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「売り止め」という対応 [葛飾慕情]

葛飾巨大柿の木下オフィスの閉鎖まであと70日と迫る中、葛飾区役所の広報車が「不要不急の外出は避けて下さい」とスピーカーで連呼しながらかつての町工場街を流している冬の曇り空、皆様、いかがお過ごしでありましょうか。やくぺん先生ったら、明日から3日間、有用至急の外出で遠出をせねばならず、状況としてはなかなか追い詰められている感が漂ってきておりまする。いやはやいやはや…

そんな中でも、ニンゲンに必要なのは麗しき音楽なのであるぞよ、とばかりに、天下の元NHK交響楽団コンサートマスターつん様が、荒川放水路彼方の新開地にご来訪下さいます。ほれ。
https://www.k-mil.gr.jp/program/symphony/2021/0120i.html
「今年生誕250周年を迎えるベートーヴェンに、もう少し深く触れてみませんか?」って、ホームページの表記は書き直した方が良いんじゃないかとは思いつつ、皆様お忙しいからまあ笑って済ませるのが善き葛飾区民なのじゃよ。うん。

なんせ会場は90年代ニッポン様式の小規模「室内楽専用ホール」級の空間、そんな場所で、モダン楽器の二重奏としてはこれ以上の名曲はない、って案外ありそうでない堂々たるラインナップですから、これはもう新開地の善男善女こぞって集い会場は大賑わい…かと思ったら、なんとまぁ、現時点では売り止めだそうです。

「売り止め」という言葉、このコロナ下、特に二度目の緊急事態発令後の先週以降、随分と耳にする言葉になってきているような。恐らくは業界用語なんでしょうけど、なんのことない文字通り、「席に余裕はあり販売できるチケットは手元にあるのだが、諸事情によりチケット販売はストップする」という意味です。

要は、緊急事態下、御上がヴェニュのキャパシティなどに関してどのような規制を急にするか判らない、売ってしまったチケットはそのままでOKにするが、これ以上の客は増やさずに様子を見る、という状況になっている。実際、今、チケットセンターのおねーさんと電話で話をしたら、「前日の段階で席を開放するか判断しますので、またご連絡ください」とのことでありました。

それにしても、ホール開設時に区民名称募集があったとき、当時は実質勘当状態で殆ど付き合いのなかった亡き母親が当時現場バリバリだったお嫁ちゃまに「どういう名前が良いのかしらねぇ」などと珍しくアドヴァイスを求め、お嫁ったらホール関係者の立場から「担当者はこんな名前を想定してそう」ってのをいくつか列挙し、それを参考に応募して亡き母親が応募したら見事に今回つん様がいらっしゃる小ホールの命名者のひとりに名を連ねることになり、記念品にモーツァルト像ミニをいただいた。
IMG_8995.JPG
まさかこいつがここ葛飾の地を離れ、また楽譜やらの間にブックエンドとしてちょこんと立つことになるとはなぁ。

もとい、ええと、現在の緊急事態が2月上旬に解除されない場合を想定し、いろいろな団体がそれ以降のチケットも売り止め状態にする動きがある、という話も伝わってきます。皆様、2月7日だか以降の公演で現在販売されているチケット、売ってるとはいえ実際は常に売ってくれない状態になる可能性が高いですので、心配な方は迷ってないでお買い上げなさった方が賢明でしょう。中止の場合は払い戻しがあるし、最悪の場合は主催者へのドーネーションにもなりますから。

来週の水曜日、午前中に荷物搬出用の段ボールが壮大に届く予定になってるんだわなぁ。さても、当日券で聴けるや否や。

[追記]

明日土曜日16日の大分いいちこホールの「小林道夫パルティータを弾く」第2回は、売り止めもなく、当日券も出るそうです。既に道夫先生は由布院から大分に入られて、会場練習をなさってるそうな。なんか、地域で対応はバラバラですなぁ。

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