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香港より [音楽業界]

Happy Holidays!

って、考えてみたらニッポン列島の上に乗っかってこの年末の休暇週間を経験するのは3年ぶりである、と先程、お嫁ちゃまに言われました。確かに去年一昨年とクリスマスはハノイで過ごすのが定例になってたからなぁ。なお、東京藝大のハノイ・プロジェクトはちょっと伸びているだけで、ちゃんとやるそうですので、そのときにはまた当無責任へっぽこ私設電子壁新聞でもお伝えする予定でありまする。

さても、そんなこんな、世間の(キリスト教文化圏中心なんでしょうけど)クリスマス気分なんぞと関わりなく、香港情勢は不気味な動きを見せているのは当へっぽこ無責任電子壁新聞がどうこう言うようなものではないでありましょう。なんせ究極の平和産業、世の中が平和じゃないとそもそも全くやっていけない我らが業界(ポピュラー系なら、戦争になれば慰問やら戦地慰安やらで御上からの堅い需要が降ってわくんでしょうけど…)、大陸の建70年祭を前にした9月末には情勢不安が伝えられる中に訪れたタカーチュQはやっと地下鉄が通った香港島の香港大学キャンパス内ホールでバルトーク弦楽四重奏全曲演奏会をなんとか無事に終えたものの、キャンパスから出るな、と言われていたそうな。

その後も、なにやらの演奏会が中止になった、という話をいくつか耳にし(「演奏会が無事に開かれた」なんてのはニュースとして伝わってきませんからねぇ)、年明け春節前恒例、今年はボローメオQが参加予定の室内楽音楽祭がどうなることやら、はたまたその先の恒例の香港芸術節がどうなるやら、未だに情勢が見えない。地元の人はいろいろな対応が取れるのでしょうけど、なんせこっちの立場ってば、なにかあったら情報もちゃんと拾えぬままに右往左往するばかり、香港の皆様にとっても足手まといでしかない観光客でありまするからねぇ。

そんななか、香港フィルに客演なさっていた指揮者の沼尻さんがジャズピアノの上原ひろみさんと共演するクリスマス演奏会が、二日間の予定が一日になってしまった、というニュースが入って参りました。
https://www.hkphil.org/concert/a-jazz-night-with-hiromi
どうしてこういうことになったのか、マエストロ沼尻のSNSなどで情報もアップされるとは思いますが、とにもかくにも事実としてクリスマスイブの演奏会はなくなっちゃった、ということ。

なんだかネガティヴな報道ばかりになって、誰をどう心配すれば良いやら、困ってしまう情勢の中、香港シンフォニエッタの広報さんからメール連絡が来たので何かと思ったら、なんだか妙にノンビリした心和む(?)話でありました。ほれ。
http://email.hkconducting.com/a/s/3699808-947262107ff35c67379045dff7cc0c65/308299

来月17日、香港で国際指揮者セミナー&コンクールをやります、って。

うううん、今のニュースを眺めるに、そういうことが出来るのか、余りの違和感にへたり込みそうな感すらあるんだけど…そう、世の中というのはこういうもんなんでしょうねぇ。だって、会場となってる香港ジョッキークラブって、隣が正に話題の香港警察本部、直ぐ東隣のブロックには人民解放軍香港総本部がある場所なんですけど…。そういう場所でこういうことがやれるって、ホッと一安心して良いのやら、悪いのやら。

とにもかくにも、ご関心の向きはクリスマス休みを利用して上のURLをじっくりご覧あれ。

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