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ドラマトゥルクのいるダイク [音楽業界]

コロナの日常がどーなっているのか、政権が変わってからどうやら人々は気にしないことに決めたのか、良く判らない今日この頃だけど、ともかく秋になってもかつての御上が許した朝鮮半島オランダ出島からの渡来人みたいな音楽の都維納の楽人を除けば未だ実質鎖国状態が続くニッポン列島、それでも極めてローカルに、もの凄く健全に、「ベートーヴェン生誕250年記念」に向けた盛り上がりは始まっているわけでありまして、去る日曜日の楽聖のヴァイオリン・ソナタ全曲を北九州で拝聴、とって返してた月曜には新帝都マッカーサー橋の袂で特別参加みたいにブラームスのヴァイオリン・ソナタを全曲聴き、昨日はニッポンのコロナ騒動発祥の地の横浜で、「メモリアルイヤーに試みる2つのアプローチ 驚愕の第九そして革新の第九」というとても公立ホールの主催事業とは思えぬもの凄い煽りの演奏会に行って参ったでありまする。こちら。
https://mmh.yafjp.org/mmh/recommend/2020/11/btvn2020-2.php

なんだか、今、ほんの一部では話題の「市長お気に入りのバレエ団のための2500席バレエ専用劇場建設騒動」で揺れる横浜みなとみらいとは思えぬ、なんだかコロナのソーシャルディスタンスやら合唱の飛沫やらはどこへ、浮世離れした古楽器オケの演奏会で、どうやらコロナ後初のニッポン列島での第九全曲演奏だったようでありまする。

とうとう年末に向けてダイクがやれたなんてそれだけでも目出度いことだし、合唱の間にアクリル板立てたりするコロナ対策がどんなだったか、木造家屋の柱になりそうなコントラファゴットがどんな音がしたか、ブロードウッドのオリジナル楽器が巨大ホールでどんな音で響いたか、等々、それぞれの関心でいろいろ議論することが可能な、相当に奥深い演奏会でありました。演奏会としても、後ろにこんなデッカいスクリーンが持ち出され
IMG_E7424.JPG
カメラ3台くらいスイッチングしてト長調協奏曲でフォルテピアノの鍵盤がいっぱいに使われてるところを真上から見せてくれたり、不思議なギミックがありました。やくぺん先生としましては、シラーの歌詞が対訳どころかドイツ語ですらも刷られていないとてつもない当日プログラムに腰を抜かしそうになってたんですけど。平野先生、やってくれるなぁ。

この演奏会、いちばん興味深いのは、こちら。
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お判りでしょうか、当日プログラム裏のスタッフ一覧表のいちばん上に、「ドラマトゥルク」という役職が挙げられているのですよ。

「ドラマトゥルク」という役職、どういうものなのか、お知りになりたい方はググってみたりすれば簡単に説明は出てくるのでしょうが…正直、どういう職種なのか、あれこれ言われても良く判らないと思います。何を隠そう、やくぺん先生も、未だに良く判ってません。無論、ドイツの劇場システムの中での横文字で記された役職はそれなりに理解はしておりますが、それがなんでピリオド楽器の第九演奏会にこうやって記されているのか、ぶっちゃけ、判りません。誰かスタッフに尋ねたくても、なんせ「ホール内での会話はお控えください」で、スタッフもフェイスシールドの向こうでお辞儀するだけで何も話せない。どうやら横浜では、先頃、県立音楽堂なんぞでセミステージ形式で上演されたバロックペラでも、我らが菅尾友氏が「ドラマトゥルク」として挙がっていましたっけ。
https://www.japanarts.co.jp/concert/p847/
ま、これはこれで納得しないでもないけどさぁ。

オペラの世界ではカタカナ表記で普通に使われるようになってきたこの言葉、というか、役職、今後はいろいろと時代考証や設定が必要になってくるコンサートでも使われるようになるのかしら。なんだか凄く偉そうだけど、「文芸関連情報提供雑用」にしか思えぬところもあるのだが。

ドラマトゥルク、ニッポン語文化圏に投げ込まれると妙にラスボスっぽい響きが醸し出されるなぁ、ううううむ…

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