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「奏」コロナ総括号 [パンデミックな日々]

2020年も年末進行がギリギリの状況になってきた今日この頃、大阪の日本室内楽振興財団が年に2回発行する広報誌、というか、機関誌というか、「奏」の2020年冬号が世に出ました。なんとも有り難いことに、PDFでどなたにもダウンロード、全ページお読みいただけまする。ほれ。
http://www.jcmf.or.jp/about-jcmf/pdf/magazine/vol54.pdf

一昨年くらいから、創刊以来の「ヨーロッパの何やら綺麗なホールや劇場のある風景」といういかにもヨーロッパ泰西名曲をやるぞぉ、って感じのパッケージから一転、イラストレーターさんの個性が明快な表紙になってます。今回も、訳あって表紙の没稿というか、別案も眺めさせていただいたんだけど、そっちも含め、なかなかセンスが良いなぁ。大阪っぽい(と勝手に想像する)どぎつさはないけど、室内楽っぽい手作り感が漂ってくるし。

なお、2011年以降のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。もう、顔つきだけでも20世紀前半の「優雅で素敵なお城で室内楽」って感じは変わったと思わされることよ。
http://www.jcmf.or.jp/about-jcmf/magazine.html

で、最新号ですが、「大阪国際室内楽コンクール&フェスタ」という去る5月に予定されていながら、緊急事態宣言の真っ只中で延期となった国際イベントのスタッフ、コンクールの会場として予定されていたいずみホールの関係者などが、コロナの年に現場で起きていたことをレポートしております。

このような「現場の状況報告」というのは、後の歴史的資料とすれば、責任追求やら大局的議論よりも遙かに重要な一次資料になるわけで、ホントに貴重。正に、こういうものが欲しかった、という情報ですな。やっぱ、いちばん面白いのは徳永さんの漫画だけどさ。

ヴェールズQのインタビューも、この連中もこういう風に自分らの歴史を振り返られる年まわりになったんだなぁ、と感慨深い。インタビューをしているのが同世代の売れっ子書き手というのも、彼らには良かったんでしょう。突っ張り返らずに済むからねぇ。

お暇な方は、是非ご一読あれ。各業界でこういう基本的な纏めが出てくると良いんですが。

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