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グラーツ大会真夏に開催 [音楽業界]

2020年春節からイースター頃に始まったコロナ禍、どうやら2022年夏の段階で、もう本土及び台湾の中華帝国を除き世界の「政府」は対策を止めたらしく、欧州各国はほぼ野放し、我らがニッポン国ったら入国管理の厳しさ維持するだけであとは自己責任、ワクチンだけは税金でやってあげるから罹る奴は勝手に罹りなさい、という状況になっておりまする。我らが同業者お友達も次々とこの半端な鎖国を突破し、フランスドイツの夏の音楽祭巡りをして参りました、イギリスに、はたまたヴェトナムに、あれこれ用事で行ってきました、なぁんて話が耳に入り始める今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

このコロナの時代にタイムラインが大影響を受け、更にはコロナ禍直前から国際コンクール連盟事務局を巡る内紛分裂騒動が起きていた国際コンクール業界とすれば、ギュウ詰めになったコンクール日程を連盟で調整するという本来業務がまるでやられず、もう実質上無秩序状態。結果、この秋の頭には、過去にも常に問題になっていたバンフとミュンヘンARDが完全にバッティングするという誰もが困ってしまう事態が勃発し、状況は「アジア予選付きのF-1とアメリカ国内予選突破した奴らのインディカー」みたいな大西洋挟んで同じカテゴリーでキャラ違いすぎのグランプリ同時開催となってしまっております。

そんな中で、ちょっとばかし違う立ち位置をキープし続けていたグラーツ音楽院主催の「フランツ・シューベルト&モダン国際室内楽コンクール」も、延期になっていた本選を行います。こちら、英語版を貼り付けておきましょ。
https://schubert.kug.ac.at/en/

なんと、これまではグラーツの寒い冬の日に音楽院のあちこちの教室と街中の豪華なカジノのホールなんぞで開催していた大会、過去の「弦楽四重奏、ピアノ三重奏、歌とピアノ二重奏」という3科目から弦楽四重奏を抹消、ピアノトリオと声楽に絞るという極めて特殊なイベントとなりました。今世紀の初頭にQアルモニコが優勝しているところです。ま、お陰であたしゃ、いかなくても良くなったから隠居の身には有り難いといえばありがたい。

とはいえ、来年の大阪でピアノ三重奏があるわけで、その前のほぼ唯一の前哨戦ということで、立場上、全く知らんぷりするわけにもいくまいて。なんせ、第11回目となる今大会、期間はなんとなんと7月20日から24日などという常識的にはあり得ない夏休みのど真ん中。こんな時期、学校に裏方スタッフがちゃんといるのか(なんせ、両科目ともピアノという主催者側のメンテが必要な楽器が関わりますからねぇ)、音楽院が主催する大会として聴衆になって貰いたい学生がいるのか(無論、いないわななぁ)、こんな時期のグラーツって宿とかどうなってるんだ、移動だってお高い時期じゃあないのかい、等々、判らぬことはてんこ盛りながら、PCの前に座ってオンラインで眺めている限りは特に困ったことはない。ま、時差の問題は毎度ながらですけど。ストリーミングはこちらからどうぞ。グラーツに集められた団体は全て「セミファイナリスト」扱いで、ステージは全て無料でライヴ放送されまする。
https://schubert.kug.ac.at/en/competitions/franz-schubert-and-modern-music-2022/programme/

幸か不幸かグラーツに招聘されたピアノ三重奏団には我らがニッポン国籍の方はひとりもいないようですが、リートとピアノ部門には純ジャパチームひとつと、ピアノに同胞がいらっしゃるようですね。ま、これなら昨今のどっか螺旋が外れたようなコンクール騒動は起きないでしょうから、安心して眺めていられるなぁ。←なんせ、隠居の身を奮い立て、肉体的金銭的な無理をしてもミュンヘンまでいかにゃならんのは、現場見てないでウェールズやらアマービレのときみたいな半端なことになったら困るからだもんね。

夏も盛りの文月20日過ぎ、涼しくなった深夜にグラーツからの中継で燃え上がりましょ…かな?

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