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美術界のアベ政権回顧 [音楽業界]

どうやらニッポン国の総理大臣が辞意を表明したようだが、わしら納税者有権者はだからといってなーんにも出来ることはなく、政権与党第一党の内部の後任人事話を眺めているだけしかなく、これが議院内閣制というものなのである、なにか良いことがあって大統領直接選挙制などを採用していないであろうなぁ、と考えるくらい。誠にアホらしい新暦葉月晦日の夕方、空はもう秋で、妙に涼しい東風が吹いている荒川放水路向こうの新開地、巨大柿の木下なのであった。遙か天樹の向こうの永田町は、ここからはまるっきり見えない。

文化政策では、ぶっちゃけ、「全ての文化事業、文化インフラは商売のためにある」という明快な政策(と、言えるのかなぁ)で、文化予算の半分が用いられている文化財維持管理補修に関しても、現場で文化財保護をやってる方に拠れば「文化財の修理も観光資源の磨き上げ事業となり、インバウンドも含めて活用計画を作らないといけない」そうです。ふううう…

我らが音楽業界は、相変わらずのノンポリっぷりでアベ政権文化政策総括など出てくる感じもないし、総括をしたくても書かせてくれる表の媒体など存在していない。そんな中、美術界からは早速、こんな「アベ政権総括」が出てきました。『美術手帳』さんのサイトです。
https://bijutsutecho.com/magazine/insight/22614
国際交流基金のLAにいた方で、ネットTAMの執筆者さんの話を美術手帳の記者だか内部ライターさんだかが纏めたもので、恐らくはアベ辞任表明後、文化政策関係としてはいちばん早い総括でしょう。個人的にはアベ政権のことよりも、民主党内閣がやろうとしたことを冒頭にちょっと纏めてくれている部分が有り難いです。なかなかちゃんと書かれたものがないですから、前政権の文化政策に関しては。アーツカウンシルを国家の予算から独立したイギリス型のものにしようとして、道が付かないうちに自民党政権になり、今の「文化庁の別団体」やら「文化庁役人の天下り先増やし」みたいなことになってしまった経緯は、きちんと知られるべきでしょうねぇ。そっから先は、みんなもう呆れる程よく知ってるわけだしさ。「ニッポンにっぽん」の連呼になっていく、という…

音楽がこの話にどういう関与が出来るか、いろいろ考えるひとつの軸として、有り難い纏めになっていると思います。「指定管理者問題」その後とか、現場の問題が触れられていないのは、議論のポイントが違うからなんでしょうが、公共文化施設の専用施設から総合アーツセンター、というか、でっかいコミセン化という流れとか、アベ政権のやってきたことの中でどういう風に位置づけていけば良いのかしら。

ま、これからしっかり考えてみましょ。なにしろ、実質、全てがコロナで御破算で願いましてわぁ、の今ですから。

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