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アルプス時計回りをしようとすると… [たびの空]

数週間前から狂気のご当地五輪が始まり、周辺住民の最大のテーマは「いかにしてこの期間にとんずらするか」なのだが、緊急事態発令で御上は足止めをソフトに命じておるわけで…いやはや。

といわれても、有用至急のお仕事はあるわけでありまして、やくぺん先生ったら、先週末、遙か加賀は前田さんの地へと二度も足を運ばねばならぬことになったわけであーる。一応、商売原稿なんでこんな無責任私設電子壁新聞に記すわけにはいかんのじゃが、いやぁ、ミンコ翁&OEKの皆様、ホントにホントにありがたぁいものを聴かせていただき、この状況でこんなことを実現したスタッフの皆様含め、どれだけ感謝してもし足りない気分。なんせ《運命》が終わった瞬間に、お願いだからもう一回頭からやってくれんか、と思ったなんて…もしかして生涯初かもしれんなぁ。ともかく「ベートーヴェンは刻みとsf」という当たり前の事実をこれほどハッキリ判らせてくれた再現は、そうそうないんじゃないかしら。今時大流行の有料配信をやらなかったのは、とっても残念。€20で世界に有料配信して、50万回再生させれば、年間予算だって出せる…わけないけど、それくらいの意味はあるもんでありました。

そんなこんな、興奮の一夜が明け(ってもこのご時世、加賀料理並べてやったやったの打ち上げ大宴会なんて全くあり得ず、関係者へのご挨拶だけ夜は更けてしまうのであったが…)、さても、当然ながらコロナと狂気の世界大運動会が待つ新帝都に戻らにゃらんのだが、1日挟んだ土曜日午後には茅野駅前でエクの演奏会がある。前田の国から新帝都に戻り、また甲斐の国抜けて信濃の入口の湖が見える辺りまで戻るのは、もの凄く無駄足だなぁ。それならダラダラとアルプス越えて、あちこちに点在する温泉にでも浸かって作文やら資料整理やらやってたって同じじゃんかぁ。だって茅野って、旧葛飾巨大柿の木の上を飛び越えて横田空域とアルプス跨いで実質飛行時間半時間の空の道なら、離陸後10分で上空通過するところじゃないの。小松から松本空港への山越えだけのコミューター便が存在すれば、30分で着いちゃうぞ。

てなわけで、やくぺん爺さんったら新帝都は中央駅の窓口に行き、「おねえさんおねえさん、わしゃ、小松駅から乗って金沢で途中下車、翌朝はようから信越本線を乗り継いで越中富山から親不知を抜け、糸魚川で大糸線で安曇野下り、松本から中央線で諏訪の辺りまで行き、茅野からここまで戻って来たいんじゃが、普通乗車券だけでいいんで、出してちょうだいな」と頼んだら…うううん、という顔をして引っ込み、暫く待たされた挙げ句戻って来て、ダメです、と言われましたぁ。

えええ、どうしてこんな簡単な切符出せないの、富山から高山線下って途中で多治見に向かい中央線で木曽路延々東進したい、とか、直江津まで行って信越線に乗り換えて長野から篠ノ井線まわりで塩尻に向かい、とか、妙なルートを行ってるわけじゃあるまいし。ただひたすら真っ直ぐ北陸本線に乗り東に向かい、大糸線に乗り換えて南下してくるもの凄く単純なルートじゃないのぉ!

ところがどっこい、21世紀も20年代となった今、雷鳥さんとことこ歩くニッポン・アルプスを各駅停車でぐるりと時計回りに移動するのは、極めて面倒なんだそーな。だって、新幹線開通で北陸本線は今や金沢止まり。そっからは線路は続いているものの、各県に放り投げた第三セクター鉄道になり、なんと糸魚川まで3つの私鉄を乗り継いでいくことになる。で、それぞれは地域運行しか考えておらず…って、まるでローカルバスの旅みたいなことになってる。当然、運賃もそれぞれの区間単純積み上げで小松駅から東京駅までの運行距離による長距離運賃適応もなく、それどころか南小谷でJRが西から東に変わるのでそこで運賃がまたいちどオシマイになり、無論のこと途中下車の制度などもなく…

かくて、天下のTokioハウプトバーンホフで購入出来るチケットは、JR東日本管内の南小谷から松本塩尻経由東京都区内行きの普通乗車券のみ。勿論、金沢から糸魚川まで新幹線をご利用いただけるなら小松南小谷のJR西日本管内チケットも発売は可能ですけど、ってさ。

んでもて、なんのかんのなんのかんの、やくぺん先生乗せた1日朝に1便しかない羽田小松便ANAの737は、荒川放水路北上し旧葛飾オフィス跡地を雲の切れ間に眺めながら茅野上空からアルプス越えて、我が軍の先鋭アグレッサー部隊が飛び回るイーグル聖地小松に到着。轟音轟く下を路線バスで空港ターミナルから新幹線建設に沸くJR西日本小松駅に向かう。みどりの窓口のお兄さんに、トーキョー・セントラル・ステーションのおねーさんに頼んだ切符の南小谷から上の部分をくださいな、とお願いしたところぉ…なんとなんと、この地に及んでも金沢から先の南小谷までの通しの切符は買えないとのこと。何でやねん、線路はがっつり続いてるじゃないのぉ。ともかくダメというので、PASMOストンと改札を通り、半時間ほど揺られて金沢駅。今度こそ、と金沢駅石川鉄道窓口で一生懸命定期券を販売しているお嬢さんに「南小谷までとは言わぬが、糸魚川まで各駅停車の切符ちょうだいな」。そしたら、これまた「ダメです、とやま鉄道の区間までしかうちでは販売出来ません」って。

もう面倒になって来たんで、皆の衆には、金沢駅の時点でやくぺん先生が手にしていた切符をご覧にいれようぞ。ほれ。
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糸魚川から南小谷までは、新幹線切符の購入で恐らくは二度のワクチン接種を終えた善男善女が列を成すJR西日本みどりの窓口で購入したものでありまする。金沢駅券売機では、この区間は売ってませんでした。ちなみに、石川鉄道は窓口でクレジットカードが使えませんっ。なんなんねん!

これらの切符を手にし、朝の7時前に通学高校生の群れに紛れて始発新幹線と一緒に金沢駅を出発したやくぺん先生の信越線大糸線篠ノ井線中央線たびの空、上諏訪温泉に至るまでの道程は、まあ、暇な方はFacebookのやくぺん先生世を忍ぶ仮の姿をご覧になれば出てきますので、お暇ならそっちをどうぞ。
https://www.facebook.com/yawara.watanabe
それしても、新潟の三セク内にはこんな告知やら
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南小谷駅にはこんな告知やら
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今や旧国鉄グループさんにとって、各駅停車の貧乏人旅は、ホントに面倒なだけの連中なんだなぁ。北陸三セクはダメだけど、来週になって青春18キッパーが出現すれば、大糸線は大混雑になるんだろーが。

諏訪湖の宿で、温泉浸かって、松本駅構内限定というこんなお米たっぷり弁当を喰らい
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結局、原稿はメモの整理だけで今に至ってしまった梅雨明け信州の夏なのでありましたとさ。

ちなみに、糸魚川駅三セクとJR共用の改札で現金のみ精算した市振~糸魚川の運賃は550円也。この区間、乗車していたのは3名でありました。小松~金沢は510円。さても、JR東日本大人の休日倶楽部初心者老人カードでの区間5%割引きを適応してのやくぺん先生の小松~東京都区内の運賃総額は、9430円也でありました。これ、安いのか?

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