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訃報:ペンデレツキ [現代音楽]

先程、冬の戻りの雪が散り始めた桃の花に降る中、ロイターがペンデレツキの訃報を報じました。
https://www.reuters.com/article/us-poland-music-penderecki/polish-composer-penderecki-dies-at-86-after-long-illness-idUSKBN21G08D

わざわざヘッドラインを"Polish composer Penderecki dies at 86 after long illness"としているのは、今、ポーランドも国境封鎖になっている病気とは違う、という意味なのでしょうけど、ロイターの記事は詳細はなんにも分からぬ、って感じですね。

いずれにせよ、なにかあれば詳細は伝わるでありましょう。とにもかくにも、事実のご報告まで。思えば、昨年秋、ソウル国際音楽祭で予定されていた《ルカ受難曲》は、結局、演奏されたのかしら。こっちが病人認定されて動けなくなってしまい、出かけられなかったので、なにがなにやら。
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2019-07-23

やくぺん先生および当電子壁新聞とすれば、この辺りの記事で在りし日の姿を忍ぶことになるのかしら。
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2008-11-21
第3弦楽四重奏初演をした上海Qに、今はもうイーウェンもいない…

この音楽で、巨匠を悼ませていただきます。


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ながらの春音楽祭はDVDでお届けします [ながらの春音楽祭]

連日、普通ならそれだけでもう一日潰れてしまうような大きな事が次々と起こり、数少ない作文仕事が全くはかどらない今日この頃、ひとつ大事なお知らせをさせていただきます。こちら。
https://ameblo.jp/nagaranoharu/

リンクが切れてしまうことを考え、コピペしておきます。

※※※※

開催予定の『ながらの春 室内楽音楽祭』についてのお知らせ
2020-03-25 11:43:19

この度、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患された方々には謹んでお見舞い申し上げますとともに、一日も早いご快復を心よりお祈り申し上げます。

3/30~4/5に開催する『ながらの春 室内楽音楽祭2020』ですが、新型コロナウイルスの感染拡大を鑑みて関係者で検討した結果、お客様の安全を考慮し、3/30~4/1の室内楽セミナーは中止、4/3~5のコンサートは無観客での開催を決定いたしました。
楽しみにされていた皆様、大変申し訳ございません。既にチケットをお申込みのお客様には順次個別にご連絡、代金の払い戻しをさせて頂きます。
現在、コンサートは収録し、DVDでの販売や、また一部を無料配信するなどを検討しております。詳細が決定次第、こちらで発表いたします。

事態が収束し、またみなさまにステージでお目にかかれる日が早く来ることをお祈りいたします。

ながらの春 室内楽音楽祭2020 実行委員会

※※※※

現在、あくまでも非公式な形での情報としてしかお伝えできませんが、幸いにも会場は確保出来るとのことなので、きちんとした映像収録が出来る方のご協力でストリーミングレベルを超えた、それなりの撮影を行う準備が進んでいるということです。

以上、速報でした。

《重要な追記》

3月31日、クァルテット・エクセルシオから正式のステートメントが出ました。残念ながら、この数日の状況の推移の中で、「ながらの春」音楽祭の全ての演奏は無観客コンサートを含め全て行わず、今年の音楽祭は中止と決定だそうです。

音楽業界にも感染者が何人の出始める昨今、会場のことなどを考えれば仕方の無い決断だと思います。来年の春まで待ちましょう。

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公共インフラとしての芸術団体 [パンデミックな日々]

この2週間ほど、文字通り世界中から現在の苦境を伝える連絡が時差を伴い朝から晩まで大河の如くに流れ込み、その対応をしているともう一日が暮れてしまうという日々が続いております。イースター明けまで、この調子なんでしょうねぇ。

そんな中にあって、よおおおく眺めると、送られてくるリリースの内容が微妙に変化してきている感があるのですな。

このパンデミック騒動が始まった頃には、「中国ツアーと一緒に日本にも行く筈が、どうもやれそうもない、日程を変更するかも」とか、「日本に来る前に中国韓国に寄って仕事をして入る筈が、そっちがダメになり予定していた飛行機のルートが全部パーになった、どうしたもんか」とか、まあ、この業界ではよくある愚痴話だった。これが、そう、遙かな昔に思えるが、先月末くらいの状況。

事態が動いたのは、今月初めのびわ湖騒動くらいからで、でもあの頃はまだ「関空直行がないので明日の午後にモントリオールからの直行便で成田に着き、シンカンセンでびわ湖ホールに行くのだが、東京の乗り換えはやっぱり品川の方が良いかね?」なんてまだまだノンビリしたやりとりをしてたり。なんとかびわ湖もクラスターは出ずに無事に2週間が過ぎ、ここのポイントに絞れば、良かった良かったですな。今だったら、そもそもモントリオールから成田に来られないし、成田に到着しても2週間動けない缶詰になるわけだし。

で、その後くらいからあれよあれよと欧州のバンが始まり、今となれば「横浜の《シッラ》中止で慌ててイタリアに戻った歌手さんが2週間の自宅待機になって可哀想…」なんてノンビリしたことを言っていたのは夢のような状況になっております。

んで、パンデミックの時系列纏めみたいになってきたからもうどーでもいい話は止め。目の前の変化について。

ぶっちゃけ、この数日で、欧州と北米からの大規模芸術団体からの連絡の内容が微妙に違ってきています。

欧州からの告知や通達は、もう「いついつまで中止になりました」というレベルではありません。もうそんなこと、告知の必要もない日常の事実になってる。で、来る内容は、「今の時期を乗り切るために、皆さんに我が劇場は、我が芸術団体は、自分らが持つ資産を無料に公開し、インターネットで無料提供いたします。時間はこれこれ、URLはこれこれ…」ってものが中心。

勿論、困った、大変だ、どこそこの音楽事務所が経営破綻だ、というニュースはいくらでもあるけど、基本、それは個人レベル。フリーランスの個人の問題を語り合ったり、解決策を議論したり、はたまた日本ではヨーロッパは凄いとばかり言われるフリーランス支援の様々な緊急制度の問題点を巡る喧嘩が始まったり、そういうのはある。だけど、国家や自治体が膨大な公金を投入してやってる市立劇場とかオーケストラは、「人々が引き籠もってやることなくて悪いことばかり考えてしまいそうなときに、公立のインフラとして提供すべきものはなにか」という基本的なところから、やるべきことをやってる。特にそうなのだと騒ぐこともなく、まあ、ある意味、普通にやってる。要は、心と精神への炊き出し、みたいなもんですわ。

それに対し、北米はちょっと様相が違う。そもそも公立の芸術支援などほぼ皆無(それもトランプ政権からはオバマケア並に目の敵にされ、減らされてましたから)。パトロネージュによって成り立っているところです。先週くらいからレイオフの嵐が吹き荒れ、メト、オレゴン、カルガリ、ヴィニペックなどのオケがレイオフになった。で、そのメトの司令官たるゲルプ御大から、とうとうこんなメールが来ました。
https://www.metopera.org/support/make-a-gift/the-voice-must-be-heard/
後にURL先がなくなっちゃうだろうから、記録の為に発言をコピペしておきます。以下。

Dear Yakupen,

As you know, we recently had no choice but to cancel performances in order to protect our audiences, artists, and staff from the spread of the coronavirus. As devastating as it is to have to close the Met, this was the rare instance where the show simply couldn’t go on.
But we are determined to weather this storm and are looking ahead to the 2020–21 season, opening in September, since it is now clear that we will not be able to resume operations before the scheduled end of our current season in May. The financial threat to the Met is immense, and we cannot ensure the future of Met performances or seasons without your help. I am writing today to ask you to consider making an urgent gift to the company to help us address the overwhelming economic implications of the pandemic.
In these extraordinarily challenging times, opera and the arts offer solace to a frightened nation and our fellow citizens around the world. That’s the reason why last week we began streaming a different encore performance from our Live in HD series each night, for free. It’s a reminder that the arts are part of the soul of a civilized society, and without cultural institutions like the Met, our lives would be diminished.
While we are cutting expenses in every way possible in the coming months, including my own decision to take no salary, we need your help now. The stock market is down, but it will rebound. The Met will recover too, but only with the assistance of our most loyal fans and donors.
I am forever impressed and grateful for your passion and support. We need it now, more than ever before. Thank you.
With great appreciation for your help,

Peter Gelb
General Manager

要は、「現代の社会の魂を支える文化団体として、今の世界の皆さんのために毎晩無料でストリーミングを始めてます。頑張ってコストカットもしてます。株価は暴落してるけど、リバウンドもあるでしょう。ですから、献金してください」ってこと。

あの天下のメトが、悲鳴のような献金のお願いをしてきている。無論、北米の芸術団体は常日頃から、チケットを買おうとしただけでページ毎に「献金しませんか」という作りになっていて、それがもう普通だからなんとも感じないところもあるのでしょうけど、それにしても極めてストレートな「お金がないのでお願いします」という叫びですな。

良いとか悪いとかの問題ではない。いつもは気楽に「ヨーロッパとアメリカのシステムの違い」などと当たり前に話していることが、こういうときだからこそ、ハッキリと違いとして見えてくる、という話でありまする。

翻って我がニッポンは…とは敢えて言いません。

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フリーランス音楽家の為のドーネーションストリーミング [弦楽四重奏]

ライブストリーミングの大流行もこの週末は一息ついたか、もう珍しくなくなった、というわけでもなかろうが、「やってみる」から次の段階に入りつつあるのかな、と感じられなくもない夏も近づく春の初めの宵、皆々様、静かにお過ごしと思いまする。桜につられて外に出て宴会なんてしないよーにっ!今年の桜は冗談じゃなく死体が埋まっていると思うべし。

さても、欧州北米豪州が軒並み国境を閉ざし、都市によっては5人以上の集会を違法として取り締まるなどという状況になりつつある今日この頃、ストリーミングやります、という案内が日本のみならず世界中から送られてくるようになっております。余りに多くて、殆ど紹介も何も無いのだが、先程、厳格な外出禁止令が出ているハノーファーから、あと数時間でこんなものをやるぞ、という連絡がありました。
https://theviolinchannel.com/solidarity-for-freelance-musicians-concert-series-streamed-from-hannover/
これは内容紹介記事なわけですが、“Viewers can donate via social media and donations will be distributed by a range of non-profit organizations to benefit affected musicians​.”とのことでありまする。はっきりと「今の状況に困っているフリーの演奏家へのドーネーションを募るための演奏」ということ。

ここまでハッキリとドーネーションを打ち出したやり方は、文化の違いとはいえ、日本ではまだ行われておりません。果たしてどのようなことになるやら、興味深いですな。その栄えある第一回が、我らがクスQというのは、誇らしいではありませんかぁ。

おっと、本編のYouTube上のURLはこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=CSM7jUAXrWA
日本ではちょっと困った時間ではあるといえ、ま、明日も月曜日だけどすることがないという方は、是非どうぞ。

[追記]

オリーくんのご自宅から学校挟んで反対側の公園の隅っこにあるユダヤ芸術センターからの中継は演奏が途中で途切れることもなく恙なく終わり(終演後のインタビューでスタッグしてしまったけど)、先程、マネージャーさんから「視た、ちゃんと繋がってた?」という問い合わせの連絡もありました。
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うううん、Bachtrackに書いた東京のクスQ演奏会の記事は、全部間違いだった、と真っ青になるような内容だったなぁ。別にストラッドを使っている例外の時期だからああいう音楽だったわけじゃなくて、連中はいつも基本はああなんだ、ってこと。あれ読んで、クスQの連中、「おいおい、やっぱりやくぺんの耳はロバの耳、なーんにも判ってないぞ、あいつは」って爆笑してたろーなー。いやはや…だから「評論」なんてやるもんじゃ無いわい。

もっと楽しみたい方は、CDボックスをご購入あれ。

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静かに桜が咲いて… [パンデミックな日々]

昨日夕方、2週間ぶりに「コンサート」というものに足を運びました。場所は上野の杜、藝大向かいの旧奏楽堂。京成電車がまだ博物館動物園駅をやっててくれれば、葛飾巨大柿ノ木下の最寄り駅から各駅停車にチョロッと乗って、目の前なんだけど、今は京成上野駅から延々と歩いて行かねばならない。

帝都の老若男女ご存じのように、それって、まさに春の上野の狂乱のお花見会場突っ切り、ということになるわけです。やくぺん先生ご夫妻が多摩県の僻地深大寺を捨て、根津は三段坂下に庵を結んでいた20世紀終わりには、動物園の向こうから春の風に乗ってビールの香りが漂ってきた狂気の季節でありまする。

上野広小路側から西郷さんに向けて入っていく交番横は、明日はもう春分の日の夕方、上野地区でいちばん早い交番横桜が満開で、お花見インフラのスポンサーとなってる各雄志の提灯が例年通りにずらり。
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って、なんじゃ、この人の少なさは。

ほらほころんだ、そら一輪咲いた、というだけでそれを理由に酒を飲んでる花見客が出る桜のトンネルの両側にも、場所取りも夕暮れ前から飲んでる輩もおりませぬ。と、こんなん。
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なーるほど、今年は御上がこんな御触れを出してるわけね。一応、花見インフラは整備してあるけど、御上としては花見禁止(自粛要請、なんだろうけどね、我が御上お得意の)にしてるのかぁ。

残念そうにそぞろ歩く人々、よくみると文化会館の裏の野球場脇では、ここはダメとは書いていないと強引に集まってビールかっくらってる猛者もおるようじゃが、流石にこの上野花観ゴールデンルートで花見を強行するオソロシー連中はおりませぬ。かくて、花見風景取材のメディアさんも手ちぶさた。なんと、この時期のこの場所に立って、遙かしっかり門を閉じた東博正面が見晴らせるなんて…
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薄暮のなか、静かに桜の木の下に動かない上野のオジサンらの姿を眺めつつ、藝大方向に向かい、旧奏楽堂の入り口へ。
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今やすっかりお馴染みの体温測定マシンが、こっちを見張ってら。

久しぶりに業界関係者と挨拶し、向かいの珈琲屋でテイクアウトした珈琲をすすりつつ、こんなの飲んだら体温チェックに引っかからないか心配しながら検査マシンを抜けると、はい、まずは手を消毒してくださいな。
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これも今やすっかり見慣れたパンデミックな日々の光景でありまする。

さても、前日の篠崎さんのハープ演奏会でやっとライブ演奏会が始まった東京春音楽祭、会場に入れば、顔見知りの映像収録スタッフさんからは「仕事が半分になっちゃいましたよ」、横浜の某プロデューサーさんったら「もう来月の演奏会、大変よ」と、会場ロビーでもあちこちに電話してら。あれやこれや現状を巡る碌でもない話を仕入れ、100人弱の人が距離を取って座ると、我らがゴールドベルク三勇士がすっかり立派になって登場し、ピアノの津田氏を中心に据えたベートーヴェンのピアノ三重奏全曲演奏会、始まり始まりぃ。

パンデミックだろうが、ネット配信だろうが、ゴースト演奏会だろうが、この数週間上を下へになってるあれやこれやがなんだろーが、若きベートーヴェンのやってやろうじゃんか感満載の作品1の1が鳴ってしまえば、さああああいよいよ新帝都にもやってきたぞ、ベートーヴェン・イヤー!

それにしても、この作曲家のピアノ三重奏全曲って、やっぱり「題名付き著名曲《幽霊》《街の歌》《大公》を一つづつ入れ、作品1の3曲をひとつづつ入れ」ってやり方しかないのかなぁ。同じようなタイムスパンで書かれたチェロ・ソナタだと、頭からやってしまえば綺麗に纏まるんだけど…

♪春の宵、桜がさけぇば、花ばかり上野ぉちょおおお~と鼻歌交じりで坂を下り、また京成電車で川向こう新開地に戻れば、「メトロポリタン歌劇場オーケストラ、レイオフ」なんてとんでもないニュースが飛び込んでら。ふううう…

とにもかくにも、春が来た。ベートーヴェン記念年が、やってきた。

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ネット配信急速進化中! [音楽業界]

御上がなんとなく要注意としている「密閉された空間に50人以上の不特定多数の人が集まり1時間以上滞在する」という条件に合致する場所に最後に晒されたのは、3月5日木曜日午後の大阪国際室内楽コンクール記者会見でありました(なんせグーグルマップさんに拠れば、会場となった某著名ホテルは、感染クラスターが出た京橋のライブハウスから800メートルだもん)。あれから本日を以てまる2週間。その後、熱も出たわけではないし風邪の症状があるわけでもない。

というわけで、小生のプチ自主隔離は本日午後を以て終了とさせていただきます。夕方には旧奏楽堂に参上いたしまする…って、今の欧州や韓国の状況を考えると、ニッポン国の春うらうらのノンビリさ、こんなことでいいんだろーかね、ホントに?

ま、それはそれ。世間もなんだか昨日くらいから動き出したようで、来月に向けペンディングになっていた原稿の正式依頼も来始めました。っても、これで気を緩めてはいけんぞっ!なんせ、最後は自分や周囲の身近な人の命の問題、気をつけなきゃいけない相手は目に見えないヴィルスだけじゃなく、他人の命なんて眼目に無い、なんとしてでも世界大運動会やりたくてしょーがない商売人の皆様なんだから。

ま、それそれとして、激動の我らが狭い狭い音楽業界、今や最も注目の成長部署は「インターネットに拠るライブ配信」であるのは皆様よーくご存じの通り。先々週の週末のびわ湖とミューザ川崎で始まってから、著名歌劇場からコンサートスポット、ライブハウスに至るまで規模の大小を問わずあっという間に広がり、無論、日本にとどまらず一足遅れてパンデミックになった欧州や北米でも一気に広がり、昨日からは実質鎖国になったオーストラリアでも始まり、今や空前の「ネットで無料で見放題」天国となっておりまする。

本日も井上みっちー指揮大フィルが中継をするようでありますが、
http://www.osaka-phil.com/news/detail.php?d=20200318&fbclid=IwAR00JQOC_N3f2NhB-c0yivO0a3qSCEJfKkFhdHUwamJvdw8MLzzVd73tEjk
その内容を眺めるに、去る土曜日の一挙4カ所からのネット中継を受けた反省が様々に盛り込まれているようでありますね。本日の大フィルさんはプレトーク系のやり方をするようで、ドーネーションはあるのかは判らない。最初のミューザ中継が大成功した後、DWANGOが営業をかけていたという話は流れていますが、あまり上手くいっていないのかしら。これは将来的には貴重な現状を伝える記事。
https://artexhibition.jp/topics/news/20200317-AEJ198136/?fbclid=IwAR1ZWDHMmwxtHBFtLED51TEkzTzH0t_qJUEm_6L4mkqtMfxWXZ7Ha5cfvJ8
山響は前からやっていたカーテンコールという会社が、今回の大フィルを含め、いくつか大手を取れているみたい。

演奏会の収録には定評があり小回りが利くテレビマンユニオンとか、もうちょっと動けないのかなぁ、稼ぎ時だと思うのだが。 今の状況は、これまでやっていたビジネスモデルと上手く合致していない、ということなのかしら。それとも営業力の問題なのか?いかにもあり得そうなのが、この会社が動ける東京の中央のホールは、御上の無言の監視がいちばん強い辺りなのでホールを押さえるというところであまり目立った動きが出来ないのか。
https://tvuch.com/

ちなみに、みんな引き籠もらざるを得なくなったドイツでは、「うちの会社から150キロ圏内の仕事をお引き受けします」という小規模配信サポート会社の宣伝などが目立つんだけど、日本はどうなってるのかしら。ネットだと逆にローカル限定の宣伝がやりにくい、という過去には考えられなかった妙なことも起きてるのかな。

なお、今や急に飛ぶ鳥を落とす勢いになっている(?)カーテンコールという会社、昨年に出来たばかりで出資金も小規模のホントにヴェンチャーさんみたいです。こういうところがこの危機的な状況で一気に出てきたりすると、ニッポン国資本主義が一応は健全である、ってことですな。

さて、今晩はベートーヴェンの作品1の1!やっと桃が咲いて、梅が咲いて、桜が咲いて、やっと記念年がやってきた…のかな。

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速報:欧州からの入国者は2週間隔離措置へ [パンデミックな日々]

もういい加減にコロナ騒動の話はウンザリなんだが、この先に過去のアルヒーフとして眺めることがあったとしたら重要なので、気が進まないけど記しておきます。

諸処の事情で「数百人の人が密閉された空間に数時間滞在する」状況に晒されたのが先々週の水曜日、以降、家庭内に高齢者がいるために可能な限りの濃厚接触回避を目的に、昨日まで葛飾オフィス巨大柿の木下にソフトな自主隔離状態。大嫌いなマスクを外出時には使用、公共交通機関の利用は可能な限り避け(利用した場合は利用時間と路線を日記にきっちり記録)、コンサートホール映画館には近づかず、インタビュー仕事もオンラインにし、粛々と日を過ごしておりました。なにせ税金作業の時期のため、必要な書類などを取りに佃の縦長屋に数日は戻ったものの、まあ、現状のトーキョーで個人で出来る自主的隔離としてはこんなもんじゃろか、気休めに過ぎんと言われればそれまでだろーけどねぇ…

かくて、昨日午後から少しは日常っぽくしてもいいかなと、食い物もなくなったので佃縦長屋に戻り、大川の向こうに夕日の富士山を背景に電通ビルが未だ半分以上真っ暗な異様を晒しているのを眺めていたわけであります。
YAK_8103.jpg
んで、一晩明け、大喜びで起こしに来るぶんちょうくんにつつかれてノコノコ起き出し、葛飾では視られない地上波テレビの朝のワイドショーを朝飯喰らいながらぼーっと眺め、さて、勉強部屋に行き今日は某クァルテットの長大なテープ起こし作業に明け暮れるかぁ、と動こうとしたら、「速報です」ってな。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20200317-00000010-ann-pol&fbclid=IwAR2Ah7iPfoYo1q3raPJee352W8CKZirx7jT7yN33lOCBIHsftCb7YcszK_4
このURLがこの先いつまで生きているか判らないので記しておきますと、「日本政府は、スペイン、イタリア、スイスの一部地域とアイスランド全土に滞在歴のある外国人に対し、新たに入国拒否の措置を取る方針を固めました。また、日本人も含めたヨーロッパ各国からの入国者に対して14日間、自主的な待機を要請する方針です。」

ニッポン政府というのが誰で、どう方針を固めたのか、まだ全然判りませんけど、ともかく、いよいよ欧州がダメになったわけです。困るのは、「14日間の自主的な待機の要請」で、またまた我が御上お得意の「要請」でんな。

「外出禁止命令」にしてくれれば「御上の命令で出歩けなくなった」だけど、これだとまた自己判断や周囲の空気に合わせろ、ってこと。つまり、やくぺん先生が先々週の金曜日に関西からガラガラのシンカンセンで戻ってきてから10日間くらいやってた中途半端なプチ自主隔離状態をもうちょっと厳格にしてみてね、ってくらいに考えれば良い…ってことなのかしらねぇ。

なんにせよ、まだ「御上の意向」というだけで、正式に成田や関空でのブロックが始まっている訳ではないのでしょう。ということは、このテレ朝さんの急報は、「方針を固めただけでまだ実施してないから、2週間自主隔離になりたくないニッポン国パスポート保有者は一刻も早く戻ってこい、どうしても入国が必要な外国人は正式なお触れを出す前にさっさと入国させてしまってくれ、あとは自己責任で管理してくれ」という意味の全国民に向けたニッポン国御上からの意図的な情報リークということなんでしょうねぇ。

我がせまああい業界とすれば、なんとなく4月になったらまたやれるんだろう、っていう空気が漂っていただけに、このお触れというか御上からの情報リークで、実質的に5月連休明けくらいではこの調子が続くぞ、という空気が漂い始めるでしょう。どのイベントとは言わないけど、もう当電子壁新聞を立ち読みなさっているすれっからしの皆様ならば、お判りになる筈の連休の大イベントはチケット発売停止状態ですし。やくぺん先生自身も、5月半ばの大きなイベントが…6月のレッジョは、イタリアのパンデミック騒動の真っ只中だから、これはもう無理だろうなぁ、とは思ってましたが。ヘタすると、9月のミュンヘンARDコンクール(今年は弦楽四重奏がある)までダメかな、って…

なお、本日も毎朝パソコンを開いての日課、「今日の中止案内チェック」は相変わらず。欧州では大陸のパンデミック騒動からは一歩離れて、ニッポン国と同じく「みんな罹患してさっさと滅んでいきましょう」作戦を堂々と宣言していた英国が、とうとうそういうわけにもいかなくなったらしい。ヴィグモアホールがイースター休暇明けまでのクローズを発表しました。
C:\Users\yawar\AppData\Local\Microsoft\Windows\INetCache\Content.Outlook\67ZYMAC2\email.mht
それより吃驚したのは、ヴィグモアホールから徒歩5分のある方のお宅でやってる英国で最もレベルの高い、知る人ぞ知る世界最高峰のサロンコンサートシリーズまで、右にならえでクローズだそうな。
C:\Users\yawar\AppData\Local\Microsoft\Windows\INetCache\Content.Outlook\67ZYMAC2\email (002).mht
正直、このボブさんの「It would be lovely if the situation improves before then end of June but that does not look that likely.」という発言は、やくぺん先生個人とすれば、過去のどんなアナウンスよりも深刻です。独空軍の空爆下でも演奏会を続けそうな人が…って驚き。無論、非公開の演奏会とはいえ、更にもっと非公開なやり方などはするのかもしれないけど、もうそうなると絶対にメールやSNSでの情報提供もしない、ホントに「口コミ」になるでしょうし、あたくしめにしても情報があってもこんな無責任電子壁新聞にすらアップなどしませんし。

なお、話を日本の状況に戻せば、昨日、公文教がこういう緊急レポートを出してます。
https://www.zenkoubun.jp/info/2020/pdf/0316covid_19.pdf
あくまでも「公共文化施設」に対する調査で、サントリーホールやらの大手を含めた民間ホールの状況は省かれていますが、現時点では最も信頼できるものでしょう。情報としては、些か「インフォメーション」から「インテリジェンス」に拠った出し方で、もう少し「データ」を開示して欲しい感はありますが、まあ、「公文協が出す速報」ということで、参考にはなると思います。

そろそろこういう状況分析も出始めていますが、やはり欧州はこれから、という大方の観測が現実の物となってきました、という弥生半ば過ぎに朝でありましたとさ。

繰り返しますが、当電子壁新聞は「書いてあることはみんな嘘、信じるなぁ」をモットーとしている無責任私設メディアです。そこんところはよーーーーく踏まえてお立ち読みくださいませぇ。

[追記]

春分の日も近い夕暮れ時の追記です。特に新情報があるわけではなく、本日一日の感想…ってか、なんだかなぁ、感を記すだけ。

ええ、ヨーロッパの楽人たちがみんな本格的にやることがなくなってしまったようで、Facebookで繋がっているドイツ某地方都市の評論家氏を通して、いろんな言葉での現状に対する愚痴というか、生の声が溢れるようになってきました。興味深いのは、ネット中継を簡単にやって課金できるようにするシステムを作る、みたいな動きがいくつかあること。先週末のミューザからの中継がドーネーションをやって19万円集まった、という事実はありますが、もう一歩踏み込んで「家に居て少しでも演奏して稼げるようにする」ということを個人の演奏家レベルで考え始めたとすると、果たしてどんなことになっていくのやら。ちょっと現時点では想像が付かないですな。

日本ではこういう動きはないのかな、まだ。ともかく、「演奏して稼ぐ」というところにどう持ち込めるか。注目していきましょう。

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シカゴリング中止 [音楽業界]

このところ、深夜過ぎのヨーロッパの方面とのやりとりに疲れて寝て起き、パソコンを開けると北米からの「中止」やら「延期」やらの連絡メールが山のように積み上がっていて、その整理をしている間に北米のからのライブでの状況報告と日本の状況の問い合わせが入り、それに対応していると昼前になってしまう、という日々が続く弥生も半ばの桃もほころぶ春の朝、皆様、パンデミックの世界でいかがお過ごしでありましょうか。

あたしゃ、もう正直ウンザリではありますが、後が長くない新参者爺とはいえ、後のことを考えると今起きてる些細なことを時系列で記しておくのは意味があるかも知れないので、今日もちょろっと事実報告だけをして、膨大なテープ起こしという日常業務に戻りますう。

なお、連日昼過ぎくらいに「〇〇の取材を考えていますんで、お願いできますか」という話が浮かび上がり、いいも何も今は他にすることもないから「はいはい、連絡待ちます」という返事をすると、暫くして「やっぱりダメでした、取材できません」という連絡が戻ってくる日々が数日続いてます。
どうやら、我が業界、今の非常時に起きていることを公報がどのように報道してもらいたいか、今ひとつ掴みかねているというか、判らないみたいで、「やっぱり記者を入れたりするのは止めておこう」ということになるみたい。それがセキュリティの問題なのか、情報コントロールの問題なのか、はたまた「何が大事なのか」を決められる人が居ない迷走状態になっているのか…ま、当面は常に動けるようにして傍観するしかないでありましょう。いやはや…

んで、本日のお題はびわ湖では現時点ではすっかり「美談」というか「いい話」になってるヴァーグナーのリング。これまた湖の畔とはいえ、琵琶湖から太平洋を渡り、ロッキー山脈越えた遙か中西部の大平原、ミシガン湖の畔はシカゴでありまする。こんなリリースが今朝来ました。
https://www.lyricopera.org/lyric-opera/covid-19-updates/
現地時間13日の金曜日の夜に相応しい(?)、シカゴのパウントニー演出《リング》のサイクルがキャンセルになった、という報告です。イースター休暇に合わせてやる筈だったものですから、「ともかくイースター休暇明けまで」という今の北米の大規模集会中止の流れにもろにぶつかったわけですな。

このサイクル、ある意味でびわ湖リングと似た発想の「21世紀になって出てきたいろんな趣向の演出の良いとこ取り」というもので、びわ湖とは違うものの、映像を多用したりもしてました。びわ湖の《ラインの黄金》が向かっていた方向を、うんと発展させていったようなもの、という感じかな。
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2019-11-07
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2017-11-02
なんせメトのアルベリヒが「黒いヴォータン」やるって凄くメトを意識した舞台でもあったわけだし、マンハッタンVSシカゴのガチンコ勝負、ってところもあった。そういえば、昨年は同じ頃にメトがあの無駄に装置ばかりが目立って演出という演出もないルパージュ《リング》のサイクルをやってたっけ。

特に映像収録とかの話もないけど、これをきっかけにメトよりも遙かに「21世紀のスタンダード」なあの舞台が纏まって映像にでもならないか、災い転じてなんとやらになればいいんですけどねぇ。

ちなみにメトといえば、ヤニック監督が登場する《オランダ人》の上演ばかりかライヴビューイングも中止になりました。
https://www.metopera.org/season/in-cinemas/2019-20-season/der-fliegende-hollander-live-in-hd/
まあ、こちらはびわ湖みたいな緊急事態の特別中継じゃなく、きっちり作り込まれた映像を全米各地の映画館でライブ上演、というしっかり稼ぐ方法を考えた商業イベントなんで、全米の映画館に人が集まれないんじゃやりようがないわね。

さても、本日土曜日は日本各地で一気に流行になった「ライヴで演奏会」が大盛況。やくぺん先生のところにも、日本中の小規模主催者の方々から、「うちもやります」という連絡をいただいてます。紹介したいのですが、なんせこれだけあると、いくら商売あがったりのときとはいえ、とても対応できせん。ゴメン、皆々様。

既に過当競争の感もある我が業界、大手に限れば「ぶらあぼ」さんが纏めてくれてますので、こちらをガイドにどうぞ。
https://ebravo.jp/archives/63048
東響さんは、いよいよ「ドーネーションお願いします」をやるそうですので、どんだけ集まるか注目されますな。「うちはこんなに献金があったぞ」競争にならんと良いんだがなぁ。

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パンデミック騒動下ゴールドベルク三勇士ベートーヴェンに挑む! [演奏家]

先程、東京春音楽祭から関係者に一斉メールで連絡があり、この先の演奏会開催予定(というよりも、中止予定ですね、現実的には)が伝えられました。あくまでも現時点であり、この先に何が起こるか判りませんが…。別に関係者限定の内容ではないので、PDFを貼り付けます。
2020.03.13東京春祭よりお知らせ.pdf

トリオ・アコードのベートーヴェン作ピアノ三重奏曲全曲演奏会は、予定通り決行されるとのことです。

このところ、碌でもない気の滅入るような話ばかりが流れるこの世界、ベートーヴェン記念年も忘れられちゃったんじゃないかという落ち込みっぷりでしたが、桜が咲き始める上野は旧奏楽堂、とにもかくにも二日間に渡りベートーヴェンで埋め尽くされることになりそうでありまする。

そして、この空気に立ち向かうのが、我らがゴールドベルク三勇士というのは、なんとも痛快極まりないことではありませんかぁあああ!
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2007-02-21
さあ、チケットは残っていても瞬間蒸発必至!皆様、19日までは一切の外出、人混みへの接触は避け、コロナヴィルスを持ち込まないように現状でできる限りの努力を重ね、上野は旧京成博物館動物園駅向かいに走りましょう!

それにしても、開催予定と開催中止のリストを眺めていると、音楽祭事務局が誰を相手にどれだけ頑張ったか、あれやこれや想像に難くありません。皆様、ホントに、お疲れ様でした。

そうそう、もうひとつ、東京キネマ倶楽部が生き残ったのは嬉しい限り。これ、去年のカーテンコール。
IMG_9119.JPG
これこそ開催に細心の注意が必要そうな場所ですけどねぇ。

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世界のコロナ対応あれやこれや [パンデミックな日々]

朝起きてパソコンを開き、まず最初にするのは日本時間深夜早朝の間に膨大に送りつけられている時差のある地域からのリリースやら広報メールの山をゴミ箱に捨てに行くことであーる。ところがこのところ、それが気楽に出来なくなっている。一斉削除、とかあぶなくて出来ない。というのも、そんな宣伝メールの束の中に、「コロナウィルスに対する当施設の対応」が相当数含まれているからなのであーる。

一昨日くらいからヨーロッパ大陸からの連絡は一斉に「演奏会イースター明けまで全部キャンセル」「Webで無観客上演やるから観てね」ばかりとなった。シュトゥットガルトやらビュルツブルクやら、一度でもWebでチケットを購入したことがあるドイツの地方劇場は、軒並みイースター休み明けまでは全部休演の連絡。研究会は中止、小規模ローカル主催者さんからも中止の案内が来てます。要は、ヴィーンのオペラから田舎町の室内楽までダメ、ってこと。やはり聴衆に高齢者が多い、ってか、高齢者ばかりというヨーロッパの現状を鑑みてなんでしょうねぇ。

そういえば、イタリアはチケット屋さんからしかリリースが来ないなぁ。スカラとか、それどころじゃない、ってか、言うまでもない、ってことなのかしら。

連邦政府よりも州政府が事態に対応している北米は流石に広大で、地域毎に微妙に対応が異なってるのが興味深い。カリフォルニア各地やNY、ボストンなどは基本ダメ。ボストンはNECが普段はオープンなジョーダンホールの演奏会を関係者のみにしている、などの制限付き。フィラデルフィアはこういう感じ。
https://mailchi.mp/pcmsconcerts/covid-19?e=77edb5ed92
なんとアムトラックからも、うちは対策やってますよ、というアナウンスが来てら。ほれ。
https://view.e-mail.amtrak.com/?qs=fa91eef8e15fab1ee589b9be3b2df86044828eca92ea8a1537d2fdcd613a7be587614020af6644a7e6ef5d94ea1e80147beeb9c256f9abb0c3955991aa11e00d684f43e849bb48c8c56461d8d7f371a55f44430ee6ac93ff
中西部では、ミネソタは「気をつけてまっせ」という案内だけど
https://www.minnesotaorchestra.org/covid19update
なんとシカゴは気楽に「《リング》の個別チケット発売、枚数限定!」なんてやってます。

興味深いのはイギリス。ヴィグモアホールはいよいよアウトかと思ったら、「今晩、ケラスやらでベートーヴェンの弦楽トリオをライブ配信」というご案内。客も入れてるみたい。コヴェントガーデンもノンビリした商品セールス。この辺り、英国流のメディアコントロールというか、パニック抑制テクニックの老獪さを感じさせるなぁ。

シンガポールも、「災い転じてなんとやら」という余裕を感じさせてくれます。こういうの、ともかくひたすら悲壮感漂っちゃってみんなカッカしちゃう我らがニッポン社会が、いちばん見習うところなんでしょーねぇ。これ、シンガポール・チャイニーズ・オーケストラからのリリース。所謂「しんちゃいおけ」、アジア伝統楽器の老舗常設オケ。シンガポールのやり方は日本では殆ど報道されてないけど、恐らくメディアのやり方の基本はイギリス流、って感じですね。
SCO_support the arts——media fact sheet[4254].pdf

てなわけで、朝のお掃除のつもりがゴミ箱漁りみたいなお気楽ネタになってしまいましたが、ま、碌でもない話ばかりの今日この頃、本日はこんなもんでお許しを。なお、昨日から大いに話題になってる江川氏のびわ湖ホール騒動記事について、「売文家業」として作文技術上いろいろ思うところを書くつもりだったんだけど、ま、それはあと2週間弱待ってからにしましょうか。一応、リンクがなくなると困るので、引用だけはしておきましょうかね。
https://news.yahoo.co.jp/byline/egawashoko/20200311-00167110/
Yahoo!ニュースという媒体でこれを出したというのが、個人的には吃驚というか、衝撃。311からまたひとつ時代がまわった感じです。神楽坂の某専門誌にも書いている方なので、その月刊専門誌のびわ湖レポートは彼女がやると思ってた。あんな読者対象が狭い媒体、ましてや4月後半に出てくるもので本業系をやっても意味はない、というのは判りますけど。ま、わしらはわしらでやるべきことをやる、ということでんな。

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