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現時点でのレッジョの進行状況 [弦楽四重奏]

本日は溜池のイェルサレムQはお休みで、アマービレとのオクテットの練習をしてるそうな。で、やくぺん先生ったら、遙か与野本町に葵トリオを朝から聴きに行き、先程グダグダになって湾岸縦長屋に戻って参りました。おうちでご家族と夕飯喰らうって、何日ぶりのことか。明日からまた土曜まで溜池近辺でカレーパン食ったり饂飩食ったり…

あたくしめがどーなっていようがそんなことにゃ関係なく、遙かシベリアの彼方、北イタリアは連所・エミリアでは粛粛とセッションが続いております。本日で4日目、作品18の2第1楽章とハイドン若しくはモーツァルトの成熟期作品をひとつ弾く古典セッションの第1ラウンド、メンデルスゾーンかシューマンかブラームスをひとつ弾くロマン派セッションの第2ラウンドが終わり、どうやら「好きな曲を弾いていいですよ」ということらしい第3ラウンドが始まってます。ベートーヴェン弾く奴、ハイドン弾く奴、はたまたタイユフェールとヴィドマン弾く奴、とかいろいろ。

なんとか無事に進行しているようであるものの、実のところはいろいろ面倒なことが起きているようなのは、こんな状況で世界各地のパスポート持った連中が集まる大会なんだから当然のこと。で、第2ラウンドが終わった時点での参加者状況を整理しておきましょうか。あくまでも自分のためのメモです。

あ、ひとつ先に申しておきますと、このレッジョの大会、今世紀というか、10年代以降のメイジャーなアンサンブル大会のひとつの大きな流れとなっている「参加は10団体くらいに絞り、招聘した時点で実質上の一次審査通過のプレステージを与え、審査会場まで来た連中は可能な限りたくさん弾いて貰う」というやり方をしています。ある世代以上の審査員や運営側理事にはこのようなやり方は凄く抵抗もあるようですが、ぶっちゃけ、今やロンドンやバンフが採用し、レッジョも追随した主流のやり方ですな(ボルドーみたいに、もう完全にコンクールのあり方を変えちゃったところもあるくらいですから)。

ですから、今回も一次予選二次予選、という風にどんどん参加団体が減らされていく、というやり方ではありません。第1ラウンドから第4ラウンドまで、キャラクターの違うステージが用意され、全参加団体が4回ステージに登場します。で、そのなかから土曜日の夜に3団体が選ばれ、日曜午後6時からの本選が行われる、ということ。以下に述べる対応が可能になっているのも、コンクールが一昔前のやり方とは違っているからです。そこんとこ、まず、ご理解あれ。

さても、現状ですが、結局、12団体が参加を許され、そのうち3団体が参加辞退となり、去る日曜日の段階で参加は9団体となってます。で、恒例のくじ引きがあり演奏順が決まったのでしょう。ここレッジョは、参加団体のアルファベット順で演奏することになってて、演奏順決定とは「どの団体が最初に弾くか」を選ぶだけなんで、あっという間に終わる。んで、どうやらカリスキーさんたちが一番籤を引き当てたらしく、彼女らが日曜日最初に演奏を始めた。その時点で、フランスから来るアガーテという連中が「隔離上の理由」で月曜日に弾けないことになっており、10日に第1ラウンドをやります、と告知されていました。

そしたら、火曜日を前に第2ラウンドも最初に登場する筈だったカリスキーQが、「隔離の理由で」出場停止となった。ここまでは既にお伝えした通りです。

その後も淡々とプログラムは進行し(公式ページの演目が間違ってたりするのは、毎度ながらのご愛敬)、いよいよ3日目も終わりになる最後のステージになって、第2ラウンドからは登場する筈だったアガーテQはまだ出てこられず、このラウンドも10日に予定されます、との告知がライヴストリーミングの画面に映し出される。
IMG_2164.JPG
そして本日4日目、いよいよ午後の部から第3ラウンドに突入したわけですけど、ここでもまた最初に登場する予定のカリスキーQは第2ラウンドと同じ理由でキャンセル。
https://app.idagio.com/live/event/12th-international-string-quartet-competition-premio-paolo-borciani-third-round-day-1?utm_medium=social&utm_source=artist&utm_campaign=GlobalConcertHall&utm_content=PremioPaoloBorciani&utm_term=external
この団体に関しては「別の日にセッションを設ける予定です」という告知がないままで第2と第3ラウンドに登場していないばかりか、既に第4ラウンドも出ないと言う告知がされてしまってますので、普通に考えれば実質的「棄権」ということなのでしょう。うううむ。

で、明日10日ですけど、もうなんか我らが、って感じがしてきちゃってるアガーテQの皆様、どうやら無事に登場するようです。
https://www.premioborciani.it/en/eventi/giorno-5-2/
午前中に第3ラウンド演目のドビュッシーを弾き、午後のラウンドの最後、恐らくは現地時間の午後8時くらいから、第1ラウンドの作品18の2第1楽章と《五度》を弾くとの告知が出てます。更に、金曜日には、これまた最後に第2ラウンドのブラームス第2番を弾くとある。
https://www.premioborciani.it/en/eventi/giorno-6-3/
どうもアガーテQの連中は無事に隔離を脱し、大会に参加出来たようです。

というわけで、現時点では第12回ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクール、参加8団体で争われることになりそう。この週末に向けて、世界音楽コンクール連盟の総会がレッジョ・エミリアで開催されるために、欧州のコンクール関係者がインパーソンで現地に集合しつつあるとのこと。コンクール運営の専門家たちですので、何が起きているか、いろいろな情報が多面的に入ってくることでありましょう。

とにもかくにも、こんな非常時で、なんとか北米とアジアからの参加団体までもちゃんと招いた「国際大会」を開催している努力は、もうなんとも頭が下がるものであります。無事に日曜日まで大会が開催されますように。

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