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続・レッジョはホントにやれるのか? [弦楽四重奏]

嗚呼、ホントなら今日は大阪はいずみホール裏の宿舎滞在も1週間、コンクールの中身的にはハイライトになる弦楽四重奏二次予選が繰り広げられる筈…

なぁんて、もう毎朝恒例となった死んだ子の歳を数える妄想で目覚め、今日も今日とて早過ぎる梅雨空が広がる新帝都大川端、これまた朝恒例のメールチェックと定例Webサイト更新確認巡回をしていると、ああああ…

いよいよ開催が3週間後に迫った北イタリアはエミリア・ロマーニャ州レッジョ・エミリアの第12回ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクール、もうひとつ参加辞退団体が出ました。
https://www.premioborciani.it/en/admitted-quartets/
現時点では、最も実績ある団体だった我らがシンプリーQに続き、ザルツブルク・モーツァルテウムのジャヴスQが2団体目の辞退となってしまったわけであります。

この団体、結成が2013年という今回の参加が許された団体の中では比較的長い経歴がある連中で、タイミングとしても「そろそろ勝ち所」というくらいのキャリア。学んでいる先生も蒼々たるものでありまする(まあ、この大会に出てくるクラスの欧州拠点連中は、どれもがこういう方々やらこういう弦楽四重奏育成組織でしっかり習って来ているのが当たり前、そうでないアジア拠点なんぞの連中の方が例外なわけだけどさ…)。そして、なによりも重要なのは、チェロがあのハーゲンQ第1ヴァイオリンと、おねーちゃんが弾けないときは代演としてレギュラーで出てくるその嫁さんの息子、というところ。つまり、ハーゲン家の遺伝子を21世紀半ばに繋げる名門団体、と言う事実でありまする。いまどきはあっさり音も出てくるもんで、ほい、これが2020年の演奏で、シューベルトの断章。
https://www.youtube.com/watch?v=3zMh6QrmQb8

遺伝子や血統が弦楽四重奏団をつくるわけではないのは百も承知だけど、やっぱり音楽をする環境、そしてなによりも音楽業界との繋がりの濃さというのは否めないわけでありまして、配信の音を聴いてもセミファイナルくらいまでは問題なく辿り着けそう。そういうクラスの団体が敢えてメイジャー国際大会を辞退するのは、それなりの深慮があってのことなのでありましょう。

現時点で参加10団体となったレッジョ、昨年のフィショッフ大会シニア部門優勝団体、先頃のプラハ優勝団体を含め、まだまだ注目すべき参加予定団体があります。みんな、開催の希望を捨てず、頑張って細川作品を練習するのじゃぞっ!

[追記]

日本時間5月21日早朝、公式ページが久しぶりに更新され、新たに日程表がアップされました。
https://www.premioborciani.it/en/eventi/

辞退団体はその後は増えていません。なお、現在、某審査員さんに個人的に別件メールでさりげなく「レッジョって、どうなってるの」と問い合わせておりますが、返事はなし。ううううむ…

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