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遅ればせながら若者達の季節 [弦楽四重奏]

世間がコロナだ五輪だで大騒ぎのうちに、いつのまにか皐月も過ぎ、水無月となってしまいましたぁ。梅雨入り前の新帝都抜け、六郷川と鶴見川渡ってやってきた鶴見駅前ロータリを見下ろしながらコンビニで買った大人のガリガリくんパイン味なんぞペロペロ舐めてると、カラッとし切ってるわけではないけど充分に爽やかな風が吹き抜け、体に感じる空気や目に入る太陽の光は、まるでシーズンオフにコンクール行脚でICEが停まる駅に降り立ってさあ明日からどないしょ、ってボーッといてるときみたいな気分にすらなってくるぞ。

なんせ午後2時から、21世紀10年代に「ニッポン首都圏の弦楽四重奏の聖地」となってしまった鶴見はサルビアホールで、こんなシリーズが始まるのであった。
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本日はトップバッター、クァルテット・インテグラの皆さん登場じゃ。当電子壁新聞で敢えて宣伝しなかったのは、意外にも、というと失礼なんだけど、チケットがそれなりに動き、こんなご時世、溢れるようなことになったら困るかな、と思ったから。実際、100席の豪華過ぎる、弦楽四重奏には理想的過ぎる小さな会場にほぼ満員の聴衆が集まったのだから、これはもう、それだけで特筆すべき出来事ではあるまいかっ!

このミニシリーズ、もうお判りの方はお判りのように、当無責任電子壁新聞のカテゴリーとすれば「大阪国際室内楽コンクール」にしても全く問題ないラインナップ。なにしろ、本来ならこの5月の大阪で世界の若者に交じって闘っていたニッポンを代表する三団体が、大阪に向けて鍛えたら演目ドカンと並べ、日本いちばん口煩い聴衆達の前で競い合おうというのでありまする!実質上の幻の大阪大会国内本選みたいなもんですわ。

トップバッターとなったインテグラ、ベルク、シューマン、作品131って、逃げも隠れもせん演目を並べ、堂々の大演奏を繰り広げて下さいました。終演後は、大拍手!
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勿論、言いたいことはいろいろあったけど、ま、それは終演後に直接ご本人たちに言ったから、ここに記すようなものではありませぬ。正直、ベルクとシューマンのイ短調って、音楽としては似たようなものだし、作品131はいろんな意味で余りにも特殊な作品なんで、「若者よ、よくやった」としか言い様がないことも確かなんだけど…アンコールにチャイコフスキーの《アンダンテ・カンタービレ》をやってくれたお陰で、「あああ、なるほどこういう第1ヴァイオリンさんだからそうなるのね」って納得させてくれたから、今日のお仕事としてはやるべきことはやったんじゃないかしらね。

ただ、このサルビアホールという空間、ホントに怖いとあらためて思わされましたです。ともかく、本人達がそのつもりがあるかどうかにかかわらず、舞台の上でやってる細かいことがみんな聞こえてしまうわけで…

いろいろと場数を踏み、自分らのやりたいことをしっかり探してって欲しいものであります。なお、インテグラの皆さんに関しましては、ひとつ大きなニュースがあるのですが、秋の風を感じる頃になるまではまだ公表出来ません。乞うご期待、とだけ記しておきましょうぞ。

さて、次は金曜日のほのQですぅ。昼間に暇してる貴方、県境を越えるかを自主判断した上で、鶴見まで来たれっ!

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