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紅葉終わりの音楽祭 [ゆふいん音楽祭]

新暦霜月最後の土曜日午後4時から、ゆふいんラックホールで「秋のゆふいん音楽祭2021」が開催されます。
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出演者は、2009年まで35回の夏にレギュラー開催されてた頃に何度も訪れて下さってたチェロの山崎伸子さんと、最後の頃に若き「ゴールドベルク三勇士」のピアニストとして見参し今や押しも押されぬ中堅トップとなった津田裕也さんでありまする。

演目も堂々たるもので、まずは町民音楽祭関係者の半世紀の悲願だった「まともなホール」を祝うに相応しいバッハの無伴奏チェロ組曲第1番で幕を開け、津田さんが公民館にあった困りもののピアノがこんなに立派に音が出るようになりましたとショパンの《舟歌》などを披露。後半は晩秋とはいえ辛気くさいもんではなく、敢えてメンデルスゾーンの若い率直なアホっぽさに誰も文句言えない習作期最後の変奏曲と、成熟した作曲家となっても歌心を忘れないソナタ第2番という元気溌剌、でも重厚になりすぎない、土曜日の夕方のプログラムでありまする。

先程、最初のステージ練習が終わったんですが
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半年前の梅雨のムシムシする盆地で「初夏のゆふいん音楽祭2021」で実質的なオープンとなった新公民館内ラックホール
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2021-06-27
あのときはもう、みんなホールが出来たことで嬉しくて舞い上がってて、演奏する町民の小林先生ひとりが冷静にこの時期に盆地で演奏会をやる難しさをひしひしと実感なさってたんだけど、流石に半年が経ち、コロナ禍でコンサート使用実績などは殆ど皆無とはいえ、先週末には夏から延期になった映画祭があったりとそれなりに使われ、いろいろ現実的な問題点も分かってきた。

今回は、床の材質の立派さが些か裏目に出て、チェロをホール全体に響かせるには相当なテクニックと体力が必要である、という現実が指摘されました。理想的には明日までに適切なチェロ台でもあればいいんだけどねー、ということになって、S新実行委員長やK前実行委員長が走りまわることになる…のかな。ま、今回は、演奏者の老獪なアンサンブル・テクニックにひたすら頭を上げる、ってことになりそうだなぁ。

あ、誤解なさぬよーに。まだ取り壊しは始まっていない向かいの懐かしい旧公民館だったら、そもそも問題にならないような話です。「床の材質とホールの構造のために、チェロの響きが全体に伝わり難い」なんて、ちゃんとしたまともな音楽ホール竣工後にほんまもんの口煩いプロ中のプロから指摘されるような問題点。要は、「超一流のプロの調理人に新しい包丁を使って貰ったら、これこれこういう改善点があると指摘された」ってことです。なんせ、これまでの35回のレギュラー音楽祭とその後の不定期開催音楽祭ったら、「包丁がないんで、ともかくそこにある万能ナイフで料理しましょうか」なーんて情けなぁい状況が続いていたわけですからねぇ。

ああああ「ホールの響き」の話が出来るなんてまるでゆふいん音楽祭じゃないみたいだ、なんてトホホな感動がこみ上げてくる、白熱の舞台練習でありましたとさ。

秋も深まり、もう朝夕はすっかり冬の寒さの由布院盆地、やくぺん先生のオフィスったら、当初の予定ならこの音楽祭前にはリフォームが終わり、演奏会後も暫く長逗留してそれなりに溜まった作文仕事、お嫁ちゃまはオンラインで授業の予定だったんだけど、コロナで世界の製造業と流通が滅茶苦茶で水まわりの部品製造がアジア各地で滞っており、トイレがやっと数日前に到着、縁側に部品として積み上がっており、配管工事も終わっておりませぬぅ。

で、仕方なく昨日夕方に盆地に入ったあと、本日はリフォーム工事に立ち会い、ガス屋さんとの契約やら水道関係の書類を役所に貰いに行くやらの細かい作業。水が出ないわトイレがないわでは滞在出来ないため、盆地には希少な駅近くの泊まるだけ庶民宿に宿泊しておりまする。で、明日の音楽祭が終わったらその足で別府に下り、日曜朝一のジェット★で成田に戻ってるんるん京成でこれまた晩秋の色染まる上野の杜に直行、奏楽堂で前音楽監督らのチェロ合奏を拝聴することになっております。

工事が終わっていようがいまいが、やくぺん先生がいようがいまいが、石武オフィスの庭はすっかり秋。
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もうコロナなんてなかったかのように、JR九州さんも頑張ってこんな臨時列車走らせたりしておりまする。
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ゆふいん音楽祭秋のコンサート、個人的にはやっぱりこの季節、かのブラームスの♪あーきのゆーひーにぃ、てるやまもーみぃじぃ、変奏曲をクラリネットと弦楽四重奏の妙なる響き聴きたかったけど…ま、それはいずれまたいずれ。秋夕日の由布岳。
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ゆふいん音楽祭秋、諸方面リクエストに応え少数ながら当日券を出すとのこと。最後の紅葉に染まる温泉県盆地へ、皆様、いらっしゃいませ。

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