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戦時下新帝都の朝 [売文稼業]

おはよう御座います。このところ、周囲に流れる情報の膨大さと、処理せねばならない作業の間にギャップがありすぎ、40代の猛烈な前頭葉の体力が無くなっている爺としてはアップアップ状態。当電子壁新聞と自分の個人日記(確定申告書類作成時に不可欠!)まですっかり手が回らなくなっておりまする。歳は取りたくない…

てなわけで、久しぶりに当電子壁新聞立ち読みのみの酔狂な方々にご挨拶。実質、コロナ&1850年代型領土拡大戦争下非常時の朝の風景雑談。

今、確定申告締め切り2日前の日曜日朝、大川端縦長屋を出て、都営大江戸線で西新宿五丁目駅に向かっております。流石にガラガラです。朝の10時半からオペラシティで諏訪内監督の個人音楽祭で、朝から馬場でブラームスの二重奏ソナタと弦楽四重奏を除く全室内楽演奏、という無茶苦茶な演奏会の午前の部、ピアノ三重奏全曲となにやらあれこれ、というのを見物に参ります。

おいおい、全部聴かないのかい、あんたは、と突っ込まれそうだが、そー、この午前の部だけで失礼させていだだきます。午後3時からは、一体何度延期になったのだ、とこれまた突っ込まれそうな東フィルさんのプレトニヨフ指揮《我が祖国》全曲を拝聴。その後、夜の部に戻ればいいじゃないかと仰られるかもしれんが、正直、ブラームス室内楽全曲のハイライトはレア度から考えれば本日はどうしても聴けないピアノ四重奏全曲で、弦楽五重奏や弦楽六重奏のような定番は敢えて纏めて聴く必要なし、という判断です。

本音を言えば、一昨日のモダンものでも明らかだったスター監督の合わせがちゃんと時間が取れないこの日程での演奏は、「全部纏めて聴く」という勢いがないと評価が難しい。で、無理に聴く必要はない、ということ。ま、お判りの方はこれ以上書かなくても言いたいことはお判りでしょうから、今のロシア市民の様に裏の意味を察して下さいませ。正直、やくぺん先生がマネージャーや主催者だったら、この演奏会は止めます。音楽監督さんから嫌われ担当を外される可能性もあるだろうけど、どうしてもやりたいなら全曲出演者団体は別、監督は最後にト長調弦楽六重奏曲の第1ヴァイオリンのみ出演、と強固に主張するだろうなぁ。うううむ…

ま、それはそれ。問題は、その間に急ぎの面倒なメールをふたつ入れないとならんこと。ひとつは、現在トーキョー滞在中の某指揮者さんに「マーラー新録音についてのインタビューがどっかで出来ないか」という問い合わせ。なんのことはない、昨日はオケの皆様のご厚意で楽屋裏で立ち話だけは出来たものの、まだ編集者さんから最終的にGOかどうかの指示が来ない。本日4時過ぎに池袋で演奏会が終わるや成田に突っ走り、戦時下シベリア・ルートのクローズのあおりを食ってアブダビ経由で国に戻って明後日夜にはどっかでオペラの練習に飛びこむ、って無茶苦茶にお忙し氏な奴に、もう対面で話をしている時間はないよねぇ、ネットワークでやるしかないか…という連絡。

あ、網都庁前駅だ。もうひとつは、明日、エクのショスタコ全曲シリーズ前のプレトークで司会をする内容が、現在の状況を鑑み予定通りで良いか、ゲストスピーカーのロシア音楽専門家の先生と打ち合わせをせねば成らぬ、という超急ぎのメール。こんなアホな電子壁新聞やってるなら、そっちやれ、ってに!

おっと、西新宿五丁目駅に到着してしまった。昨日は芸劇1階喫茶店で税理士さんとお会いして税務作業完了の判子とサインを押し、幸いにも国民の義務は無事に果たした新暦弥生半ばにして春も盛りの新帝都。

でも、ここ新帝都トーキョー、そこに生きる庶民やら庶民じゃない奴らも、やっぱり戦時下の非常時。人生の最後のフェイズで、ヴェトナム戦争末期以来の「核戦争で世界が滅ぶかもしれない」感をどっかに覚えつつ過ぎていく時間を半世紀ぶりに経験している、春も盛りの新帝都の田舎者でありましたとさ。

開演まであと1時間、喫茶店に入り込んでる時間があるかっ!

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