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日本でも中国建国70年記念演奏会 [音楽業界]

日本国メディアではまともな報道はされていないけど、今、秋のお休みが明けつつある中華世界では、「中国建国70年」記念イベントで大いに盛り上がっているのであーる。80年なら判るけど、中華文化圏で70年というのはどういう意味の記念年なのか、いまひとつよく判らぬのだが、ともかくそうなんだから仕方ない。某業界関係者に拠れば、「世界の5カ所くらいで公式な70周年記念演奏会があり、タン・ドゥンが振ったりしている」との話なんだけど、中華世界で独自に広がるネット文化圏に直接アクセス出来ない情けない我が身、まとまった情報が拾えません。ま、自分とこでやってる「オリンピック文化事業」でさえ、JOCや日本国政府や東京都やなんのかんの4つの団体が全く横の連絡なしにやっていて、誰一人全体像が見えている奴がいないという情けないことになってるのだから、単純に人口10倍以上の社会、世界に広がる文化圏とすればニッポン語文化圏の20倍以上あるところをきっちり統括するなど、誰にも出来てないんだろうなぁ。

てなわけで、世界でこんなことが起きてるぞぉ、というご紹介は出来ないのだけど、とにもかくにも目の前にある差し迫ったイベントのご紹介です。これ、なんだか殆ど知られてないみたいなんだわなぁ。
https://www.njp.or.jp/concerts/11327

なんせ、「中華人民共和国建国70年記念コンサート」で、「NJPとチャイナフィルの国際協力プロジェクト」なんだそうな。おいおいおい、こんなことがあればわいわい言ってくる筈のチャイナフィル広報君からこの期に及んで何も連絡がないし、どうなってるんねん、完全に内部だけのためのクローズドなコンサートなんかいな。

ってわけで、NJP広報に尋ねたところ、「普通の演奏会です。決まったのが比較的急でしたので…」とのこと。ロイヤルフィル、フィラ管、マリンスキー劇場管、トゥールーズ・キャピタル管、ミラノ・スカラ座管、それにNJP、という世界の6つのオーケストラによる共同プロジェクトで、主催はチャイナ・フィルだそうな。これが20日に開催されるミラノでの演奏会の案内。
https://www.teatrionline.com/2019/10/china-night/
フィラデルフィアは去る金曜日だったようです。なんとなんと、中国本土では禁断の《中国のニクソン》からやってるなんて、タン・ドゥン、剛の者だなぁ。「中国国民の心を傷付けた、ガソリン撒いて火をつけてやる」なんて脅しが来かねないもんね。
https://www.philorch.org/concert/19-20/china-night#/

これが東京のチラシのPDFファイル。
china_flyer_ura-2.pdf
china_flyer_omote-2.pdf

指揮は、この前のチャイナフィル日本公演に来たおにーちゃんだわねぇ。ロン・ユー御大は来てくれないのかぁ。

まあ、10月22日の昼って、新帝都は実質戒厳令状態で都民はうかつに出歩けないような日になるでしょうから、さっさと地下を抜けてオペラシティに行き、人民中国まんせー、と叫ぶのも一興かもね。なんせ、この先、聴きたくても聴けないような曲ばっかり並んでますから。

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