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夏のたび道険し [たびの空]

世間で何が起きようがわしゃ知らん、どーでもいい暇つぶし話ですぅ。

標高450メートルほどの温泉県盆地に月の半分程滞在するようになりはや8ヶ月と少し、10日ごとに東海道から関西、瀬戸内を見下ろし福岡帝国首都ど真ん中空港か、はたまた国東半島先っぽ空港へと通うGoogleマップさん曰く片道955㎞で徒歩なら8日間という遠距離通勤生活をしてまいりました。

こんなことが可能だったのは、ひとえに10年前にニッポンの旅のそらに大革命を興してくれたLCC格安航空会社さんたちの存在故であります。ありがとうございます。

例えば、きちんとデータを採っていないから正確なことは言えぬが、昨年11月末のオフィスリフォーム完成から今に至るまで、通いまくった20数回ほどのホンシュウ縦断通勤路の交通費で最安値だったのは、たぶん…

東京駅八重洲口発成田空港行き激安バス1300円
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ジェット★特別セール成田大分価格諸手数料込み1390円
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大分空港由布院バスセンター直行バス回数券1回1300円
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以上総計3990円也

って道程かしらね。

とはいえ、流石にこれは例外中の例外で、「ジェット★10周年特別大セール」がたまたまコロナ患者再増加のタイミングで、普段なら開始早々に瞬間蒸発してしまうタダ同然の激安チケットが買えてしまった、というラッキーがあった特殊例。激安の指標に出来る額ではありませぬ。なんせこの便、当初購入した便が客が少な過ぎだったらしく、ジェット★さんが勝手に間引いて運航キャンセルにしてしまい、便の変更を迫られた。おかげで、どこに居るのか判らぬ担当者とやっと繋がったライヴチャットをし、あれやこれや半日くらいかけて前日便への振り替え手続きをせねばならなかった。「お客様は神様」扱いしてくれるANAJALなんぞではありえない、「乗客とは自分で勝手に動ける手荷物」というポリシーで運営されているLCCっぽい、乱暴極まりないストーリーがありましたです。いやはや。

ま、それはそれ。現時点でのLCCでのホンシュウ島半分縦断最安値の目安は、チケット額面だけで21世紀のニッポン国中央銀行発行紙幣女性偉人枠分1枚分くらい、というところ。これに発券手数料、クレジットカード使用料、空港税などなどが最低でも1500円くらい上積みになってくる。更に荷物が7キロを超えるなら預け荷物を買わねばならず、これが最近値上がりして2300円くらいが最低かな。そんなこんなで、大雑把な感覚としては「成田大分LCC片道は荷物無しで7000円弱くらい」ってとこかしら。乱暴に言って、東京都内から長野やら浜松やら長岡やら福島やらくらいまでの新幹線普通車程度のお値段でありますな。

そう考えると、コロナ禍後の今時なら、これらの場所から週に3回くらい丸ノ内のオフィスに通ってる遠距離通勤者など、さほど珍しくはないでしょ。ま、ここ温泉県盆地オフィスは半島先っぽ空港からが思いっきり遠いし、最寄りJR駅バスセンターから徒歩25分、200円也のコミュニティバスは週に2本(1日2本、じゃありませんっ!)という別の問題があるが、こればっかりは田舎なんだからしょーがないわなぁ。

※※※

そんな生活を続け、今や由布院駅バスセンターの亀の井バスチケットカウンターのおばちゃんやにーちゃんにすっかりメンツが割れてしまっているやくぺん先生にとっては、これからの1ヶ月半ほどは極めて厳しい時期となるのでありまする。そー、言わずと知れた「夏休み盆休みのハイシーズン」なのじゃよ。

この時期、我ら貧乏人のヘルメス神たるLCC様ったら、お値段を思いっきりアップしておられる。お盆を中心にした8月1週終わりから3週くらいまでは、成田落花生空港からホンシュウ島半分を縦断し福岡、佐賀、大分、長崎、熊本などのLCCが入っている空港まで連れて行ってやるには、最低でも基本料金で€100くらいは払っていただけないとうちだって困る、って仰る。だってね、あんた、他をご覧なさい、この時期に青でも赤でもあんたを客扱いしてくれる航空会社ならお安くても€250ですよ!え、JR東海&西日本&九州さんですか、ANAさんなんかと同じくらいでしょーけど、6時間の長旅、無事に座れると良いですねぇ…

つまり、夏のホンシュー半分縦断は、普段の倍以上値段がかかる、ということじゃわい。

てなわけで、当初の予定では、この木曜日に新帝都に戻ってなんのかんの10日ちょいくらい過ごしたら、バカ高値になる前ギリギリのところでキューシュー島に舞い戻り、来月末に松本の祭りが始まるまでずっと温泉県盆地に蟄居するつもりでおりました。草むしりしながら、いよいよ未だ手付かずのCDなんぞソフト類の整理をするかぁ、ってね。

そしたら、なんということでしょー、8月1日に大阪に行かねばならぬ用事が出来てしまった。居並ぶ偉い先生方の都合で、某団体のイン・パーソンでやる会議がどうしてもこの日しかダメとのこと。うううむ、しょーがないなぁ、じゃあ帰りは温泉県に戻らずトーキョー湾岸大川端に行き、ミューザの山本直純大特集を眺めてくるか。んでもてキューシュー島への戻りは、東京駅を5時に出てもチェックイン時間に間に合うのはギリギリというLCC始発で福岡板付へ、なぁんとなんと、朝一のLCC最安値でも中津の偉人越えでありますっ!うううむ…

それだけで済むかと思ったら、なにをとち狂ったか8月13日なんてお盆大移動の真っ最中に、遙か名古屋でケージの《ユーロペラ3&4》をやるという。この作品は演奏時間指定が2時間ときっちりあるので何時に終わるか判らんという困った事態は起きず、細かい移動のタイムラインは組めるとはいえ、選りに選ってニッポン列島の移動に最も費用がかかる日でありますぞぉ!

往路は福岡板付空港からラッキーなことにお誕生日割引きを用いて富士夢航空さんで小牧までひとっ飛び出来たんだけど(それでも特別割引きで€100くらい、閑散期最安値の倍以上)、問題は温泉県への復路。どうやっても安くするまともな方法はないようじゃ。こうなったら仕方ない、松本往来なんぞで用事がないとはいえない青春18きっぷと一部区間新幹線ワープの合わせ技、という体力の無い爺には禁断の方策を真面目に考えている次第。朝の5時半に名古屋駅を出て、由布院駅到着は終電でありまする。無論、前日に終演後に名古屋駅を出て、なんとか姫路くらいまで引き返し、駅前で新幹線一区間分くらいの安宿に泊まり、というもう少し軟弱な手もあるんだけどねぇ。

え、名古屋博多の深夜バスですかぁ…ゴメン、数週間前に大阪博多を久しぶりに深夜バスに揺られ、もうこれは無理であるなぁ、と、どうでしょう聖地壇ノ浦サービスエリアで背伸びしてみる海峡に己の衰えを呪ったばかりでして…
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夏のたびの空、ハードル高し。そしてその向こうには、いよいよ2年と10ヶ月ぶりにこの列島を離れるババリア王都訪問が待っている。

コロナ後の世界、たびの道はまだまだ険し。

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