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昨晩のQアマービレ開演時間のこと [音楽業界]

YCAオーディションに合格して北米でのキャリアの第一歩を掴んだ団体の帰国最初の公演なので、本来はそっち方向からお伝えせにゃならんことなんでしょうが、終演後にアマービレ連中に確認したところ2021年からの契約とのことなので、ま、先にしても大丈夫みたい。で、この演奏会を巡ってちっちゃく盛り上がった開演時間の話。

あ、先に記しておくと、Qアマービレの演奏会、中身は立派でした。少なくとも作品18の3とバルトークの4番に限れば、これならメイジャー大会でファイナリストになれるだろうし、状況に拠っては勝てるくらいの力はあるなぁ、と思わされたです。ご本人らの意向はこの先1年の準備期間でどうなるか判らないけど、ヨーロッパじゃなくて北米を選んだのは正しい選択だったでしょう。過剰な「解釈」競争をやる必要なく、今はなんとなぁくイェルサレムQがゲットしている感があるかつての東京Q枠(パークアヴェニューの高級アパートみたいな綺麗さ、って路線)を継承し得る可能性はある。無論、作品18の3第1楽章コーダ前の弱音なんかで一昔前の日本の団体に言われていた「弱音の質感のなさ」みたいなものを感じないでもないが、そんなん、やりこんでいけば格好はついてくるもんですから。ともかく、数年間は他の仕事などせずにクァルテットに打ち込める環境に自分らを追い込む気があるなら、久々に出た正統派「パウロニアQ」たり得る可能性があるでしょうねぇ。個人的には、栄光のパウロニアの名前を継承して欲しいけど…本人たちにそういう意識はまるでない世代だろーなぁ。

てなわけで、アマービレの皆様には失礼ながら、本題。この演奏会、なんと、感謝祭休暇の真っ最中ブラック・フライデーとはいえ(っても、いかなアメリカ合衆国委任統治領ニッポンの中心神奈川はヨコハマとはいえ、みなとみらいショッピング地域に明らかに横須賀厚木座間からの兵隊らしき連中は普段よりも多いような感はあったものの、一応、ニッポン国民は休みとは思ってないみたい)、開演が夜の7時半というちょっと面白いことになっていた。

で、なんでこうなったのか、事前にFacebookなどでも横浜市の公共ホールの方とかと話が盛り上がったりしていたわけであります。とにもかくにも、遙々新帝都は大川端から都営地下鉄と京急乗り継ぎ、明日から相鉄が横浜パスになるという汽笛一声新橋から鉄道がやってきたとき以来の大変革(なのか?)に沸く横浜へ、アルディッティ連発の間のアマービレというオソロシー三連チャンの中日へと向かったのであった。

遙か海を挟んだ向かいの占領軍基地は、いつものように怪しげな音響監視船がなんと2艘も並ぶも、感謝祭休暇で全く静かなもの。だけど、夕方前のみなとみらい地区、ものすごくいっぱい高校生らしき生き物が群れておるわい。なんなんじゃ、こりゃ。全国の修学旅行が今日は横浜を目指しているのかぁ?

って、地区内のコーヒー210円也で延々居座れる安喫茶で大量の細かい連絡仕事をし、午後7時をまわったところでノコノコと商業地区側からみなとみらいホールにやってきたぞ。と、今日の演奏会の案内が出ています。ほれ。
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ああ、昼間に大ホールで音楽教室があったのね。あ、小ホールはそういう催しかぁ、なーるほどなるほど。アマービレの演奏会、なんせ「毎日ゾリステン」ですからねぇ。

この瞬間にある程度は見えたとはいえ、勝手な憶測で終わりにするわけにもいかぬ。開場後、ロビーにいらしたみなとみらいホール側の方は、「ホールの主催ではありませんので、うちはお貸ししただけです。みなとみらいホールとして7時半開演をやってみた、ということはありません」とのこと。

じゃあ借りている主催者さんは誰か、といえば、当然、その伝統と格式のシリーズ名が語るように、毎日さんなんですわ。なんせ1960年代から続くこのシリーズ、正直、まだやってたんだぁ、と思わざるを得ない。かつては毎月に近い頻度でやっていたけど、今は年に1度のペースで続いているようです。弦楽四重奏として登場しているのは、マリカルとかゼフィルス、それにニューアーツ、ってんだからその伝統ぶりも判ろうというものでんな。

問題は昼の出し物で、午後からずーっと「全日本学生音楽コンクール」の横浜会場になってる。なんのことはない、毎日新聞主催事業じゃないの。なーるほどね。

アマービレ開演後、かつてトッパンホールの偉い人をなさっていたご隠居さんにロービーで久しぶりにお会いし、いやぁお元気、お互い隠居だねぇ、なんて隠居爺らの与太話をするついであれこれ尋ねてみると、要は「今日は午後は全部毎日さんが会場を押さえている。なんせコンクールだから時間がきっちり判らない部分もあり、夜の演奏会は後ろにずらしたんでしょ」とのこと。あ、説明は必要ないと思いますが、トッパンホールは今世紀に入ってから毎コンの全国大会会場になってるところですから、そこのOBさんがボランティアで裏のお手伝いに来ているのは極めて筋の通った話なんでありますわ。

以上、結論からすれば、昨晩のアマービレ金曜日午後7時半という開演時間は、別に実験的な試みというわけではなく、たまたまいろんな事情でそうなった、というだけのことのようでありまする。

ちなみに、9時20分くらいに演奏が終了し、アマービレの面々のロビーでのサイン会が終わり、ちょっとだけ話をして、やくぺん先生がみなとみらいから湾岸佃に戻ってきたのは、佃堀にはプカプカとカルガモも眠る夜11時も近くなっておりましたとさ。

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