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オレンジ海亀が日常を運んできた真昼 [たびの空]

石武オフィス3度目の滞在を終え、先程、大川端縦長屋に戻りました、今回、往路はお嫁ちゃまと一緒で「大川端から由布院町石武地区までGoogleマップさんが指示する豪華コース」をやってみて東京駅からの成田エクスプレスの使えなさを実感(もう二度と成田エクスプレスに乗ることはないであろー)。復路は一転、どれだけ安く戻れるかの実験で現状の別府バス乗り継ぎの限界をあらためて認識した次第であります。次回来週金曜日は「ジェット★九州路線往復買えば片道999円爆安セール!」利用で熊本空港に入る、という更なる無茶な最安値に挑む予定。通勤路低コスト化は、この大川端・温泉県盆地往来の新生活が続くこの先数年間、永遠の課題となりそうなのであーる。

さても、本日の復路、ウェルナーの《野ばら》を朝霧の田圃に奏でる午前6時の町内防災無線が鳴ったのを確認し荷造りを終え(冗談ではなく、金1800円也で購入した預手荷物の中身ったら、石武パーシモン・ゲートから採取された柿の実1ダースほどを除けば、この先の年内いっぱい収集のタイミングにぶつからないので佃まで持ち帰らねばならぬプラゴミ&カン瓶ゴミ、あとはリフォームまで洗濯機がないので新帝都に連れて帰る洗濯物なのであーる)、平成の大合併のお陰で彼方に由布市役所がある庄内の山の上からやっと太陽が姿を現す中を始発前の久大本線脇を歩き、百舌鳥さんやら鷺さんやらご近所さんやらに挨拶し
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土曜朝というのに官舎から露天風呂付き駐屯地へと迷彩服着てチャリ通勤する兵隊さんに追い抜かれ、駅前バスセンターに到着。しらっと観光客の顔をして運ちゃんに荷物置き場はないの尋ねると、どうせ満員にならない土曜日朝の山越え別府行きバス、その辺の席に置いといて下さい、とお墨付きを得るのじゃ。

午前7時前発の始発別府駅西口行き亀の井バスは観光地脇の道路を峠へと進み、途中に見える道夫先生のお宅にご挨拶、ウネウネとヘアピンカーブを繰り返しながら由布岳登山口に向け盆地から登り始める。おお、我が田舎町、石武地区が旭を浴び始めておるわ。
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我が軍最強海兵隊の官舎があれで、あれがお寺の森、こっちが大地主Tさんの田圃で…って、いろいろ判るくらいの地元民にはなってきたわい。カーブが終って標高300メートル以上は登ったろう、植生が代わり始めるのが見えるくらいの峠道を抜け
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キラキラと朝の光を反射する別府湾が見える辺りになると、別府から上がってくる反対車線に妙に小型乗用車が増えてくるぞ。この路線を始発で乗るのは初めてではないけど、こんなに対向車、それもトラックや商用車、日出生台に向かう軍用車両じゃない一般車ばかりが列を成して峠を越えてくるなんて、まるで観光地みたい…って、天下のかんこーちだろーにっ!、と自分に突っ込んでみたりして。夏が長すぎる2021年、盆地の朝晩はめっきり冷えるようになってきたとはいえ、紅葉はまだまだ。去りゆく九重の夏を楽しんで、せいぜい町に小金を落としていってくださいませ。かぼす一山150円の旬はあっという間に過ぎたものの、朝どれ野菜、早成蜜柑などなど、その辺にいっぱい出回ってる田舎ですから。

かくて、「河野一郎来訪!」などと煽る政権党の立て看板が並ぶ別府駅前を小走りに、海沿いの表通りバスセンターまでダラダラと下ってみれば、おおおお、なんだかすっかり休日の朝の空港バス乗り場。でかい荷物持った観光客としか思えぬ皆様、新帝都やら食い倒れの町やらに行くべくウキウキ楽しそうなカップルやら若いもん集団、などなどで溢れてら。大分から下道で客を拾いながら来たバスは、もう2人がけを1人が座って満席状態。スイマセン、そこよろしいですか、と隣席に荷物置いた一人客に声をかけ、ほぼ満員となって、土曜日とはいえ朝8時過ぎの市内渋滞をノロノロと半島先っぽ超僻地の空港へと向かうのであった。

なんせ、1日1便しかないももちゃん、親会社ANAの地上職員お姉さんが担当するチェックインは90分前まで始まらず、まだ時間がたっぷりある。温泉県空港内ターミナルは、ローカル空港とはいえ空港値段の飯屋しかないので、ちっちゃなターミナルから駐機場を眺めながらちょっと歩いた先にある地元農家直売センターにゴミばかりの荷物転がして向かい、農家お手製弁当のイートインで朝ご飯。
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当然のことながら、激安、ってか、値段があってないようなもんの地産野菜を買い込んでしまい、機内持ち込み背負子7キロ制限に引っかからないか不安になるも、ま、そしたらカメラは着れば良いじゃろ(←LCC常用者なら、意味はお判りであろー)。

なんのかんのなんのかんの、曇り空の房総半島、高度数百メートルまで下界は見えず、親父とお袋とご先祖の墓の上を通り抜けた筈だが判らず、雲を抜ければもう香取神宮と坂東太郎を眺める成田Bラン北側着陸の大旋回真っ最中。するっと大地に戻り、早速今来た道を調べんとFlightradar24画面を開けば、あれぇええええ
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お隣Aランに、今、正にファイナルアプローチ状態の38くんがいるわい。おおおおおっ、なななななぁああああああんとぉ、ANA海亀38くん兄弟の末っ子、トゥールーズで完成したもののコロナ需要減でずっと生まれ故郷に留め置かれていたオレンジくんが、遙々シベリア跨いで新たな塒の成田に到着する瞬間ではないかぁあああ!

これはターミナルも空港周りももの凄い祭りになってるぞ、っても、到着してスポットに向かう元ヴァニラももちゃん機内でそんなことに気付いている奴は誰もおらん(運転手さんは知ってるだろーが)。ガラガラな機内、反対側の窓に目を凝らしていると、我が元ヴァニラももちゃんはボーでイング・ブリッジ側に行かず沖止め、なんとなんとなんと、隣にはANA海亀兄弟あおちゃんとみどりちゃんが、ドカンと並んで座っておる。まるで弟君を向かえるような場所に、我がちっちゃなももちゃんがスポットインするのであった。歓迎レセプション招待席みたいな場所だぞ。

いちばん後ろの席で、さあトーキョーだわ、とウキウキとバスに向かう乗客を追いかけながら外の様子を眺めつつ通路を歩けば、第1ターミナル南の隅、Aランからの誘導路をわざわざターミナル側近くまで、悠然とオレンジ色の巨体が進んでいくのであーる!
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この日、成田に繰り出した無数のマニアさんにあっても、ANA海亀三兄弟のこんなスリーショットを撮影出来た奴はひとりもいなかった筈じゃぞ。えっへん!

バスに乗りこんでる間、長男の海亀あおちゃんが引っ張り出され、次男のみどりちゃんとの間をバスは抜けて行くトンデモな状況。
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そして、遙かVIP機スポット彼方の貨物大型機置き場でじゃ、オレンジちゃん到着セレモニーが始まっているよーであった。
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なんかデッカい飛行機の間をすり抜けてすげえええ流石トーキョー、って声が上がるバスが無事にターミナルに到着。荷物を拾って、上層階の展望デッキに行って騒動を眺めてみるか、と思ったものの、既に上から長いレンズを抱えたマニアさん達がぞろぞろと降りてきているわい。こりゃ、とんでもない密が発生していそうだわい、まだまだ危険、近寄らないこに超したことなし。

んで、京成電車乗って、そのままダラダラと一切乗換無しで大門駅まで1時間とちょい、旧巨大柿の木の辺りを眺めるとかつての通勤路に合流、大江戸線に乗換え月島駅にたどり着いたのは午後3時。総計9時間弱の新通勤路には、まるでコロナなんて終わったようないつもの世界が広がっていたのでありましたとさ。

ももちゃん会社がコロナで発売を先送りにしていた「一ヶ月乗り放題パス」を19日から発売すると告知したし、デルタ航空&スカイチームは羽田国際線ラウンジ工事を再開したというし、そしてANAさんが海亀三兄弟を成田に揃えたし、これはもう、月が代わり選挙が終わったら一挙にニッポン国国境オープン、一気に日常が帰ってくる空気が航空業界(なんせ天下の政権与党支援企業、自民党野党時代にもひたすら膨大な献金をしてた業界ですからねぇ)に漂いまくってる神無月半ばのたびの空。

ってもさ、幸か不幸か、やくぺん先生の場合は、かつての日常が戻るんじゃなく、文字通りの「新しい日常」が始まるんだけど。

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