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ミュンヘン厄遍庵再訪決定! [たびの空]

新帝都滞在中はもう温泉県の田舎では不可能な若い連中のゲンダイオンガクとかアヤシげなもん中心にギュウギュウ演奏会を詰め込むので、連日昼からどっかの会場に足を運ぶことになり、締め切りがパツパツの作文仕事をやる物理的時間が全くなくなってくる。ホントはこんな電子壁新聞なんてやってる暇は一万分の一秒すらないのだが、関係者の皆様への報告でもあるので10分で処理します。

さても、昨日来どうするかいろいろ悩んでいたオクトーバーフェスト前のババリア王国首都訪問、諸事情を考慮し、これはこの先のキューシュー島拠点に余生を過ごすやくぺん爺さん、はたまた隠居として第一線連中のバックアップが役回りのやくぺん先生とすれば、この瞬間に老体を出さないといつ出すんだ、という状況。なんせ、参加を許された19団体中の5団体が我が温泉県盆地から最も近い巨大音楽消費都市ソウルが拠点、更には3団体が遙かニッポン国の帝都トーキョーが拠点という連中。正直言えばトーキョーの状況なんてどーでもよくて、それより「キューシュー島北部から東アジア世界を眺める」という意味でニッポンの1980年代終わりみたいな若者達の弦楽四重奏ブーム炸裂している半島の現状を知るためには、遙々シベリア越えて(越えられないが…)、お高い€の帝国に足を踏み入れる必要があろーに。

で、行きます。9月1日午後成田発のエティハド78の9でヒマラヤ越えてアブダビに深夜前に到着。日付が変わった午前2時過ぎに最新鋭78の10でアラビア湾からイラクシリア、危険な黒海を遙か右手に眺めながらハプスブルク帝国飛び越えてミュンヘン郊外に朝の7時前。そこでどんな検疫やらあるかわからんが、まあなんとか空港出てDBで30分、東駅でえっちらおっちら下車し、西口前のトラムに乗り、あら懐かしや、2019年7月以来の我が定宿ミュンヘン厄遍庵に昼前には辿り付き
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荷物投げ込んで直ぐに地下鉄で20分、なんとか一次予選初日午後のセッション開始に間に合うように、音楽院のまぁるいホールに走り込む。

あとはもう、現時点で19団体といわれているけど、恐らくは多くても13,4団体くらいにまでは減っているだろうとはいえ今時の弦楽四重奏国際大会としては異常な多さのセッションを淡々と眺め、定宿向かいのスーパーで10日間€300くらいの食材を購入しミュンヘン滞在定番の豚肉ビール煮込みを寸胴いっぱいに作って延々と喰らい、昼はそこから作ったお弁当。窓を開ければ朝は裏の教会に住んでるリス君が走り回り、向かいの老夫婦が出しているシジュウカラアオガラ・レストランにやってくるアオちゃん達の意外に図太い声に癒やされながら、10日間の弦楽四重奏漬けの日々が過ぎ…

うううむ、現役復帰、って感じだなぁ。

弦楽四重奏本選の翌日はピアノの本選があるので、こっちの方が余程商売になるからホントは眺めるべきなのだけど、どうやらこの日曜日を過ぎると宿がオクトーバーフェスト価格にシフトするらしくこの1泊延長で€200近くお高くなるので、11日朝にはさっさと退去。8時前には宿を出て、またトラムで東駅まで向かい、えっちらおっちら空港行きに乗り換え、昼前に再びアブダビに向け離陸。なんのかんので親父とお袋の墓を上空から眺めつつ成田に戻るのは、12日の午後になります。この日程が順調に進めば、翌日の鶴見でのプレトーク司会も、入国検疫などで時間がかかっても大丈夫でありましょう。

現状の各団体がちゃんと来るのなら、総経費割の各団体辺り経費単価が€100を切るくらいですから、ま、なにをどうやっても赤字仕事であることは確実ながら、思った程無茶な経費負担ではない(なんせ来月のフェニックスホールのプラジャークQは1公演で€50ですからねぇ、溜池室内楽お庭のホントに来るのかアトリウムQだって貧乏人席で€25くらいなわけだから)。なにより、非難囂々の発言になるのは百も承知で言えば、やくぺん先生、もう日本の若い団体にはそれほど関心はありません。ま、それはもう若い方々がちゃんと追いかけ、付き合えば良い。それよりも、韓国や中国の若い団体を5つ6つ纏めて聴ける有り難いチャンス。恐らく彼らは「ミュンヘン」だから来るんであって、大阪やらメルボルンやらには来ないだろうから、ここまで纏まって聴けるなんてそうそうないだろー。お願いだから、みんなちゃんと来てくれよぉ。参加団体が減る度に単価あたり諸経費が高騰するんだからなぁ!

それからもうひとつ。この大会、セミファイナルとファイナルのプリンツオイゲンテン劇場で恐らくはやくぺん先生に出てくるであろうプレス席の前の列にズラリと審査員連中が座ることになるから、クライヴからオリーから、もう雑談相手にはことかかない。ってか、向こうもストレス溜めてるから、どんなヤバい話をしてくるやら。それに、これだけお隣の半島出身の連中が来ていると、当然、ソウルからノブースのマネージャーも来るだろうし、ノブースのヴィオラくんとか絶対に会場にいるだろう。ジメナウアーの若い現場連中もいるだろう。そんな連中に「やくぺん先生引退しました、これからはこいつに連絡してね」とふれて歩くのに、これほど便利な場所はない。俺はもう来ないぞと言うために行く、ってのもアホな状況だなぁ、とは思わんようにしましょう。

てなわけで、9月のミュンヘン、行きます。石武新オフィス厄遍庵には、久々に大量のアヒルたちをリクルートして連れて戻るという大事な仕事もあるしさ。

その頃には、世界が核戦争で文明社会が消滅している、なんてことになりませぬように。

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