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「18人のプレアデス」やってます [現代音楽]

昨年の今頃、灼熱の羽村で始まった「18人の若い打楽器奏者が《プレアデス》を勉強しまくり、ギリシャで演奏するぞぉ!」という教育プロジェクト、この夏にTokyoトーキョーのイベントとしてオリンピックとパラリンピックの間に披露する予定だったのが、当然ながら春以降は中止で、5月連休のセッションはなくなりました。その後、ギリギリまでどうできるのかを模索しつつ、とにもかくにも先週の金曜日から東京都下谷保の天神様から南武線挟んでちょっとの国立市役所の隣、くにたち市民芸術小ホールで最終セッションが行われており、当初の予定参加者を変更しつつ「クセナキスと日本」というテーマでの小フィエスティバルが開催されております。
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クセナキスと日本というテーマはともかく、メインの《プレアデス》であります。この打楽器作品の集大成ともいえる4楽章の大作、学生達が楽章を指定され6人づつのアンサンブルになり、ということで、今回参加している15人が実質上の発表会をやっております。それも無料であります。

具体的には、本日の昼12時半からPeaux、明日火曜日も同じ時間にMetaux、明後日水曜日は12時50分になりClaviersの各楽章を、参加学生たちのアンサンブルが演奏します。くにたち市民芸術小ホールの1階ロビーに打楽器を並べ、ロビーのガラス壁面を開け放ち、聴衆は外で立って聴きます。晩夏の炎天下、屋根は一切無しですけど、まあ、それぞれ10分ちょっとの曲だし、多少離れていてもガンガンに聴こえる音楽ですから、大丈夫。本日もホール向かいの水場で遊んでた子供たちやお母さん、その辺にいたおばちゃんおじさんも数十人、吃驚しながら聴いてました。
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一応、説明しておきますと、この作品は4つの楽章から出来ていて、それぞれが用いる打楽器が違っていて、音色がまるで違います。もうひとつ、Melangesという楽章もあるけど、今回はやれない。楽章はサルベールの出版譜とは違うやり方も作曲者が公認しており、まあ、「曲の最後に向けて盛り上がる」みたいなロマン派的な音楽ではないので、これも「ゲンダイオンガク」のひとつのあり方でんな。

フェスティバル演奏会の部分は、非公開となった結果として、参加者の若い打楽器奏者のための座学の時間みたいになっていて、それはそれであり。加藤くにちゃん師匠が能の謡や舞のリズムとコラボするパーフォーマンスなど、打楽器奏者とすれば「譜面通りに叩く」を越えたところに踏み出すためのいい勉強になるでしょうし。

せっかくだから、ちょっとだけ極秘で公開。ほんとに、ちょっとだけよ。

お暇な方は火曜日水曜日のお昼、やぼてんまでいらっしゃいな。

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