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ミロQベートーヴェン全曲ストリーミング有料ライヴ [弦楽四重奏]

宣伝です。世間はおそるおそる聴衆が座るホールでのライヴの演奏が戻ってきている梅雨の終わり、北半球はいつもならば5月の終わりに通常のシーズンが終わり、巣籠もり強制という状況がほぼ変わっていないマンハッタンのメトはともかく、ヴィーンにせよスカラにせよミュンヘンにせよ、はたまたベルリンにせよ、連日の劇場からの日替わり無料ストリーミングもシーズン終了と共にほぼ終了いたしました(ベルリンのリンデン・オパーは7月最初の10日にフェスティバルっぽくまたやってるようですが)。

都市のシーズンが終わり、7月のバカンスシーズンの大規模音楽祭が始まるまでは、セミナーや小規模音楽祭の季節。とはいえパンデミック下の世界、今年はそんないつものカレンダー通りに展開する筈もなく、先月後半からは「オンラインでの夏のフェスティバル」が次々に開催されているのは皆様ご存じの通り。有名どころでは、タングルウッドもオンライン・フェスティバルになってますし。
https://www.bso.org/brands/tanglewood/features/2020-tanglewood-season/2020-online-festival.aspx

これらを追いかけていたら、とてもじゃないが体が幾つあっても足りないのだけど、ひとつこれだけは紹介しておきたいものがあります。アメリカ合衆国本土の北西の端っこ、シアトルとバンクーバーの間というより、バンクーバーからの方が近いオーカス島でジョン・木村・パーカーが芸術顧問を務める「オーカス島室内楽音楽祭」が開催されます。
https://oicmf.org/
この音楽祭、今年はオンラインのライヴ配信になり、メインイベントはミロQがベートーヴェン弦楽四重奏全曲チクルスでありまする。こちら。
2020-07-16 OICMF Beethoven Cycle One-Sheet.pdf
7月16日から始まり、作品18は木金土の3日続けて毎日2曲づつ。次の木曜日23日からはラズモ3曲を毎日1曲づつ。で、また次の木曜日30日からは《ハープ》&《セリオーソ》に始まり、作曲順に《ガリツィン・セット》の作品127、作品132まで。最後の8月6日からの木金土は、《大フーガ》付きの作品130、作品131、そして最終日8日は、作品135とアンコールのように作品130の改訂版終楽章、というプログラムです。基本、完全に作曲順というやり方。

毎回、開演時間は西海岸時間の午後5時半だから、日本や韓国の時間では翌日の朝9時半ですから、そう酷い時間ではありませんな。金土日の朝、1時間のベートーヴェン、ってこと。

なお、ミロQはワシントン州の島の上でライヴで弾いているので、別に普通のコンサートの長さにしてもいい筈なのに、連日のコンサートは1時間弱になってますね。この理由、第1ヴァイオリンのダニエル曰く、「だって、PCの前に1時間以上座ってるなんて、無理でしょ」とのこと。仰る通り。流石にテキサス州オースティンで長いお籠もり生活をしていただけのことはある。

さても、これ、PDFリリースの最後をご覧になればお判りのように、有料のチケットを購入しないと聴けません。チケットはこちらからどうぞ。
https://ourconcerts.live/orcasisland#%2F
いきなり英語でチケット購入の仕方の案内が始まりますので、吃驚しないように。セット券は$120、ってのは、まあ、適正価格でしょう。

サントリーホール・チェンバー・ミュージック・ガーデンで全曲をお聴きになった方、あの初夏の思い出を、おうちでどうぞ。なお、世間の情勢が良い方に転じれば、ミロQは11月には晴海で3回、《ハープ》以降の全曲を演奏する予定です。多分、これでミロQは晴海で全曲弾くことになるんじゃないかしら。さても、どうなることやら。
https://www.triton-arts.net/ja/concert/2020/11/07/3169/

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