SSブログ

プラド音楽祭もライヴ配信します [弦楽四重奏]

昨日、無事に関係者からコロナ陽性者も出ること亡く、会場由来のクラスターも発生すること亡く、川崎の夏フェスが終了しました。恐らくは、コロナ禍の2020年夏に世界で開催されたクラシック音楽系フェスティバルの中で、ザルツブルク音楽祭と並んで最も大規模なイベントだったことは確かでしょう。2週間ちょっとの間に、ひとつの会場に9団体のプロオーケストラと地元アマチュアオーケストラが来演し、三密回避を心がけながらもモーツァルトから久石譲までのオーケストラ曲を披露し、その間にはジャズやピアノ、オルガンの日も設けられたなんて、正に堂々たる都市型サマー・フェスティバル。大人数が楽器抱えて移動するのが困難な今、ホールの文化圏内に1ダースものプロオケが活動している場所など、世界にもロンドンと東京とソウルくらいしかないわけですから、オーケストラだけに限ればこの夏世界最大のフェスティバルが川崎だったわけですな。ご苦労様でした。

とはいえ、川崎やザルツほど巨大なものではないけれど、世界のあちこちでなんとかフェスティバルは開催されています。フランスとスペインの国境、ピレネー近くのプラドでも、恒例の「カザルス音楽祭」が始まりました。こちら。まともなサイトがフランス語のみで、スイマセン。
https://prades-festival-casals.com/le-programme-2020/
https://www.facebook.com/festival.casals/
今年はアレクサンダー・シュナイダー翁がカザルスを引退から引っ張り出し、この音楽祭を始めて70年ということで、本来は大きく盛り上がる筈でしたが、ま、ともかく、開催されておりまする。オープニングを飾ったのは、我らがダネルQの《セリオーソ》でありました。彼らも、3月以来の演奏会なんじゃないかしら。

このカザルスが蟄居していた街での室内楽音楽祭、流石に今時の音楽祭で、YouTubeでライヴ配信をしてくれます。明日12日午後7時、日本時間では13日午前2時という困った時間なんだけど、ダネルQがフランソワ・サルク(解散したイザイQのチェリストを経験した二人が並ぶわけですな)とシューベルトのハ長調大五重奏曲、ノラス翁(来年に延期となった大阪国際室内楽コンクールに、テイト君に代わって審査員としていらっしゃる予定)がルティエック監督とペンデレツキの六重奏曲を演奏、ライヴストリーミングがあります。こちら。
https://www.youtube.com/watch?v=xNG3XMoRH6o&fbclid=IwAR2RhqAd82IzuyRvV9AEyWcnPGxeo3i0bsHAeu-WCTDELieNy6iX_thfqeU&app=desktop
まあ、困った時間ではあるけど、暑くて寝られないと困ってる方は思い出して眺めてみて下さいませ。あたしゃ、Yamatoの諸君の《ハープ》と《セリオーソ》と作品127、なんて無茶な演奏会を横浜は紅葉坂で聴き、鶴見川と六郷川と大川と荒川放水路越えて葛飾まで戻ってきて、まだ聴くだけのパワーが残っているかしら。

世界各地で、案外、音楽祭やってます。来週になると、いよいよ溜池での懐かしの「アヴァンギャルド」祭りが始まるし。しっかり夏も終わりに向かってら。

[追記]

上のURL、いつまでか判りませんけど、少なくとも13日朝の時点では見直しが出来るようになってます。それにしても、聴衆、ガッツリ三密ですねえ。昨晩の神奈川県立音楽堂の「ホール内で喋ってはいけません」と見張られているような過剰なまでの聴衆管理に比べると、ノンビリってか、もうクラスター出たら出ただ、って感じだなぁ。
IMG_E6121.JPG
ダネル氏に「演奏してるところが視られて嬉しかった」と連絡したら、「早く会えるようになりたいもんだねぇ」と返事が直ぐに来ました。これ、絶対、終演後にワイン呑みながら打ち上げやってるぞ。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。