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とうとうプラハ・フィルハーモニア管がやってきた! [音楽業界]

台風が福岡に上陸し、石武オフィスの横をかすめ、四国を抜けて紀伊半島に上陸して関東沖の太平洋から猛烈な湿気の暑苦しい風を吹き込んでいる秋の土曜日の午後、皆様、いかがお過ごしでしょうか。

そんな嵐の雨が叩きつける神奈川県は横浜市、紅葉坂登った神奈川県立音楽堂では、本日午後2時から、このオーケストラの公演が行われたようでありまする。
https://www.koransha.com/orch_chamber/prague/
開演前にトラックとバス4台が会場前の駐車場に乗り付けられた瞬間を撮影した写真がSNS上にアップされておりますので、無事に開催されたのでありましょう。
https://www.facebook.com/kanagawaongakudo/
今頃は、聴衆の皆様が南からの湿った強風に煽られながら、恐らくは丸2年ぶりくらいのチェコの響きに満足して足取り軽く坂を下ってらっしゃるんじゃないでしょうかねぇ。

そう、この公演、なんとなんと、コロナ禍で世間が滅茶苦茶になった昨年3月末からの1年と半年、チェコから日本にやってきた初のオーケストラなのじゃ!って、そもそも海外オーケストラとすれば昨年秋の大いに話題となったヴィーンフィル以来。海外の合奏団としては、昨年秋のヴィーンフィル、今年初夏のイェルサレムQ、そして8月終わりのアンサンブル・アンテルコンテンポランに続く4つめの団体なのでありまする。過去の3つは全てサントリー芸術財団の招聘だったので、所謂民間の音楽事務所が招聘する純粋な興行としてのオーケストラ公演としては、コロナ後初。歴史的なイベントだったわけでありますよ。

招聘している光蘭社という会社は、中欧東欧のオーケストラやオペラを招聘し、お手軽な価格で日本全国ツアーを展開するちょっと独特のポリシーのところ。やくぺん先生も、かつてキエフ歌劇場の招聘でお仕事をさせていただいたことがありますが、ある意味、極めて明快な、割り切った仕事の仕方をする会社です。ちょっと創世記のジャパンアーツみたいな勢いを感じさせる呼び屋さんですな。

コロナで秋以降にあれこれの音楽事務所が予定していたオーケストラやアンサンブルの来日公演が次々と中止となる中で、演奏会の入口で配られるチラシの束にいつまでもこの団体のチラシが入っているので、ホントにやるんだろうか、と音楽ファンが大いに興味しんしんで眺めていたわけでありますが、オーケストラとしてきちんと来日し、しっかりとまともな隔離生活を行い、隔離期間を終え数日の練習も行い、本日の横浜を皮切りに日本を巡業。明日明後日はオペラシティで、日本の人気ピアニストを迎えた公演が予定されているようです。先程、オペラシティの掲示板を眺めたけど、「中止」などとはどこにも書いてありませんでしたっ。

オーケストラ団員さんの知り合いの方からの情報に拠れば、オケの皆さんはちゃんと日本での隔離生活をなさっていたようだが、毎日配給される食事が口に合わない団員さんも多かったそうな。ま、伝えられる隔離の食事って、所謂コンビニ弁当みたいなもんですから、チェコの皆さんが毎日あれを喰らうのは確かに大変かもねぇ。

ピエロフラヴェークが創設し、前回の来日では今をときめくフルシャ君が指揮したという団体、ドヴォコンのソリストは八王子カサドコンクールの参加者だそうで、そっち方面からの関心があるファンのいらっしゃるんじゃないかしらね。

それにしても光蘭社さん、流石だなぁ。NBS、コジマアーティストと並び、現在日本の音楽業界が誇る突破力トップスリーのひとつなだけある。既存大手も頑張ってくれっ!

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