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空港バス復活! [ゆふいんだより]

温泉県標高450メートルの盆地、オフィスにおります。連休明けまでこちらに滞在、新帝都に戻るのは皐月も10日のことになる予定。連休中はずっとキューシュー島です。この季節にこの島に居るのは初めてだなぁ。

葛飾巨大柿の木下から温泉県盆地へのオフィス移転プロジェクトは、そもそもコロナ禍による諸情勢変化が前提だったわけで、一昨年12月に最初の移転作業で現地入りしたときから、標高470メートルの盆地アクセスはコロナ非常時。半島先っちょ空港から駅前バスセンターまで観光客を運ぶことが目的(要は、荷物引っ張って浮かれてる奴らと地域住民の隔離)の直行空港バスは、不要不急の移動自粛とやらで完全運休になっておったのであーる。そもそもコロナ前から、前年の大雨で天ヶ瀬近辺鉄橋ばかりか市役所最寄り駅近くの路線まで崖崩れで寸断され、大分からの久大本線が盆地駅まで至っておらず、2020年12月に移転を前提にした最初の現地探索に赴いた際には、もう別府からの山越え路線バスは終わった時間で、大分から久大線で登り、これは絶対にコロナが移ると乗車を躊躇うような高校生をギュウ詰めにした代行バスに庄内駅から由布院駅前まで乗らにゃならんじゃった。
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2020-12-07
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2020-12-17
すっかり夜の帳が降り真っ暗な由布院駅構内には、博多の塒に戻れなくなった芋虫みたいな花形観光列車が交通博物館の保存車両状態で転がっておった。要は、ギリギリ陸の孤島を免れる状態なのであったとさ。

それからまるまる一年と半年弱、なんのかんのなんのかんのなんのかんのあって、葛飾巨大柿の木下から田圃の中のパーシモン・ゲートが迎える新オフィスへの移転もほほ完了。春のお彼岸とイースター迄に仏壇も無事に引っ越しが終わった。あとは最後の棚と客用布団が水曜日に到着、テレビはないが佃から義理の母を迎えることも可能な形にはなった(遠すぎとブンチョウ様移動問題があり、まだ企画段階じゃが)。そしてそー、とーとー去る4月15日に、大分空港と盆地を結ぶ直行バスが復活したのであーる!

てなわけで、本日は記念すべき「月島駅→京成成田空港→LCC→大分空港→空港バス由布院バスセンター」という貧乏人御用達最短ルートでの初出勤と相成った次第。まだいろいろ問題はあるようじゃが、ともかくDoor to空港が都営地下鉄京成1149円+亀の井バス1300円(往復券利用)で済むようになり、空港由布院間が乗り継ぎ時間込みで最短2時間15分から最短55分になるのは大きいわ。

とはいえ600マイルは、やはり遥か彼方。さて、まずは旧葛飾オフィス最寄り駅経由
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成田空港へ。葛飾オフィス時代は、成田国内線利用の際にはまず必ず巨大柿ノ木下に泊まっていたから、このホームまで来てやっと「さても、LCCに乗るべぇか」という気分になるのは変わらぬなぁ。今日は桃さんなんで、まるでニッポン脱出のよーに第一ターミナル南、かつてのANA国内線カウンターに向かうのであーる。

ちなみに現状、ANAさんは成田国内線は一切運休、全て桃さんに丸投げでんがな。とはいえANAさん国内線なら、エリート会員なのでチェックイン荷物預けの時間がミニマムになる努力がさまざまになされ、更には空港に90分前に来いなどという脅しもないため、京急線羽田空港駅に出発時間の40分前に到着すれば余裕たっぷりなんじゃが、LCCは成田空港駅に100分前に着くようにせねばならん。ま、諸経費込み6000円しない、レガシーの三分の一以下なんだから文句を言う筋合いなんぞありませぬっ!おっと、本日は第1南の最東端、第2ターミナルまであとちょっとのボーディングブリッジではありませぬかぁ。
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この風景、まるでワシントンD.C.、はたまたブリュッセルに行き午前11時過ぎ発便にでも乗りこむようじゃわい。

殆ど国際線感覚ゲートを定刻10時15分だかに離れた桃さん320くんだけど、そこからえっちらおっちら、遙かLCC専用ターミナルの直ぐ横のBラン南までウネウネと反対派地主2代目さんなどのお宅をかすめながら進み、春の長雨ってわけでもなかろうが、離陸するやあっという間に雲の中。幸か不幸か連休前とあってさほど混んでいるとは言えぬ桃さんは、どこにいるやら判らぬままに延々と雲の上を飛行(着陸後にフライトレーダー24で調べたら、葛飾上空ではなく千葉市上空から富士の真上を跨ぎ、かなり南の道で大阪市上空から神戸空港ビーコン拾い、山陽本線沿いに江田島、遙か岩国南を抜けいつもの急降下したようじゃ)、ぐるりと大旋回して国東半島先っぽ空港タッチダウン直前に海が見える勢い。陸に着いたのが12時7分では、12時5分発の大分交通運航の由布院バスセンター行きが待っていてくれる筈もない。西行き便は遅くなっても速くなることはないとはいえ、まさかのまさかで12時前に着陸すれば無慈悲な大分交通さんも待っていてやるか、と思ってくれるんじゃああるまいかと、大枚800円弱払って2列目の席を買っておいたのも、虚しいこととなってしまったのであった。

ま、JALANAなら待つだろうが貧乏人相手ではこんなもんじゃろと、小雨降る中ズルズル荷物引っ張ってターミナル北の地元農家なんぞがやってる手作り感溢れる空の駅でランチに大分椎茸ピザを喰らい、空の駅名物の値段があって無きが如き地元野菜を買い込んでは持参の大分生協のレジ袋に詰め込み
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空港コンビニでガリガリくん買って、齧りながら2時のバスを待つ。湿っぽい空の下、程なく我らが亀の井バスの由布院行きが、威風堂々3番バス停に滑り込んでくるのであったぁ!祝え、バス復活!由布院町1万人&無数の観光客の夢を乗せ、一路走れ、由布岳の向こうまで!
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連休直前の日曜午後で、乗客は10人ちょい。これなら大丈夫、廃線はあるまいと安心し、観光路線にあるまじき葱が飛び出す大分生協袋を脇に置き、あとはボーッと座ってジャポニスムの墨絵みたいな別府湾眺め、前後して走る大分交通大分駅行きバスと別れ
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流石にこの低い雲では沖縄海兵隊実弾射撃訓練もお休みだわなぁと日出生台の原を見晴らし、どこにあるやらまるで判らぬ由布岳の裾野を抜けると、おおおおお、我が田舎町、盆地が眼下に広がる。由布岳登山口かすめ別府から峠を跨いでくる一世紀以上の歴史を誇る伝統のバス路線に広がるパノラマ感ほどの感動はないものの、この風景をバスの客席の高さから眺めるのは、いったいいつ以来のことやら。もの凄く久しぶりの筈なんだけど、なんだか昨日も目にした気がする。
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おおおおおおお、我が陸軍官舎の彼方に、やくぺん先生新オフィスもしっかり見えるわい。それにしても、直行バス、圧倒的な速さ。

バス停から、雨だからもう仕方ないとタクシーを飛ばし、運ちゃんと先週来の天気やら観光地側のお客さんの出方やらを話すまでもなく、パーシモン・ゲート迎える石武厄遍庵に到着。10日見ぬ間にジャンジャン育ってるジャガイモ畑を前に
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植物最強、と再認識するのであった。

新帝都大川端縦長屋を午前6時半に出て、到着は午後3時5分。Googleマップさん曰く、距離にして953km、歩けば7日と12時間の通勤路なのでありました。

ちなみに、金に糸目をつけなければ、午前6時半に羽田に向かいANA、9時半前に大分空港に着き、10時のバスに乗って午前11時にはパーシモン・ゲートにゴールインも可能。なんと、door to doorで4時間半の通勤もやれなくはなくなったのであーる。

あらためて、祝、空港バス復活!!

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