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レーガーがステンハンマルに… [演奏家]

本日は朝からSo-netさんがブログサイトのURL変更を行っていて、朝っぱらに入ったこのニュースを記そうとしたら「夕方6時までダメです」と言われてもーた。肝心なときに役に立たないのは、正に無責任私設壁新聞の面目躍如であるなぁ。いやはや。

んで、もう既に世間には広く知られているであろう情報。なんと、この秋に新帝都近辺で演奏される無数の協奏曲にあって最大の聴きものであったN響11月NHKホール定期のマックス・レーガーのピアノ協奏曲が、キャンセルになりましたぁ。で、代わって演奏されるのは、なんとまぁ、ステンハンマルの第2ピアノ協奏曲だそうなっ。なんなんねん。
http://www.nhkso.or.jp/data/20191001.pdf

要は、独奏者のピーター・サーキン氏がキャンセルで、指揮者さんがこの曲を弾ける人を探したけど適当な人がいなかったのか、曲が代わってもーた。まあ、普通ならブラームスとかになりそうなところだが、流石にレーガーの代わりにブラームスの2番とかでは演目目当てにチケット買ったマニア層からは不満の声が挙がろーに。それならいっそのこと、指揮者さんに縁がある文化圏の辺りでレーガーとほぼ同時代で、同じくらいマニアックな関心があって…ってわけでステンハンマルの登場と相成ったわけなんでしょーかねぇ。レーガーの代わりとなると、ブゾーニとかならOKかとも思うが、同規模のものとなると合唱が要るしなぁ。確かに案外、難問ですな。

とにもかくにも、この演目交代で喜びそうな人も、今はまだ存在するのか北欧音楽協会の会員だった方々とか、北欧文化協会の方とか、新帝都近辺にお住まいの四千万弱程の人々の中には数人はいることでありましょう。良かったですねぇ、ステンハンマルが聴けますよっ!

悔し雑談をすれば、そもそもレーガーのピアノ協奏曲って、昔からCBSのオーマンディ&フィラ管をバックにしたパパゼルキンの録音しかないみたいなもので、一子相伝ってわけじゃなかろうが、すっかりじいちゃんになった息子ゼルキンで聴けるという夢のような状況だったわけでありましてぇ…

ピーターってば、フィラデルフィアの古い酷いホールの最後の頃にヒンデミットの協奏曲なんてみょーなもんを聴かせていただいたり、小澤&BSOカーネギー定期で予定されていたリーバーソンのピアノ協奏曲第2番が完成せずにいきなり武満《アステリズム》に変更になって狂喜乱舞したり、まあ、いろんな思い出はある。今回は恐らくは最後の来日、満を持しての真打ち演目登場だっただけに、うううううん、残念だなぁ。

期せずして同じ朝にジェシー・ノーマンの訃報も飛び込み、ひとつの時代が終わっていくのをまた感じる神無月の始めなのでありましたとさ。

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