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横浜版《浜辺のアインシュタイン》は上演中出入自由じゃありません [現代音楽]

話題になっているんだかいないんだか知らないけど、10月に横浜は県民ホールで上演される《浜辺のアインシュタイン》の制作発表記者会見が行われました。

当無責任私設電子壁新聞を立ち読みしてるよーな皆様には説明なんぞ一切無用でしょうし、出演者や制作側がオフィシャルに言いたいことなんぞは、午後から夕方に出始めた記事がもうありますので、そちらをご覧下さいな。ほれ。
https://natalie.mu/stage/news/485616
夜になって公式トレイラーも出ました。こちら。
ぶっちゃけこのトレイラー、どのようなコンセプトでのステージになるかまるで判らんですけど、この海を見ている若い二人、ってイメージの背景にある山下公園なんぞから眺めているような類いの「海」は、これまでのこの作品のどの上演でも見たことない海の姿であることは確かですね。へえええ、ってね。ちょっとビックリ。

で、上の記者会見記事では全く触れられていない、この作品をある程度ご存じの方が気になる点をふたつ、質疑応答で訊ねさせていただきましたので、記しておきます。特に前者は極めて重要な変更点。敢えて「変更点」と言わせていただきますけど、正直なところ、どんな舞台なのか、どんな翻訳なのか、どんな演技者の動きになるのかとかよりも、遙かに重要で本質的な変更だと思いますので。

★2022横浜版《浜辺のアインシュタイン》は、5時間近い上演がずっと途切れずに展開し、客席から聴衆が立ったり動いたりするのは自由、という初演以来のコンセプトを踏襲しません。ハッキリと幕で分けて、休憩を設定するとのことです。「コロナでの聴衆制限」などが理由だそうです。正直、どうもやくぺん先生には良く判りませんでしたが、そういうことらしい。うううん、これはこの作品のあり方を本質的に変えちゃう変更だと思うんだけどなぁ…

★このプロジェクトが発表されてから、これまでの主催側からの告知は全て作品のタイトルの前に「フィリップ・グラス/ロバート・ウィルソン」という名前が付けられていました。この表記を眺めると、「ああ、ウィルソン版の初版演出をベースにした実質上の第4版を作るのか」と思ってしまうかもしれません。ところが、いろいろな告知を見るとそうじゃないみたいで、本日も全く違う演出になると言明されてました。それって聴衆の側に誤解を与えるんじゃないかい、と訊ねたら、理由ははっきりしてました。要は、著作権だか上演権だかを持つところの要求で、ウィルソンの名前を併記しないとダメなのだそーです。へええええ…

なお、演出家さんに拠りますと、「アインシュタインは出ます」とのこと。なるほど、出るのか。なるほど…

てなわけで、横浜版がどんなになるか、あまり良くは判らなかったけど、ダラダラと浜辺を眺めているような緩い構造の上演ではなく、しっかりと決められた席に座って4時間半を過ごすというものになるようです。

当面の話題は、本日公開となった大友克洋の手書きになるポスターチラシじゃないかしらね。ここでは敢えて貼り付けませんが、上のWeb記事に出てますので、ご覧あれ。

[追記]

記者会見のライヴがアーカイブとしてYouTubeでアップされました。お暇ならどーぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=VzpdcjV3CBY

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