訃報:幸松肇氏 [弦楽四重奏]
事実関係のみ。訃報です。
2022年1月14日、幸松肇さんがお亡くなりになりました。
https://www.amazon.co.jp/%E6%9C%AC-%E5%B9%B8%E6%9D%BE-%E8%82%87/s?rh=n%3A465392%2Cp_27%3A%E5%B9%B8%E6%9D%BE+%E8%82%87&language=ja_JP
当電子壁新聞を立ち読みの皆様のうちの多くは、昨年大晦日の東京文化会館小ホール恒例のベートーヴェン弦楽四重奏撰集に奥様といらしていた際にご挨拶などなさってらっしゃったと思います。その後も病に伏せっていたということもなく、14日にも午前中は普通に電話で先の演奏会の話などをなさっていたそうです。
なお、時期が時期だけに、葬儀その他に関しましては、敢えて記しません。勝手な推察ですが、この感染症がまた猛威を振るう中に集まるより、あらためて《日本民謡集》のCDを拝聴させていだたいたり、譜面をお持ちの方はお気に入りの曲を演奏して下さることの方が、幸松さんはお喜びになると思います。
幸松さんの故郷のこの曲を…と記そうとして、どちらの出身か、知らないことに気付きました。考えてみれば、「世界に冠たるクァルテット博士」ということの他、プライベートなことは殆ど存じ上げなかった。
コロナで企画だけになってしまい《日本民謡撰集》全4巻のライヴ演奏演奏会はお聴きになれなかったけれど、「世界のあらゆる弦楽四重奏録音を収集する」クァルテット博士とすれば、ご自身が手掛けていた巖本真理Qでは成し遂げられなかった「日本を拠点とする団体によるベートーヴェン弦楽四重奏全曲録音」がわずか数週間前にエクによって成し遂げられたのを目撃されてから逝かれたのは、幸いだった…のでしょう。
徹底して文献データに拘りながらも、意外にもひとつの価値にとらわれず、新しい様式も否定せずに受け入れ、半世紀の演奏の変化を聴き続けた賢人に、合掌。
時節柄、御家族葬ということになされたとのことです。追悼は別の形で考えたいと思います。
2022年1月14日、幸松肇さんがお亡くなりになりました。
https://www.amazon.co.jp/%E6%9C%AC-%E5%B9%B8%E6%9D%BE-%E8%82%87/s?rh=n%3A465392%2Cp_27%3A%E5%B9%B8%E6%9D%BE+%E8%82%87&language=ja_JP
当電子壁新聞を立ち読みの皆様のうちの多くは、昨年大晦日の東京文化会館小ホール恒例のベートーヴェン弦楽四重奏撰集に奥様といらしていた際にご挨拶などなさってらっしゃったと思います。その後も病に伏せっていたということもなく、14日にも午前中は普通に電話で先の演奏会の話などをなさっていたそうです。
なお、時期が時期だけに、葬儀その他に関しましては、敢えて記しません。勝手な推察ですが、この感染症がまた猛威を振るう中に集まるより、あらためて《日本民謡集》のCDを拝聴させていだたいたり、譜面をお持ちの方はお気に入りの曲を演奏して下さることの方が、幸松さんはお喜びになると思います。
幸松さんの故郷のこの曲を…と記そうとして、どちらの出身か、知らないことに気付きました。考えてみれば、「世界に冠たるクァルテット博士」ということの他、プライベートなことは殆ど存じ上げなかった。
コロナで企画だけになってしまい《日本民謡撰集》全4巻のライヴ演奏演奏会はお聴きになれなかったけれど、「世界のあらゆる弦楽四重奏録音を収集する」クァルテット博士とすれば、ご自身が手掛けていた巖本真理Qでは成し遂げられなかった「日本を拠点とする団体によるベートーヴェン弦楽四重奏全曲録音」がわずか数週間前にエクによって成し遂げられたのを目撃されてから逝かれたのは、幸いだった…のでしょう。
徹底して文献データに拘りながらも、意外にもひとつの価値にとらわれず、新しい様式も否定せずに受け入れ、半世紀の演奏の変化を聴き続けた賢人に、合掌。
[追記]
時節柄、御家族葬ということになされたとのことです。追悼は別の形で考えたいと思います。
1977年から追っかけをしておりました。お宅にも数回伺いました
全集をちゃんと聴いておられることに感動したものです
あんあに純粋なカルテット愛を持った方はおられませんでした
早すぎる死に言葉も出ません
by 江夏俊太郎 (2022-01-18 08:32)