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コロナ後の日本列島でベートーヴェン弦楽四重奏全曲完奏さる! [弦楽四重奏]

昨晩、初台は近江楽堂で古典Qが弦楽四重奏作品18の後半3曲を演奏したことを以て、去る6月半ばから再開したコロナ禍での新たなる日常が続く日本列島で、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲番号付き16曲と索引133《大フーガ》が、全てライヴで演奏されました。やくぺん先生としても、なんとかライヴで全曲が聴け、よかったよかった。特定の外来団体の集中的な全曲演奏が全てキャンセルになった生誕250年の記念年ながら
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2020-10-21
このジャンルに関しては国内拠点奏者らの手で無事にお祝いが成ったわけでありまする。

勿論、コロナのお籠もりで家庭でやってるアマチュア団体が実は密かに完奏している、なんて誰も知らないことは起きているかもしれないけれど、プロの団体に拠る客の入った有料公演としては、昨日で完奏だったと思います。

ちなみに、やくぺん先生が実演に接したデータは以下。

7月1日札幌キタラ小ホール Qエクセルシオ 作品132

7月14日池袋自由学園 エルデーディQ 作品132

8月12日神奈川県立音楽堂 YamatoQ ハープ、セリオーソ、作品127

8月16日JTアートホール アミティQ 作品131

8月20日神奈川県立音楽堂 YamatoQ 作品130、作品132、大フーガ

9月12日小石川教会 Qオリーブ 作品18の1、ラズモ1番

9月22日近江楽堂 古典Q 作品18の1,2,3

10月5日サルビアホール 澤Q ラズモ3番

10月14日浦安音楽ホール Qエク セリオーソ、ラズモ3番、作品127

10月26日蕨フェリーチェ音楽ホール マルシェQ ラズモ2番、作品135

10月28日近江楽堂 古典Q 作品18の4,5,6

うううむ、こうして眺めてみると、やはりコンサート再開直後に作品132が並んでいるのが目を引きますねぇ。なお、やくぺん先生が体を出していない演奏会では、YamatoQのラズモ全曲及び作品131と作品135、大分のウェールズQが作品18の1、セリオーソ、作品131を披露しています。他にも見落としはあるかもしれないけど、こんなものじゃないかしら。蕨みたいな、コンサートスペースでの演奏もあるからなぁ。

ちなみに、来る土曜日にはハクジュホールで東京クライスアンサンブルがこんな演奏会をなさいます。
http://www.sonare-art-office.co.jp/schedule.html
本来なら、記念年でこういうタイプのあれこれてんこ盛り型演奏会がいっぱいあって、なんのかんの細かいものが聴けたのでありましょうが、このご時世、貴重な機会になってしまいました。ご覧のように、紀尾井室内管のコンミスでいろいろクァルテットの頭にも座るゆふいんでもお馴染み玉井さん、知る人ぞ知る初代ロータスQの第1ヴァイオリンゆんゆんさん、巖本真理Qヴィオラの超重鎮菅沼先生、そしてAOIQで来月に1つのコンサートで《ガリツィン・セット》全曲というとてつもない企てに挑む我らがゆふいんの監督だった河野さん、ってメンツが、なんとなんと作品14をサラッと弾いてくれます。恐らく、この作品は今年はこのひとつしか演奏例がないんじゃないかしら。この作品を以て、ホントに細かい作品を除けば、ベートーヴェン本人が書いた弦楽四重奏の完成作品は網羅。ニッポンのクラシック音楽、流石に演奏し続けはや百数十年の演奏伝統が重なるベートーヴェンともなると、層の厚さを感じさせますねぇ。

先頃、ロータスQの弦楽トリオがうち漏らした作品8も披露されるし、この演奏会、かなり貴重でありまする。ってか、ホントのこと言うと、この記事、これを宣伝するのが裏の目的で書いてるんだけどさ。奏者も「ゆふいん音楽祭」ってカテゴリーにしたいような顔ぶれだし。

蛇足ながら、今年、3月までに外国団体が演奏したベートーヴェン弦楽四重奏は案外と少なくて(全ては秋以降、ということになってたからでしょうねぇ)、ベネヴィッツQが作品132を弾いたのしか、やくぺん先生としては聴いてません。思えば、現時点で最後の「外来弦楽四重奏団」のライヴじゃないかしら。

とにもかくにも、一足早く、遙かニッポン列島から、祝ベートーヴェンさん250歳!

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