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熊本震災復興音楽祭はどうなったか [音楽業界]

911で世界と、それからなんと言ってもアメリカン・ムスリムの歴史が大きく変わってしまってから20年、まさかあの頃はその20年後にコロナ・パンデミックでもう一度大きく世界が変貌しようとは思ってもみなかった…

そんな日に、もうちょっと地元っぽい話。今は大川端で半端な曇り空の新帝都を眺めているやくぺん先生だけど、温泉県に新たに結んだばかりの新オフィスの田圃の彼方、日が暮れる方向とはちょっと違うけど、午後の光が射してくる山々の彼方に広がる肥後国の話でありまする。

熊本では、お城が崩れる程の大地震(イベント大好きアベ政権ノリノリの伊勢志摩サミット直前でメディアが被害を過小に評価報道したため、阪神淡路や東日本大震災に比べて人々の認識が薄いのですけど)のあとの復興の文化イベントとして、N響コンマスの(個人的には元ハレーQ第2ヴァイオリン!)まろさんを中心に、復興音楽祭を行おうとしておりました。今年はなんと、祖先が熊本出身というケント・ナガノ氏が指揮するというのが地元の大きな話題になっていた。

ところがどっこい、コロナ禍はまだまだ続き、結局、今月末からの音楽祭は内容が大幅変更になってしまい、残念ながらケント氏の熊本での指揮は実現しないことになってしまいました。こちらが、公式ホームページ。
https://www.kumamoto-irmf.com/

あ、ここも公式表記は「くまもと」とひらがなに開いてるんですねぇ。うううむ、どうしてみんなこういう風にするのかなぁ。

ま、それはそれ、で、今月末からの週末には三ツ橋さん指揮の九響がメインの演奏会が県内の複数会場であり、熊本市内のホールで祝祭管弦楽団中心の演奏会がある。来月にはまろさんがアウトリーチみたいに先頃の洪水で酷い目にあったところに出かけるデュオもある、という極めて現実的な規模とやり方の「復興」をテーマにしたオーケストラ音楽祭となったわけでありまする。

新帝都は大川端に蟄居していただけのやくぺん先生なら、「へえ、まろさんもいろいろ頑張ってるなぁ」でオシマイだったわけですけど、今や温泉県の奥の盆地から一山越えた彼方のご近所イベントとなってしまった。それに、なにしろゆふいん音楽祭そもそもの始まりが「70年代半ばの大地震で湯布院温泉壊滅という風評被害を払拭するための観光協会イベント」という歴史的経緯もあり、はたまた現在復活が進められつつある復活ゆふいん音楽祭もこの熊本イベントと同じ震災がきっかけであることもあり、お隣がどうなってるか気にならないわけでもない。

この地震やらその後の毎年のような大水害で未だに公共交通網があちこちで寸断、さらにはコロナの人流抑制策もあり、ひと山の向こうですら極めて行き難い今日この頃なれど、石武オフィス滞在中にひとつくらいはご近所イベントをちゃんと覗いてみないと失礼かなぁ、と思う今日この頃であったとさ。

ホントはいちばん聴いてみたいのは、10月1日に演奏されるハンブルグ・フィル首席コントラバス奏者でもあるシュテファン・シェーファー作曲が昨年作曲したという《YAMAGA》ってプチヴァイオリン協奏曲なんだが
流石に温泉県の盆地に東京湾岸から荷物が搬入された翌日では、ちょっと出かけるわけにはいかんわなぁ。残念。

てなわけで、新帝都の皆々様には関心がなさそうな、もの凄いローカルな話題でした。こういうの、これから増えそうだわい。悪しからず。

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Yakupen

久大本線が今週末から復旧再開するとのことなので、10月3日のファイナルコンサート、見物にいくことにしました。電子チケットなので、購入登録が面倒であった。うううむ。翌日朝の大分空港発で新帝都に戻る予定を、3日熊本空港発最終便にしました。流石に熊本で終わってまた久留米経由で石武オフィスまで戻るのはアホらしい。東京駅から水戸やら高崎まで行くくらい、いや、静岡くらいまでの感じかな。山を越えるだけなんだけど、遠いなぁ。
by Yakupen (2021-09-13 11:33) 

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