-SwwYMxbMMfOuc2A4WThHHg
◆8月20日 13:30 神奈川県立音楽堂
https://www.kanagawa-ongakudo.com/detail?id=36802&fbclid=IwAR28jDuS3N5J9cKqus_P9AsOHREU0vIfunJk9CqgSzjnZFlOolsg2JpnvcE
◆9月6日 13:30 神奈川県立音楽堂
https://www.kanagawa-ongakudo.com/detail?id=36402

もうひとつ、これは随分先の話なんですけど、11月に静岡AOIQが「ガリツィン・セット全曲演奏会」をやります。これ、現時点では、予定通りとの連絡が主催者さんからありました。こちら。
◆11月14日 15:00 静岡音楽館AOI
https://www3.aoi.shizuoka-city.or.jp/concert/detail.php?y_yoyaku_day_uid=17585&fbclid=IwAR3HqKZE7OLVmJp8pEWZ8R4HjVZpUAXGw52WBtQ5wFEYwlfIjyDijTIpiGE

ベートーヴェンの創作を辿るという意味では、所謂《ガリツィン・セット》の3曲をひとつの演奏会で全部やってみるというのは極めて筋が通っていて、もの凄く正しいやり方であることは、みんな頭では判ってるのですけど…実際にやるとなるとひとつの演奏会としてはいろんな意味で長過ぎるし、奏者にも聴衆にも負担が大き過ぎる。このやり方をするなら、最後は《大フーガ》にしないと意味がないわけだし。主催者側もよくまあ許した、と頭が下がります。ホントは、《ラズモ》全曲とセットで二日間、可能ならば翌日に作品131の1曲だけ、なんてやり方をしたいんだろうなぁ、河野先生とすれば。

実際、このやり方は弦楽四重奏が自分で夏のフェスティバルを持っている、なんて場合にしかやれないですので、このベートーヴェン記念年故に許される無茶、大いに期待したいものです。やくぺん先生としては、過去にこれをやったというのはボローメオQがケープコッド音楽祭だかで、というのしか知らない。この250年祭を経て、今世紀の頭にミロQが無謀だアホだといわれつつ作品18全曲一日で、という演奏の仕方を始め、瞬く間にエマーソンなんぞも真似をする定番のやり方になったみたいに、この《ガリツィン・セット》全曲というのも近未来には定番になるような気がするなぁ。

もうひとつ、新浦安でのエクのチクルスですが、現時点では10月14日の《ラズモフスキー》全曲からスタート、ということになっているようです。
https://www.urayasu-concerthall.jp/ev_calendar/?mc_id=9283
この辺り、今、まだきちんと関係者に確認出来ておらず、付帯イベントがどうなるかを含め、来週にはきちんとお伝えいたしましょうぞ。

また、秋の二大外来イベントとして予定されていたふたつ。ひとつは、サルビアホールのプラジャークQ。主催者さんから連絡がありました。こんな感じだそうな。
https://musikverein-yokohama.jimdofree.com/
もうひとつは、札幌ふきのとうホールのベルチャQ
https://www.rokkatei.co.jp/hall/fukinoto/

このふたつのベートーヴェン全曲演奏についても、詳細が分かり次第、お伝えするつもりでおります。鶴見は、今この瞬間の時点では政府の指針に従い客席半分での決行を予定しているとのこと。ただ、演奏家が来られるかはまだ判らないので、ご関心の向きは足繁く上述のURLの更新を眺めにいって下さい。

ベルチャに関しては、来週の火曜日午後か水曜の午前中に直接ホールに出向いてどういう状況か尋ねてまいります。電話だなんだではよーわからんから、乗り込んでしまう。ま、伝えてくれるな、ということにはならないでしょうし。それにしても、この規模の会場でサントリーでもやれない程ギャラがお高い団体で全曲2万円って、あり得ないだろーに!みんな、マルセイバターサンドをドンドン食べましょう!

なお、全曲という話では、ミロQが7月から8月にかけてオンライン有料ライヴストリーミングでベートーヴェン弦楽四重奏全曲を演奏します。これはまた、近づいたら詳細をお伝えしましょう。とにもかくにも、ご関心の向きはこのリンクをどうぞ。先週くらいから世界中で始まっている夏の音楽祭、今やどれも「ストリーミング音楽祭」になってますねぇ。凄い時代になったなぁ。
https://oicmf.org/news/

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