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2週間の闘いの記録 [パンデミックな日々]

秋の長雨なのか、はたまた台風の前触れなのか、そろそろ柿の実も落ちなくなった(安定してきた、ということ)葛飾巨大柿の木が冷たい雨に打たれる朝、こんな情報が。
https://www.tpo.or.jp/information/detail-20201005-01.php
南フランス在住のチョンさんの定期、「入国制限措置(=入国後14日間の待機)が解除されないことから」ダメで、息子殿に交代になった、とのこと。チョンさんって、韓国の大使館パスポートだったという話だったけど、外交官特権でなんとかならないものなのかしらねぇ。

2020年のニッポンを実質上の庶民にとっての鎖国状態にしているこの「入国制限措置」、ニッポンが新政権になって解除されるのではなどという根も葉もない憶測というか希望的観測が業界内には(特に列島の外で)広がっていたようで、実際、昨日くらいから「ビジネスに限って解除」という話が流れています。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020100701310&g=soc
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20201006002700882
2週間隔離がなくなる、という憶測記事も出ていますが、ま、それらは敢えて貼り付けません。ともかく、いろんな噂は連日浮いては消えていくものの、まだ普通の意味で予定を立てられるような状況ではないようですな。なんせ、「会話はできる限りお控え下さい」のホールロビーでは、わしら同業者が集まるとまず出てくる話題はこれですし。無論、誰もホントの情報なんて持ってる奴はおらず、某超大物外来オーケストラの既にチケットは完売になっている公演スタートまで丁度一ヶ月となった今日この頃、これからの10日くらいが業界雀のピーチクパーチクのクライマックスなんでしょうねぇ。

我が業界でも流石にもうしびれを切らした、とばかりの動きは始まっていて、今やニッポンで活動する方としては「やり手」という形容詞が最も適切な某マネージャー氏(皮肉ではなく、心から褒めてます!マネージメント会社がどんどんイベント会社になりつつある昨今、こういう方は絶滅危惧種なのかも)のところが、こういうリリースを出してます。
http://www.kojimacm.com/index-j.html
もしかしたら、この3月以降、初の「海外アーティスト来日公演ツアー」になるのかしら。勿論、日本国籍のある外国拠点がある方で、2週間隔離をクリアーして往来を繰り返してらっしゃる演奏家さんは何人もいらっしゃるようですが。

このような実質鎖国状況はニッポンだけではなく、いろいろ話題の香港では、先月このようなことがありました。
https://hksl.org/covid-countdown-journal/
香港シンフォニエッタの首席客演指揮者ポッペン御大が、丁度一ヶ月前の9月8日から香港入りして、香港湾を眺める立派なホテルに2週間隔離になり、未だに聴衆が入る演奏会は出来無かったけど、9月26日のベートーヴェン250年記念演奏会第1回を行った、という話。この間の隔離生活は、ご本人自身のiPhoneだかでの撮影で紹介もされております。これ、五日目の映像。
https://www.youtube.com/watch?v=amkSxdQV6oY
これ、纏め記事のひとつ。
https://sg.news.yahoo.com/coronavirus-german-conductor-christoph-poppen-074038319.html?guccounter=1&guce_referrer=aHR0cHM6Ly93d3cuZ29vZ2xlLmNvbS8&guce_referrer_sig=AQAAAGSd61sl1LT1_4tqliXSnNlI_yd_Un_oKgd724-wD355I88X5q4HdLf_KQ7A6PR9myNQa47HoZFmSmfL3rOCLJxzZKpPP-aqoTi9QoTfFi_zjUhBxNm2uljOp704Sq5GkJmfJq1OnXILLr9HHHxT05qatyS_lv7ShnD8rksf6-pR
日本だったらNHK特集一本作れるだろし、ヤルヴィ社長なんぞでやりたいだろうなぁ。元ケルビーニQ第1ヴァイオリンのミュンヘンの賢人ポッペン御大だから出来ること、なのかしら。

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